草月流お稽古テキスト5のレリーフ作成です。
半立体の壁掛け作品を目指す課程です。壁作品の場合は、生花をアレンジに加えて構成しますが、こちらのレリーフは土台となるベースに作品を構成するもの。
まず先生からテーマの趣旨・主旨を説明していただきました。
レリーフといえば、イタリア初期ルネサンスの幕開けを象徴する、ギベルティとブルネレスキのコンクール(コンクラーベ:Firenzeの洗礼堂の天国の扉のレリーフ作成者をだれにするかを市民全体がかかわってきめた一大イベントで、支配者が命ずる作品制作ではなく、あくまでギルドや市民が決定し金銭も出し自分たちの都市作品として選ぶ、という記念碑的できごとを思い出します。現在の洗礼堂の天国の扉はレプリカで、本物は、大聖堂付属博物館にあります。これがもうほとんど立体で、薄彫りのレリーフとは違って実物をみるとびっくりするのです。ドナテッロが丸彫り彫刻を復活させますが、ギベルティやブルネレスキの作品はすごい立体的で人物もいきいきしている。
そんなことを思い出しながら、レリーフはかなり立体的なものを指す、半立体作品だなとおもいつつ構成を考えました。もうすこし立体感をだしてもよかったのかもしれません。
素材は、いままでいけたいけばなで使って来た花材を枯れもの、ドライにしたもの。また自宅の庭で育てているアナベルと、庭木の月桂樹を半乾燥させて使いました。
またお稽古後場で、みつまた(着色素材)を選ばせていただき、そちらも一緒に使いました。
・みつまた(着色素材 茶)
・アナベル
月桂樹の葉
・るりだまあざみ
・オクラ
・エリンジウム
・がまの穂
・夕霧草
を使っています。
自宅に飾ってみたところと、あえてシルバートーンで色彩を消してみた写真です。
立体や色彩がなくても、素材のもつ形状からの立体感がある程度わかると思われます。。
今回初めてグルーガンを使いまして、使い方も教えていただきました。
構成は縦のラインを重視したシンプルなものにしてもよかったかも...です。
また違う素材と土台になるもので対になる作品をつくってみてもいいかもしれません、というかやってみたいと思います。
植物が枯れていっても味わいがあり、それを再構成すると生花のときでは得られない質感や存在感や色彩があることを実感します。
丁度このテーマに取り組むときに、草月会館で行われていたロエベのクラフト展示の図録を、先生から頂戴しました。
クラフツとアートワークはもともと見るのがとても好きなので先生に感謝です!
https://www.honeyee.com/news/art-culture/002783
https://twitter.com/honeyee_com/status/1147007252173348865?s=20
図録の表紙写真はまた後ほど。
https://www.fashionsnap.com/article/2019-06-25/loewe-craftprize-tokyo/
https://casabrutus.com/art/96715

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今年の草月展は青山スパイラルホールと、草月会館の二か所で11月開催です
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