銀英伝リメイク製作前の見直し読み直し関連、第4弾...。改めて双璧相撃つまでの道のりをみているとなかなかやりきれないものがありますね。ロイエンタールはもちろんですが、ミッターマイヤー、ラング、オベ、ケスラー、ルッツ、カイザー、次世代双璧(・・・)、さらにベルゲングリューンとビューローあたりから。
ウルヴァシー事件が決定的になりますが、やはり所持しておきたくて購入してしまった。(以下写真)
ルッツとフィッシャーですよ!これはうれしい。
双璧について。銀英伝エッセイその3..まさか2017年になって双璧について書くとは思いませんでしたが、見直したり読み返していて思ったことを。 https://www.youtube.com/watch?v=d5RhwWzLM8k
(個人的にはフリープラネッツ寄り読者なのですが、ここまでくると細かい帝国の真面目なエピソードがいちいち気になるという)
https://www.youtube.com/watch?v=dD0Qv6gsMFw
そもそもの発端は、オベが秘密警察でもあるラングをなぜか取りたてることからはじまります..なぜこの人事?憶測にすぎないのですがそれは後で書くとして、カイザー発病(まだ難病とはわかっていない)後の元帥・上級大将会議にラングがひょっこり同席し、ミッターマイヤーがしごく当たり前の発言をするとラングがそれをカイザーが任命した人事に異を唱えるは不敬不遜のような発言をしてロイが激怒。(名場面...若本さんの名場面が始まる)
ロイエンタールとオベが口論するのはこの少し前からさらに表立ってきますが、ただでさえ向かい合わせ(アニメでは)で議論しているときに、ラングの差し出口、それもミッターマイヤーに対して、ということで大激怒です。(メックリンガーがなんてことだと首をふる始末....でもケスラーはうれしそうである...)
この時点で、ミュラーとミッターマイヤーが内政的にも組織を調整するにも中道なのがわかりますが、そこからラングの私怨はとことんロイエンタールに向けられていきます、個人的にそこまでこのくらいのことで根に持って復讐していくのは凄いですね(まったく感心しないが。)ラングが個人的に私人として孤児院に寄付をしたり、家庭人としては良き人だったというのもなんだか完全悪はいないのだという主張にしたいのはわかるものの、はたしてこういう人がそんな寄付や家庭人でよき父だったりするのかなあと思うのですけどね....。
(もしかするとオベとはややシンパシーを持っているようなのでラングはそうした施設にいたことがあるのかもしれない、とも思ったり、ただの憶測ですが(それとももっと設定があるのかどうか)だからこそ貴族で元帥であるロイエンタールかつ美丈夫(本人はナルシストではなくむしろ自己嫌悪の塊なのがロイエなのですが)を目の敵にしているのかもしれない、と...。いい迷惑ですね。
シルヴァーベルヒ暗殺(爆弾テロ:今みるとやたらリアル・・・製作当時や公開当時はそれほどリアルではなかったというのに)時に、ニコラス・ボルテックがその場にいて生き残ったというだけでほぼ冤罪で収監されたまま毒殺処刑されますが(このあたりが専制国家の限界)、そのことにルッツが気が付きます。
https://www.youtube.com/watch?v=lhlYORxXoa0
現場にいて生き残っていることが証拠とされてしまうならば、ボルテックに加えて自分に嫌疑がかけられてもおかしくはないし、こうしたことがこれからもあるのではないか、オベとラングがそう嫌疑をかければ多かれ少なかれありもしない罪を着せられることが多発するのではないか、と思いつく。そしてケスラーに調査を依頼する。その後ですね、かのウルヴァシー事件が起きるのは....。もうウルヴァシー事件に関しては観るのが一番早いわけですが(いきなり頭文字D的なカーチェイスに銃撃戦とやや作品が違っていますし、キスリングの運転がかっこよすぎる。・・・・この人どうやって親衛隊長にスカウトされたのでしょうか;ラインハルトの先輩かな(当時の陰のリーダー的な・・・)等とどうでもいいことまで思いますけれども。
ラインハルトに対して謀反の嫌疑をかけれられ、ベルゲングリューンやエルツハイマーとあれこれ話しているうちに、決定的な悲報。ルッツ死亡。...(辛い)
このときのロイエンタールの演技がまたすごいですよね・・・・。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19265459
双璧はメジャーなので(・・・)殊更あまり語ったりする機会?がなかったのですが今回齢がヤン、ロイエ〜キャゼあたりになってからこのあたりの演技には凄いな、としきり。
しかしロイエンタールとしても、カイザーが礎を築いた新王朝に仮に勝ったとしてそれはラインハルトがやったことの上に成り立つのだからそれ自体あまり意味がないのでは。・・・・
第一に、キルヒアイスが死んだあとのほぼ正気ではないラインハルトの言葉を真に受けすぎています・・・・。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19265745
最後の砦としてミッタ―マイヤーが画面越しに(かつてのワープロ:ルポのような液晶)訴えますがここも名場面...
