
http://www.suiseisha.net/blog/?p=10515
ご案内をいただいたのでこちらでも刊行紹介をしておこうと思います。
水明社よりご案内をいただきました。
フィチーノの「生について」、タッソー、ボッテーロ、カンパネッラ、アレティーノ、ガリレオ「書簡集」など全6巻で3月から刊行されます。第1巻は石黒先生(ルネサンス研究会)の「都市盛衰原因論」。
年内で全巻刊行とのことです。
【各巻内容】
1 都市盛衰原因論 ジョヴァンニ・ボテロ/石黒盛久訳 【3月下旬刊行】
古代ローマ帝国から宣教師たちが伝える幻想の中国の都まで、東西の主要都市が栄える要因を地理条件と政治政策の面から考察し、マキャヴェッリが主張したような領土の征服・拡大ではなく、交易を通じた富の増大こそが首都=国家の繁栄をもたらすと説く国家論。海洋帝国スペイン、あるいは現代のアメリカのような経済的覇権システムを背景とする〈帝国〉の出現をも予告した傑作。
2 詩作論 トルクァート・タッソ/村瀬有司訳 【4月下旬刊行】
詩人タッソが代表作『エルサレム解放』の創作に取り組みながら、最高の英雄詩のための題材、構成、修辞技法とは何かを追究して書いた著作のうちの一つ。アリストテレス『詩学』が示す原則と、当時大流行していた騎士物語の奔放な作風の間で、最良の手法を探り明晰に論じる。タッソの技法(アルテ)に対する考え方、当時の文学的潮流、そして〈模倣〉と〈想像〉の問題にかんする重要な示唆が含まれている。
3 哲学詩集 トンマーゾ・カンパネッラ/澤井繁男訳
スペイン帝国に対する蜂起を企図して逮捕された自然哲学者・詩人カンパネッラが、三十年近い獄中生活の間に執筆した詩をまとめた、末期ルネサンス文化を飾る作品。詩には〈外〉の社会・世界へのメッセージがたくされており、「正義」を訴え「虚偽」をただす人倫の詩集としても、往時の倫理の有様をうかがうことができる。
4 宮廷生活 ピエトロ・アレティーノ/栗原俊秀訳
諷刺詩、騎士物語、劇作品、書簡集等を物した「ポリグラフォ(雑文家)」アレティーノは、ルネサンス期イタリア喜劇のもっとも重要な作家の一人。人文主義の知と貴族の洗練が結びついた「宮廷」の権威を、滑稽な登場人物たちの悪ふざけによって徹底的に貶め、笑い飛ばす本喜劇『宮廷生活』はその代表作で、ルネサンスにおけるパロディや諧謔の文化を知る上でもきわめて有益な一篇である。
5 書簡集 ガリレオ・ガリレイ/小林満訳
数々の天文学的偉業を成し遂げた自然哲学者・天文学者ガリレイは、自らの発見を著書『星界の報告』のほか、書簡を通して世に発表した。本書では彼の浩瀚な書簡のうち、天文学的発見の報告、科学と宗教の関係を論じたもの、その他当時の代表的知識人との交流を含むものを収録し、ガリレイの知的活動の軌跡を立体的に浮かび上がらせる。
6 人間の生について マルシリオ・フィチーノ/河合成雄訳
人文主義者として活躍したフィチーノによる、健康維持、長寿、星辰と人間との関係を論じた著作。印刷技術の発達とともにルネサンス以降爆発的に人々の間に広まり読まれる。「魂の医者」と自称したフィチーノ独特の、医学・植物学から占星術・魔術に至るまでの見解が包含された本作は、一見、混沌として見えるルネサンスの思想の恰好の入門書にもなりうるだろう。
https://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Marsilio_Ficino
Michaela Bonke Marsilio Ficino
Verlag Wilhelm Fink
2012-11-28
ドイツ語版はなかなか読まれているようです。(ギムナジウム教育でのラテン語古典語の影響だろうか)
書簡集においてロレンツォ・イル・マニフィコについて繰り返し助言するなかでも人間の生について、とりわけ三重の生について書いている。
メメントモリに代表されるように、人間は必ず死を迎える。肉体の死がすべてなのか。ロゴス(言葉)で残すことができるだろうか、加えて共有されていくことで身体の死においてすべてが終わるわけではない、ということを含む著作だがいよいよ日本語で読めることになる。
Marsilio Ficino
Forgotten Books
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