「最後の一葉」にて担当しているコラム、その参考文献一覧と自分コメント.
誌面には限りがあり、出版物で掲載できなかったもの含め。


1(引用および本文に言及されている文献)

 

1(引用および本文に言及されている文献)

 

アボロドーロス『ギリシア神話』 高津春繁訳(岩波書店)

ルクレーティウス 樋口勝彦訳 『物の本質について』(岩波書店 1977

ヘシオドス 『神統記』廣川洋一訳(岩波書店 1984

ブルフィンチ『ギリシア・ローマ神話』 野上弥生子 (岩波 2010)

ホメロス『完訳イリアス』小野塚友吉訳(岩波書店, 2001

ホメロス『オデュッセイア』 松平千秋訳(風濤社, 2004

ヘシオドス『全作品  ヘシオドス』中務哲郎訳(京都大学学術出版会 2013

オウディウス 『変身物語』(岩波文庫 1981

松田壮六『ホメロス辞典』( 1994 国書刊行会)* ギリシア語つづり字表記と語句の相関のため.

 

2 本文執筆で参考とした文献 典拠とする文献

 

西村賀子『ギリシア神話 神々と英雄に出会う』(中公新書 2013

▲専門研究者による整理されたギリシア神話―(ローマ神話)ラテン文化の解説書であり、後世の受容や文学的影響についても整理された一冊。納富先生に教えていただいた必読書。

神々の系譜等の資料も。リトルード(再話)によらない原典の案内もある。

 

『ラテン文学』樋口勝彦 藤井昇 (慶應義塾大学出版 1998

▲慶應義塾ラテン語文学教科書.ギリシアからローマへ受け継がれた神話・文学。オウディウスの「転身物語」はヨーロッパ文化でおけるギリシア神話・ローマ神話が普及した契機になる作品。現在まで文学・演劇・絵画・映画等に影響を与える。

 

ジェームズ・ホール 監修 高階秀爾『西洋美術解読事典』(1997 川出書房新社)P.290

▲図像・アトリビュート、古代から中世へかけてのイメージの意味を解読するのに最適。

 

『哲学の原風景 古代ギリシアの知恵とことば』荻野弘之 (日本放送出版協会 2009

▲哲学をテーマにするが、ギリシア神話が宗教から神話へと一般化されたか重要な背景が端的に説明されている良書。神話がどのように受容されたかについて参考として執筆した。

 

マルシリオ・フィチーノ『饗宴註解:恋の形而上学』左近司祥子訳(アウロラ叢書 国文社1988

▲文芸復興(イタリア・フィレンツェ・ルネサンス)の中でギリシア神話が本格的に顧みられギリシア原典で研究ラテン語翻訳され、当時ベストセラーとなり神々や星座、神話の英雄などが一般化しその後15世紀以降の文学に取り入れられたきっかけの書物。今回のコラムは私の専門であるフィチーノと彼からさかのぼってのギリシアーローマ、ビザンツ、中東中世となっているのでできれば参考文献に加えていただきたいです。ボッティチェリの<プリマヴェーラ><ヴィーナスの誕生>等は彼の主催するアカデミーにロレンツォ・イル・マニフィコ(メディチ家)やその周辺の人文主義者・詩人・医師が参加した読書サークル解釈がきっかけであり、これがなければボッティチェリはメディチ家から制作依頼を受けていません。

当時から18世紀までヨーロッパ中で読まれた第一級テキストです。

 

ブルーノ・サンティ 『ボッティチェリ』 関根秀一訳 (東京書籍 2005

▲ボッティチェリは多くの専門解説書があるが、もっとも基礎的かつ学術的研究の成果が端的にあらわれており図版のほとんどを収録している。イタリア・ルネサンスの巨匠たちシリーズ14.