ミッターマイヤーいいところどりみたいな意見も観られますが、ミッターマイヤーの悲哀が凄いですね...
そもそもロイはミッターマイヤー(これまた数少ない友、そういう意味でもラインハルトと似ている)を助けるために、ラインハルトとキルヒアイスにあいにいくのでした。逆ではないのですな...このやりとりをミッターマイヤーはしらない。(すくなくとも直接的には)
ロイエンタールとミッターマイヤーにとって、ラインハルトに仕えていなければどうなったのでしょうか。
勿論新王朝で元帥やノイエラント総督やら宇宙艦隊司令長官などにはなってないでしょう。
しかし双璧相撃つのような展開にはならなかったのでは、・・・運命論を否定してどちらかといえば人智の判断と選択を重視する銀英伝ですが、こればかりは運命の苛烈さよ、と今更思う次第です。
特にミッターマイヤーなどは、ローエングラム元帥府で少将か中将あたりでロイエンタールとずっと飲み交わしていたほうが幸せだったかもしれません。・・・
最後にユリアンがカイザーに謁見するとき(リンツ以外のローゼンリッターもほぼ戦死)に、ミュラーとミッターマイヤー、メックリンガーがブリュンヒルトにいるのも偶然ではないような。・・・・
そして希死念慮の強いオベがラインハルトの臨終の前に重なるように死ぬのももちろん偶然ではないでしょうね...
作者と同じでこの話の先がどうなるかというのはあまり興味がありません、推論するには条件は原作中に提示されているし、ヒルダの補佐を七元帥らとヒルダ父(この人はすごい)でユリアンらとも対話的にゆるやかに平和に向かうだろうとは思いますが、重要なのは、やはり「永遠ならざる平和のために」何をし得るか、なのだと....。
基本的には多様性や選択肢を重視して、人は選択の自由をこそ持つべきと思う立場なので、宇宙統一とか他国の文化を退けて自国のものに染め上げるとか、そういう目的論がよくわからないのですけれども、
それにしても三元帥やミュラーはあまり出世とか考えてないんですよね。・・・・でもたまに栄達のために判断を間違う人もいる。対照的なのはそこだと思いますが、・・・・
(ロイエンタールには信頼できる副将がいない云々ありますが....やはりロイはミッターと飲みすぎですね....。どのエピソードか忘れたが、軍部だか王朝だかのネタを嬉々としてミッターマイヤーに報告にくるバイエルラインが、ミッタ〜の家で酒宴しているロイにでくわしてばつが悪そうにする、というのが...。要するにミッタ〜のところにはそんなノリ?でしばしば私邸に来ているはずで、ロイエンタールと鉢合わせがばつが悪い(少しは取り繕いなさいよ;というレベル)ですが、ロイエンタールもベルゲングリューンや他の部下ともっと懇意にしていれば、というかそんな気がしません。個人的な宴会?をしそうもないのもラインハルトと似ている....。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm12112838
それゆえに「血の色の夢に酔っている」というウォルフの指摘は正鵠を射ていて本人もびっくりしてますね。
原作9巻の、どうしても気を逃さずにこの誤解と狂った歯車を修正したいミッターと、どちらも一歩も譲らないカイザーとロイの「矜持」のやりとりは....。
