

12月11日(日)午後から夕刻において、文京学習センター(筑波大学・放送大学学習センター)の講義室にて、新プラトン主義と哲学史の講演が行われ、参加した。
講師は堀江聡先生。
私は実のところ哲学史の基礎(西洋哲学史概説気箸いΣ別棔私が学んでいたときは持ち込み不可である!)は松本正夫先生がかかれた教科書と、サバティカルを終えた(間違っていたら次回訂正してください...)堀江聡先生のプロティノスの講座が最初だった。当時は何もわからずに、しかし哲学・フィロソフィアのテクストは、こちらから理解しに「むかわないと」わからない、その読み方や、後に(いまもだが)テーマとなる一と不定の二、一、原因、ロゴス、神、有(エッセ)などのかんじ、おぼろげな理解を得たものである。
論文を書くときにはもちろん「神名論」を読み、プラトンのアカデメイア時代から、アルベルトゥス・マグヌスとトマスがキリスト教とアリストテレスを「調停」したこと、またプラトニズムの水脈(今年亡くなられた熊田陽一郎先生の著書)にもあるように、水脈としてのプラトン、新プラトン主義(偽ディオニシウス)からボナヴェントゥラ・・・こうしたものをひたすら調べていたときがあったので(今もそうなのだが)十数年の時を経て、より理解できるときに数時間にもわたりこのテーマについて聴講できたことはなんとも私にとっては大きな出来事である。
人は求めているものには何か偶然の連鎖で遭遇可能なのではないだろうか・・・・
(私は放送大学では学んでいないのだ)
また、坂本勉先生、長谷部先生から東洋史特殊と東洋史を学んでいたときに一時期はイスラームについてテーマにしようと思ったこともあるほどなので(坂本先生からはスーフィズムやセム系一神教の系譜、またキリストの神性説、人性説、両性説)などを学んび、長谷部先生からは、エジプト中心にハディースやクルアーンといった基礎的なことについて、あるいはシーアアリー(シーア派)と主流となるスンナ派などの違いなどを学び、やはりイタリア(Firenze)ルネサンス前後には、アヴェロエス、イブン・シーナなどをある程度理解しなければならず、同様にラテン・アヴェロエス主義等々・・・つまるところ、新プラトニズムは、東西に姿を変えたり宗派を超えたものとして水脈として影響与えているものなのだ。
京都から新幹線で向かったので、最初の30分は聴講できておらず、おそらくは「君の名は?」に寄せて、ヘブライ語での「神」から講義は始まった。
資料が大変充実しており、質問したいことが山ほどあるのだが、いつかその機会はあると思っている...
今日改めて、なんとなく・・・自分が書いたものを少し見直していたのだが、やはりカトリックの神と子と精霊という三位一体のうち、これには派出と帰還というプロティノスの思想がよく表れており、いかにして、ギリシア哲学を(異教とみなす)キリスト教が取り込んでいったかがわかるであろう。また光、美といったものも同様である。
プラトン研究の先輩であるかたとも話していたのだが、いつか改めて質問できる時間があるとよいと願っている。
なぜかといえば、プラトンや新プラトニズムの講義の場合、質問はやはり対話というか、語ることで了解や議論を深められるという利点があるのだが、今回の場合は、質問票を最後に出すだけで、質問できなかったというものある。それぞれの哲学の講義の形式はあると思うので、おそらく今回の主催の方の方針でそうなったのだと思うし、こうした機会を設けてくれ参加できたことはよかったのだが、まだまだ聞きたいことがあった。
聞いているうちに目が醒めてきたのだが、久しぶりに自分が本来的に取り組まねばならないことを思い出したようにも思う。今年は体調や、諸事情であまり研究会や聴講できる講座にも出られずだったのだが、より自らがまだ理解しえないことがあると感じた。
すべてを書き残すことはできないのだが、特にプラトニズム、プロティノスの思想分析の詳細を聴くことができた。
また私が専門としているマルシリオ・フィチーノの「エンネアデス」ラテン語訳が担った重要度なども少し確認することができた。
自分が調べたり研究したり、現地で確かめてきたことを、つなぎあわせねばならない。
今日だけで10回分くらい話した、と堀江先生は話されていたが、本当にそうだったと思う。
改めて参加できたことに感謝いたします。
(講義は、イタリア語テキスト、ドイツ語によるプロティノス解説を含み、板書はアラビア語、ヘブライ語、ギリシア語を含む。)
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