 

『寓意の鏡』 (慶應義塾大学図書館ライブラリー 丸善)

▲エンブレム・寓意画における意味、自由(自由の女神像)等の抽象概念、美徳・悪徳についての図像解釈学として需要な参考となる。

 

『ルネサンスの名画101』 高階秀爾 遠山公一 (編著) (新書館 2011

▲表紙がサンドロ・ボッティチェリ<ヴィナースの誕生>で示されるように、古典的文学が研究され浸透したフィレンツェ・ルネサンスにおける絵画を解説する。<東方三博士>など聖書のモチーフも多いため意味、絵画を読解するための入門書に最適。

 

リチャード・ウォフ『ギリシア・ローマの神々』(学芸書院 2010) 細井敦子訳

▲サテュロス、ニンフ等の神話的なモチーフについて代表的図版・彫刻とともに紹介されている。一般書なだけに、本稿での図像確認にも用いた。

 

松田壮六『ホメロス辞典』(1994 国書刊行会)

 ギリシア語つづり字表記と語句の相関のため.

 

高津春繁 斎藤忍随 『ギリシア ローマ古典文学案内』(岩波文庫別冊4 1988

▲英・仏・独の文学・戯曲作品はシェイクスピアをあげるまでもなく多大に古典作品が参照されているため、これらの解釈の原点となる案内文献。

 

川島 重成 『ギリシア悲劇―神々と人間、愛と死』 (講談社学術文庫 1999)

▲第一級の専門研究者によるギリシア神話における人間と神、愛・死という普遍的テーマをわかりやすく解説している。

小川英雄 『ローマ帝国の神々』(中央公論新書 2003

▲現代に伝わるギリシア神話のモチーフはローマ時代同一化されヨーロッパ文化に融合している。英語化されたギリシア・ローマ古典文化の原点を知るために必須。(関連:古代オリエント史・慶應義塾文学部教科書)

『古代ギリシア・ローマの文学』逸身喜一郎 (1996 放送大学振興会)

▲第一級の専門研究者による概説。慶應言語研究所での公演テキストのため紹介。

 

『ギリシア神話』高津春繁(岩波書店 2011

 高津春繁訳(岩波書店)

ルクレーティウス 樋口勝彦訳 『物の本質について』(岩波書店 1977

ヘシオドス 『神統記』廣川洋一訳(岩波書店 1984

ブルフィンチ『ギリシア・ローマ神話』 野上弥生子 (岩波 2010)

ホメロス『完訳イリアス』小野塚友吉訳(岩波書店, 2001

ホメロス『オデュッセイア』 松平千秋訳(風濤社, 2004

ヘシオドス『全作品  ヘシオドス』中務哲郎訳(京都大学学術出版会 2013

オウディウス 『変身物語』(岩波文庫 1981

松田壮六『ホメロス辞典』( 1994 国書刊行会)* ギリシア語つづり字表記と語句の相関のため.

 

2 本文執筆で参考とした文献 典拠とする文献

 

西村賀子『ギリシア神話 神々と英雄に出会う』(中公新書 2013

▲専門研究者による整理されたギリシア神話―(ローマ神話)ラテン文化の解説書であり、後世の受容や文学的影響についても整理された一冊。納富先生に教えていただいた必読書。

神々の系譜等の資料も。リトルード(再話)によらない原典の案内もある。

 

『ラテン文学』樋口勝彦 藤井昇 (慶應義塾大学出版 1998

▲慶應義塾ラテン語文学教科書.ギリシアからローマへ受け継がれた神話・文学。オウディウスの「転身物語」はヨーロッパ文化でおけるギリシア神話・ローマ神話が普及した契機になる作品。現在まで文学・演劇・絵画・映画等に影響を与える。

 

ジェームズ・ホール 監修 高階秀爾『西洋美術解読事典』(1997 川出書房新社)P.290

▲図像・アトリビュート、古代から中世へかけてのイメージの意味を解読するのに最適。

 

『哲学の原風景 古代ギリシアの知恵とことば』荻野弘之 (日本放送出版協会 2009

▲哲学をテーマにするが、ギリシア神話が宗教から神話へと一般化されたか重要な背景が端的に説明されている良書。神話がどのように受容されたかについて参考として執筆した。