そしてグリルパルツァーの二重の背信行為やら、ラングらの私怨で追い詰められる始末。(これで他人を謀反や共謀に仕立て上げてしまうのがいわゆる秘密警察や治安維持の名目でなされる他者の貶め行為、小人の悪意が跳梁跋扈する世にはやくもなってしまっている新王朝という。)
だいたい本来安全や治安を目的とするなら単に警察力だけでいいのです。
そこにことさらに安全維持とか治安維持とか過剰な目的が付け加わったら、公権力が暴走するのは過去の例をみてもあきらか。。(ケスラー「卿が今まで用いてきた方法を身をもって試してみるか?」 ブルームハルト「俺の祖父は単なる不平屋だったが政治犯とされて拷問死した」の下り。要するに、私怨で他者を貶めたり密室で排除することが可能となってしまうゆえに問題なのだが。)
長くなってしまいましたが、もう少し後ほど追記します。
ところで、オベはラインハルトとヒルダの結婚式の最中(しかももうすぐ会場をでるところで)ハイネセン暴動の報告をわざわざしにいきますが、こういうのはよくない; 吉時は延期できるが凶事はそうはいかぬ、と言ってますが、この滞りなく住むはずの結婚式にわずかな傷が残ってしまうほうが王朝にとっては凶事の始まりにみたいな象徴性をもってしまうような。
後半のユリシーズっぽく自分のエピソードを書いておくと、やはり夫側の親類が葬儀を優先して一円卓まるまる7人か8名欠席という経験があります。いまだにわけがわかりませんが、私のほうの親類がどん引きしたのはいまだに忘れられません...だったら他のお客様をお呼びできたのに!(そもそも新婦側は新朗側より多く客を呼べない慣習があり、私の父の関係者もかなり呼ばねばならなかったので、私の友人やら直接の知人、従妹などはあまり招待できなかったというに!)というわけで私個人的には結婚にドリームを抱いたり、楽しい思い出はございません。・・・そんな一例とともに、たしかにそんなところはロイエに似ているかもしれませんね....。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19283097
ミッターマイヤーの公明正大さやミュラー、ケスラー、ルッツ、ワーレン、メックリンガーなどは言表どおりに対話できますもの。
自らの保身のために組織やコミュニティ、国を私物化することの戒めもシンプルに描かれていますね。
だからこの小説は基本的には歴史大河あるいは世界史ダイジェストでSFではなくていいのです。。
dmmや制作員会方式でコアが崩れないといいのですけれども。。
私は旧作は旧作で残すべきだし、新しく作るのも反対ではないのですがコアの部分をとらえて製作してほしいです、それだけ。よくある子供向けオペラ鑑賞企画みたいによくわからない読者視聴者の最大多数(と推測するところの)をマーケティングに想定したらよさが薄れると思います、いい作品は読者や視聴者がついてくる。
マスコミが想定するほど、日本の普通の生活人は愚かではないはずなのです。。。
にほんブログ村
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16308971
余談:何だかサイトー先生が銀英作ったらこんなノリになりそうです....。
まあ様(朝夏まなと)がキルヒ再演せず退団発表、いまだに宙のヒルダが伶美さんじゃなかったのが悔やまれる。。。
原田さんの「ロバートキャパ(初演のほう)」を見ていた立場としては....
