
京都 西山 大山崎美術館へ。
2年ぶりでしょうか。ちょうど有本利夫展の最終日で盛況でした。
川越での中林忠良氏の銅版画・エッチング・腐蝕銅版画展のギャラリートークに参加し、2時間ちかくにわたり中林氏の製作、疎開時、また銅版画を専攻する際、1970年代―80年代の代表作品とその後の転位から2011年3月11日以降の作品の経緯を実際におききした。そして有元氏の略年譜をみると、やはり誕生して後3か月ほどで東京・谷中へ戻り、油彩をはじめ(小学生時)、駒込高校時代に当時、東京藝大の大学院生で高校で美術をおしえていた中林氏が駒込高校在学中の有元氏の美術を担当していたと知り、納得した。
花は限りなくディフォルメされ、撫子やカーネーション、あるいは薔薇のようにみえるし、とてもシンボリックである。また<七つの音>など音楽を主題をした作品でも、♫音符そのものの多様性、リズム、音、ハーモニーのシンプルな魅力が作品上にあるように思えた。
展示作品のアプローチ、具体的にはキャプションや展示方法など(有元氏が愛用したリコーダーや楽譜、また中林氏も文学作品や詩に対して絵を作成しているが、有元氏も詩や文学作品との対話のような作品を残している。)
挿絵は文学の本質があらわすものを、視覚化する試みで、ともに対等あるいは補完以上の関係をもったときに、独自の価値が双方にあらわれる。それは象徴主義のサロメ(モロー)や、バレエ・リュス(バクスト、コクトーら)が受けたインプレッションとも通じる何かだと、今の私には思える。
最終日に静謐な色彩の調和と、無声、無音ゆえの音楽がもつ本質、言葉と音声化された言葉、イマージュの関係などを直感的に感じ、識ることができた展示だった。
巡回している展示かどうかはわからないが、関東でもこの展示はされてもいいと思う。
例えば、パナソニック汐留のミュージアムであるとか、銀座のポーラであるとか。
http://www.asahibeer-oyamazaki.com/statement/
作品リストをみていて、個人蔵のほかには、小川美術館からの作品とわかった。
http://www.ogawa-museum.jp/arimoto.html
”
1972年の卒業制作《私にとってのピエロ・デラ・フランチェスカ》10点連作は大学買い上げとなり、卒業後はデザイナーとして電通に入社。そのかたわら自分の好きな絵を描いて展覧会出品を重ね、1975年に初個展を開催する。デザインの仕事も絵を描くことも「物つくり」として自分が納得いくまで没頭することに次第に限界を感じ、1976年より画業に専念。1978年《花降る日》で安井賞特別賞を受賞。1981年には《室内楽》にて第24回安井賞を受賞し、同作品は東京国立近代美術館に収蔵される。同年3月には美術出版社より『有元利夫 女神たち』と『有元利夫作品集』を発行。絵画をはじめとして版画・素描・立体にも精力的に取り組み、日本の現代美術の第一人者として期待される。 |
「つくるということ」に対して真摯で貪欲であり続け、作品だけでなくその人柄も多くの人々を魅了した有元利夫は、1985年2月24日38歳という若さで急逝。” |

テラス・ティールームからの眺め。

とても晴れわたった日。
テラスで紅茶をいだたきました。ティーカップはウェッジウッド。
テーマのケーキもあったようです、後から知りました。。

常設にはパルミラの石像、安藤忠雄の建築(新館)もあります。
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丁度こちらも読んでいます。
US版は特別デザインのレコードジャケットです
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