 

マルシリオ・フィチーノ『饗宴註解:恋の形而上学』左近司祥子訳(アウロラ叢書 国文社1988

▲文芸復興(イタリア・フィレンツェ・ルネサンス)の中でギリシア神話が本格的に顧みられギリシア原典で研究ラテン語翻訳され、当時ベストセラーとなり神々や星座、神話の英雄などが一般化しその後15世紀以降の文学に取り入れられたきっかけの書物。今回のコラムは私の専門であるフィチーノと彼からさかのぼってのギリシアーローマ、ビザンツ、中東中世となっているのでできれば参考文献に加えていただきたいです。ボッティチェリの<プリマヴェーラ><ヴィーナスの誕生>等は彼の主催するアカデミーにロレンツォ・イル・マニフィコ(メディチ家)やその周辺の人文主義者・詩人・医師が参加した読書サークル解釈がきっかけであり、これがなければボッティチェリはメディチ家から制作依頼を受けていません。

当時から18世紀までヨーロッパ中で読まれた第一級テキストです。

 

ブルーノ・サンティ 『ボッティチェリ』 関根秀一訳 (東京書籍 2005

▲ボッティチェリは多くの専門解説書があるが、もっとも基礎的かつ学術的研究の成果が端的にあらわれており図版のほとんどを収録している。イタリア・ルネサンスの巨匠たちシリーズ14.

 

『寓意の鏡』 (慶應義塾大学図書館ライブラリー 丸善)

▲エンブレム・寓意画における意味、自由(自由の女神像)等の抽象概念、美徳・悪徳についての図像解釈学として需要な参考となる。

 

『ルネサンスの名画101』 高階秀爾 遠山公一 (編著) (新書館 2011

▲表紙がサンドロ・ボッティチェリ<ヴィナースの誕生>で示されるように、古典的文学が研究され浸透したフィレンツェ・ルネサンスにおける絵画を解説する。<東方三博士>など聖書のモチーフも多いため意味、絵画を読解するための入門書に最適。

 

リチャード・ウォフ『ギリシア・ローマの神々』(学芸書院 2010) 細井敦子訳

▲サテュロス、ニンフ等の神話的なモチーフについて代表的図版・彫刻とともに紹介されている。一般書なだけに、本稿での図像確認にも用いた。

 

松田壮六『ホメロス辞典』(1994 国書刊行会)

 ギリシア語つづり字表記と語句の相関のため.

 

高津春繁 斎藤忍随 『ギリシア ローマ古典文学案内』(岩波文庫別冊4 1988

▲英・仏・独の文学・戯曲作品はシェイクスピアをあげるまでもなく多大に古典作品が参照されているため、これらの解釈の原点となる案内文献。

 

川島 重成 『ギリシア悲劇―神々と人間、愛と死』 (講談社学術文庫 1999)

▲第一級の専門研究者によるギリシア神話における人間と神、愛・死という普遍的テーマをわかりやすく解説している。

小川英雄 『ローマ帝国の神々』(中央公論新書 2003

▲現代に伝わるギリシア神話のモチーフはローマ時代同一化されヨーロッパ文化に融合している。英語化されたギリシア・ローマ古典文化の原点を知るために必須。(関連:古代オリエント史・慶應義塾文学部教科書)

『古代ギリシア・ローマの文学』逸身喜一郎 (1996 放送大学振興会)

▲第一級の専門研究者による概説。慶應言語研究所での公演テキストのため紹介。

 

『ギリシア神話』高津春繁(岩波書店 2011


誌面の都合はもと編集(執筆)ですので心得ています。
しかしながら、削ってはならない文献表というのはあります。
ぜひ合わせてお読みいただければと思います。

横山先生(編著)はほんとうにすばらしい先生です。
もしマギの礼拝(賢者のおくりもの)を文法と伝承、口伝歴史を考慮すればといういう願いはありません。