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11498976
殺伐とした世情に一介のコルネリアス・ルッツファンとして...。
銀英伝のDVDおよびBlu-ray、話数書いてあるものの副題がないのがおそらく読み直し組、見直し組にとってハードルが高いように思います。(パーフェクトガイドを買ったのもそれが理由でもある、BGM選曲集とともに)
ウルヴァシー事件:92話
矜持にかけて:93話
です。なのでBlu-rayの14はルッツがジャケットでも収録されているのは本伝 第73〜78話です。
DVDのほうですと91話から94話までになります。Amazonでは詳しくは書いてないのでカスタマーレビューかまたは個人サイトかblogでどの話数がどこに相当するかを調べなくてはなりませぬ。
たぶん後半の怒涛の流れはいっそBlu-rayboxを買った方がいいのかと思うのですけれども、半端に観たいエピソードを買ってしまったのでどうしたものかと思っています。。

ウルヴァシー事件が決定的になりますが、やはり所持しておきたくて購入してしまった。(以下写真)
ルッツとフィッシャーですよ!これはうれしい。
双璧について。銀英伝エッセイその3..まさか2017年になって双璧について書くとは思いませんでしたが、見直したり読み返していて思ったことを。 https://www.youtube.com/watch?v=d5RhwWzLM8k
(個人的にはフリープラネッツ寄り読者なのですが、ここまでくると細かい帝国の真面目なエピソードがいちいち気になるという)
https://www.youtube.com/watch?v=dD0Qv6gsMFw
そもそもの発端は、オベが秘密警察でもあるラングをなぜか取りたてることからはじまります..なぜこの人事?憶測にすぎないのですがそれは後で書くとして、カイザー発病(まだ難病とはわかっていない)後の元帥・上級大将会議にラングがひょっこり同席し、ミッターマイヤーがしごく当たり前の発言をするとラングがそれをカイザーが任命した人事に異を唱えるは不敬不遜のような発言をしてロイが激怒。(名場面...若本さんの名場面が始まる)
ロイエンタールとオベが口論するのはこの少し前からさらに表立ってきますが、ただでさえ向かい合わせ(アニメでは)で議論しているときに、ラングの差し出口、それもミッターマイヤーに対して、ということで大激怒です。(メックリンガーがなんてことだと首をふる始末....でもケスラーはうれしそうである...)
この時点で、ミュラーとミッターマイヤーが内政的にも組織を調整するにも中道なのがわかりますが、そこからラングの私怨はとことんロイエンタールに向けられていきます、個人的にそこまでこのくらいのことで根に持って復讐していくのは凄いですね(まったく感心しないが。)ラングが個人的に私人として孤児院に寄付をしたり、家庭人としては良き人だったというのもなんだか完全悪はいないのだという主張にしたいのはわかるものの、はたしてこういう人がそんな寄付や家庭人でよき父だったりするのかなあと思うのですけどね....。
(もしかするとオベとはややシンパシーを持っているようなのでラングはそうした施設にいたことがあるのかもしれない、とも思ったり、ただの憶測ですが(それとももっと設定があるのかどうか)だからこそ貴族で元帥であるロイエンタールかつ美丈夫(本人はナルシストではなくむしろ自己嫌悪の塊なのがロイエなのですが)を目の敵にしているのかもしれない、と...。いい迷惑ですね。
シルヴァーベルヒ暗殺(爆弾テロ:今みるとやたらリアル・・・製作当時や公開当時はそれほどリアルではなかったというのに)時に、ニコラス・ボルテックがその場にいて生き残ったというだけでほぼ冤罪で収監されたまま毒殺処刑されますが(このあたりが専制国家の限界)、そのことにルッツが気が付きます。
https://www.youtube.com/watch?v=lhlYORxXoa0
現場にいて生き残っていることが証拠とされてしまうならば、ボルテックに加えて自分に嫌疑がかけられてもおかしくはないし、こうしたことがこれからもあるのではないか、オベとラングがそう嫌疑をかければ多かれ少なかれありもしない罪を着せられることが多発するのではないか、と思いつく。そしてケスラーに調査を依頼する。その後ですね、かのウルヴァシー事件が起きるのは....。もうウルヴァシー事件に関しては観るのが一番早いわけですが(いきなり頭文字D的なカーチェイスに銃撃戦とやや作品が違っていますし、キスリングの運転がかっこよすぎる。・・・・この人どうやって親衛隊長にスカウトされたのでしょうか;ラインハルトの先輩かな(当時の陰のリーダー的な・・・)等とどうでもいいことまで思いますけれども。

ラインハルトに対して謀反の嫌疑をかけれられ、ベルゲングリューンやエルツハイマーとあれこれ話しているうちに、決定的な悲報。ルッツ死亡。...(辛い)
このときのロイエンタールの演技がまたすごいですよね・・・・。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19265459
双璧はメジャーなので(・・・)殊更あまり語ったりする機会?がなかったのですが今回齢がヤン、ロイエ〜キャゼあたりになってからこのあたりの演技には凄いな、としきり。
しかしロイエンタールとしても、カイザーが礎を築いた新王朝に仮に勝ったとしてそれはラインハルトがやったことの上に成り立つのだからそれ自体あまり意味がないのでは。・・・・
第一に、キルヒアイスが死んだあとのほぼ正気ではないラインハルトの言葉を真に受けすぎています・・・・。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19265745
最後の砦としてミッタ―マイヤーが画面越しに(かつてのワープロ:ルポのような液晶)訴えますがここも名場面...
