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1時間の記者発表が行われた、大英自然史博物館展(来春2017年3月18日〜6月11日/英題:Tresures of The Natural Warld -Best of London's Natural History Museum)の記者発表が、国立ッ科学博物館(東京・上野)にて行われました。英国大使館からのご招待で参加してきましたので見どころやこの展示について、記事にしていきます。
1時間の会見、監修者の先生3名からテーマごとにパワーポイントも使いつつ大変興味深いお話がきけたので2回か3回の記事になるかと思います。


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公式webサイト⇒http://treasures2017.jp/

今回の記者発表
*オープニング映像(始祖鳥と大英自然死博物館)
⇒ この展示のために、化石標本から肉付けされ再現された始祖鳥が飛び、餌をはむ躍動的なグラフィック映像が英国で作成。この日初めて公開され流されました。この他にも映像を展示中には多数みることが可能とのことです


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その後、展覧会概説説明を日本側総合監修:篠田謙一氏(国立科学博物館副館長 兼 人類研究部長)
大英自然史博物館の経緯、またこの展覧会が行われるにあたっての経緯、英国側のオーダー、また日本独自のコンテンツについて、そして上述した本展のコンセプトが説明されました。




大英自然史博物館は、大英博物館の自然史部門として膨大な収集標本もあり、1881年にBritish Natural History部門として独立しました。もともとが大英博物館を出自とした博物館で、発端は1753年に遡ります。
この博物館は建築も素晴らしく、訪れた人たちは皆感嘆するようです。

起源と進化
生物多様性
環境的持続可能性ある社会

これがらスローガンであり、これは国立科学博物館の目指すところと同じであること、また展示内容を話しあいながら大英自然死博のキュレーターと共同で作り、日本独自のコンテンツも含まれることからこの展示企画に了承して昨年夏から具体的に準備が進められたとのことでした。(総合監修の篠田先生/国立科学博物館)

さらにこの博物展は世界巡回展として、世界で公開されますが、第一番目の展示が東京・上野の国立科博からになるとのことです。




見所紹介
1)始祖鳥について
果たして、始祖鳥は鳥なのか、恐竜なのか。こうした科学史・自然史の黎明期に遡って、日本側の監修者である真鍋真氏(国立科学博物館 標本資料センター コレクションディレクター)からのプレゼンテーション。
恐竜、爬虫類、鳥類、・・・これらの特徴や固体、種と進化について、過去の発見から現在開明されている「産もう恐竜」にも詳しい説明があり、図解。
そもそも人類が恐竜の存在に気がついたのは1822年のこと。イグアナに似ているところからイグアノドンと命名されたのがはじまりといわれています。1842年になると。恐竜と名付けられて、進化の過程が調査されはじめたとのことでした。さらに1861年に羽毛の化石が発見され、始祖鳥研究の糸口となっていきました。こうした自然史はもっと高校生の学習内容や大学の一般教養でも学ばれるべきですね。
(私は数学史もいわゆる文系学生、高校生も学ぶべき、カリキュラムになるべきだと思っています)
そして1877年にはダーウィンの進化論「種の起源」に至るのです。本展にはダーウィンの直筆原稿や種の進化多様性に関わるガラパゴス島のフィンチ(鳥)についても展示があるとか・・・興味深いです。


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中国で発見された羽毛恐竜。


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さらに2003年には、後ろ足にも翼がある羽毛恐竜が発見・・・おそらく展示でも開設や資料が豊富だと思います
4枚の翼をもっていて、力強く羽ばたいていたのかどうか、注目したいところです。

真鍋氏によると2016年の課題としては二点あるそうで
1 はたして飛べたのか?
2 これは恐竜なのか?

みなさんもぜひこうした研究成果を頭の片隅におきながら、一緒に展示をみて考えたり思いをはせたり予想、推論したりするとより展示が愉しめそうです。

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ダーウィンの 「種の起源」直筆原稿。

さて話が前後しますが、今回は370点もの展示が大英自然死博物館から来日します。
常設で現地でみられるものはわずか17点。このたびの展示のために特別に出展されるものが多いとか。



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建築も素晴らしい、大英自然史博物館。



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こちらは記者発表会で配布いただいたプレス用資料。


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本展のみどころとセクション構成、また川田監修者による「日本から英国に渡った標本」については次の記事にいたします。