ミッターマイヤーいいところどりみたいな意見も観られますが、ミッターマイヤーの悲哀が凄いですね...
そもそもロイはミッターマイヤー(これまた数少ない友、そういう意味でもラインハルトと似ている)を助けるために、ラインハルトとキルヒアイスにあいにいくのでした。逆ではないのですな...このやりとりをミッターマイヤーはしらない。(すくなくとも直接的には)
ロイエンタールとミッターマイヤーにとって、ラインハルトに仕えていなければどうなったのでしょうか。
勿論新王朝で元帥やノイエラント総督やら宇宙艦隊司令長官などにはなってないでしょう。
しかし双璧相撃つのような展開にはならなかったのでは、・・・運命論を否定してどちらかといえば人智の判断と選択を重視する銀英伝ですが、こればかりは運命の苛烈さよ、と今更思う次第です。
特にミッターマイヤーなどは、ローエングラム元帥府で少将か中将あたりでロイエンタールとずっと飲み交わしていたほうが幸せだったかもしれません。・・・
最後にユリアンがカイザーに謁見するとき(リンツ以外のローゼンリッターもほぼ戦死)に、ミュラーとミッターマイヤー、メックリンガーがブリュンヒルトにいるのも偶然ではないような。・・・・
そして希死念慮の強いオベがラインハルトの臨終の前に重なるように死ぬのももちろん偶然ではないでしょうね...
作者と同じでこの話の先がどうなるかというのはあまり興味がありません、推論するには条件は原作中に提示されているし、ヒルダの補佐を七元帥らとヒルダ父(この人はすごい)でユリアンらとも対話的にゆるやかに平和に向かうだろうとは思いますが、重要なのは、やはり「永遠ならざる平和のために」何をし得るか、なのだと....。
基本的には多様性や選択肢を重視して、人は選択の自由をこそ持つべきと思う立場なので、宇宙統一とか他国の文化を退けて自国のものに染め上げるとか、そういう目的論がよくわからないのですけれども、
それにしても三元帥やミュラーはあまり出世とか考えてないんですよね。・・・・でもたまに栄達のために判断を間違う人もいる。対照的なのはそこだと思いますが、・・・・
(ロイエンタールには信頼できる副将がいない云々ありますが....やはりロイはミッターと飲みすぎですね....。どのエピソードか忘れたが、軍部だか王朝だかのネタを嬉々としてミッターマイヤーに報告にくるバイエルラインが、ミッタ〜の家で酒宴しているロイにでくわしてばつが悪そうにする、というのが...。要するにミッタ〜のところにはそんなノリ?でしばしば私邸に来ているはずで、ロイエンタールと鉢合わせがばつが悪い(少しは取り繕いなさいよ;というレベル)ですが、ロイエンタールもベルゲングリューンや他の部下ともっと懇意にしていれば、というかそんな気がしません。個人的な宴会?をしそうもないのもラインハルトと似ている....。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm12112838
それゆえに「血の色の夢に酔っている」というウォルフの指摘は正鵠を射ていて本人もびっくりしてますね。
原作9巻の、どうしても気を逃さずにこの誤解と狂った歯車を修正したいミッターと、どちらも一歩も譲らないカイザーとロイの「矜持」のやりとりは....。
そしてグリルパルツァーの二重の背信行為やら、ラングらの私怨で追い詰められる始末。(これで他人を謀反や共謀に仕立て上げてしまうのがいわゆる秘密警察や治安維持の名目でなされる他者の貶め行為、小人の悪意が跳梁跋扈する世にはやくもなってしまっている新王朝という。)
だいたい本来安全や治安を目的とするなら単に警察力だけでいいのです。
そこにことさらに安全維持とか治安維持とか過剰な目的が付け加わったら、公権力が暴走するのは過去の例をみてもあきらか。。(ケスラー「卿が今まで用いてきた方法を身をもって試してみるか?」 ブルームハルト「俺の祖父は単なる不平屋だったが政治犯とされて拷問死した」の下り。要するに、私怨で他者を貶めたり密室で排除することが可能となってしまうゆえに問題なのだが。)
長くなってしまいましたが、もう少し後ほど追記します。
ところで、オベはラインハルトとヒルダの結婚式の最中(しかももうすぐ会場をでるところで)ハイネセン暴動の報告をわざわざしにいきますが、こういうのはよくない; 吉時は延期できるが凶事はそうはいかぬ、と言ってますが、この滞りなく住むはずの結婚式にわずかな傷が残ってしまうほうが王朝にとっては凶事の始まりにみたいな象徴性をもってしまうような。
後半のユリシーズっぽく自分のエピソードを書いておくと、やはり夫側の親類が葬儀を優先して一円卓まるまる7人か8名欠席という経験があります。いまだにわけがわかりませんが、私のほうの親類がどん引きしたのはいまだに忘れられません...だったら他のお客様をお呼びできたのに!(そもそも新婦側は新朗側より多く客を呼べない慣習があり、私の父の関係者もかなり呼ばねばならなかったので、私の友人やら直接の知人、従妹などはあまり招待できなかったというに!)というわけで私個人的には結婚にドリームを抱いたり、楽しい思い出はございません。・・・そんな一例とともに、たしかにそんなところはロイエに似ているかもしれませんね....。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19283097
ミッターマイヤーの公明正大さやミュラー、ケスラー、ルッツ、ワーレン、メックリンガーなどは言表どおりに対話できますもの。
自らの保身のために組織やコミュニティ、国を私物化することの戒めもシンプルに描かれていますね。
だからこの小説は基本的には歴史大河あるいは世界史ダイジェストでSFではなくていいのです。。
dmmや制作員会方式でコアが崩れないといいのですけれども。。
私は旧作は旧作で残すべきだし、新しく作るのも反対ではないのですがコアの部分をとらえて製作してほしいです、それだけ。よくある子供向けオペラ鑑賞企画みたいによくわからない読者視聴者の最大多数(と推測するところの)をマーケティングに想定したらよさが薄れると思います、いい作品は読者や視聴者がついてくる。
マスコミが想定するほど、日本の普通の生活人は愚かではないはずなのです。。。

にほんブログ村
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16308971
余談:何だかサイトー先生が銀英作ったらこんなノリになりそうです....。
まあ様(朝夏まなと)がキルヒ再演せず退団発表、いまだに宙のヒルダが伶美さんじゃなかったのが悔やまれる。。。
原田さんの「ロバートキャパ(初演のほう)」を見ていた立場としては....
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11498976
殺伐とした世情に一介のコルネリアス・ルッツファンとして...。
銀英伝のDVDおよびBlu-ray、話数書いてあるものの副題がないのがおそらく読み直し組、見直し組にとってハードルが高いように思います。(パーフェクトガイドを買ったのもそれが理由でもある、BGM選曲集とともに)
ウルヴァシー事件:92話
矜持にかけて:93話
です。なのでBlu-rayの14はルッツがジャケットでも収録されているのは本伝 第73〜78話です。
DVDのほうですと91話から94話までになります。Amazonでは詳しくは書いてないのでカスタマーレビューかまたは個人サイトかblogでどの話数がどこに相当するかを調べなくてはなりませぬ。
たぶん後半の怒涛の流れはいっそBlu-rayboxを買った方がいいのかと思うのですけれども、半端に観たいエピソードを買ってしまったのでどうしたものかと思っています。。
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