宝塚ムック
阪急コミュニケーションズ
2011-01-25



初版で持ってますが、懐かしい...

遅くなってますが、3回目観劇の感想やメモなどを少し。今回の音楽指揮(宝塚を初めて見る方が開口一番驚かれるのは音楽が生演奏のオーケストラだということです)も西野先生。ダンス・オブ・ヴァンパイア、1789、シェイクスピアと西野先生でオケの音楽がとてもいいので嬉しい限りです。具体的には、タイム感、リズム、緩急やドラマ性、ハーモニー、エスプリのような劇舞台芸術に必要な音楽が鳴っているいるのはとても嬉しいこと。

これからラストデイライブビューイングなどを観る方もいるかもしれないので(千秋楽は長年応援してきた方ほど観られないというこのカンパニー特有の独自システム...)私が個人的に好きな場面やいいなあと思う部分を。


<NOBUNAGA>
・美弥るりかさん(秀吉)と凪七光秀様の開演前アナウンスは必聴です。こういうのは大野先生らしい演出。
・沙央くらまさんの将軍様はご機嫌ななめの時場。ここの後ろでリズムとっている公家装束の方二人の表情やリズムの取り方がまた最高です。(細かいがクオリティ高し)
・信長の真咲さんが象にのって登場するときのグローブ型バーワゴン(!)は最初から注目してましたが、通常このカンパニーでは固形になっている飲み物小道具ですが、よくみるとワイン的液体がちゃんと揺れている!何かしらで蓋はしてるとおもいますが、小道具素晴らしい。
・彼岸花の咲いている道が背景のシーン。信長の修羅の道と流された血、彼岸・・・・・時の流れとその先(死・終わり、その後)を連想させてすごく印象的な舞台美術です。例えば、どこか「ラ・バヤデール」の影の王国の坂をアラベスク・パンシェの連続で降りてくるバレエ・ブランシーンの、日本版、赤い彼岸花バージョンのような印象
・美弥ちゃん秀吉が出る男役織田ダンサーのシーン、最初と2回目がとてもかっこいいです。美しいし勇壮、この劇団ならではだなと思うシーン。
・龍真咲さん演じるところの信長が歌う「大空ゆく雲の彼方へ〜」のくだりのナンバーが好きです。龍さんの月組らしい場面。ダンスも歌も見どころが。

・前回なぜかちゃぴ(愛希れいかさん)の帰蝶(俗に濃姫)がなぜかくノ一的と書いてましたが、藤色の衣装の時(制作発表でも着られていると思う)にデジャブが・・・・2回目に思ったのですが、これなにか津軽のわしかずら様(原田優一さん演じるところの)に似ている;(わかるひとだけ)あれ鷲葛様、今日は津軽弁じゃないの?と思うのですが、ちょっとちゃぴは時々日本語イントネーションが怪しいときがあるので(「舞音」参照)・・・
愛希さんが一番良かった演目はやっぱりPUCKのハーミアですね...あのハーミアは良かったし龍さんのPUCKとも合っていた。クリスタルタカラヅカも。あのあたりが月組娘役としてのピークに思います。
前回のrhythmのシーンの時も思いましたが、なぜかダンスがバレエを基礎にしているはずなのに、表現が内向きなのです...それが凄く気になってしまう。ダンスだけなら、綾瀬あきなさんややっぱり蘭乃はなさんがうまかったですし、すみれ乃麗さんや、萌花ゆりあさんがいいなあと思うんですよね....「激情」みても、珠城さんが音程が低めでやや落とす歌い方なので、愛希さんも引きずられてしまったり・・・・龍さんは高めのピッチで通る歌い方なので龍さんに合わせているときは音程が安定するのですが...高音が外れるのと低音が地声過ぎるのが「舞音」で気になってしまって。
月組は白華れみさんの時といい、人選が勿体なさすぎる....。

・千海華蘭さんのティノ、歌が聴けて幸せ〜ですが、織田ダンサーズに入っていたらダンスも観たかったという贅沢な悩みにとらわれます。その分ショーではたくさん見られますけれども。ティノはフロイスともう少し一緒に行動させたほうがいいのでは、と思います。

・朝美絢さんは最初から蘭丸メインでよかったのではないかなとやっぱり思うのです、あとやはり蘭丸といえば大振袖(のイメージ)で立ち回りのイメージがあるので、それは観たかったなあと・・・・

(殺陣をお稽古されている清家先生はひょっとして慶應塾長の清家先生とゆかりの方なんでしょうか(無知...同窓会で聞いてみればすぐわかるかもしれないが、7月の三田会自治会行事役員で参加できてないのという)

・架空のお役が多いのですが、やっぱり信長といえば(これも既存の印象かもしれないけれども)先進性だと思うので、よくわからないくノ一や女官役なら細川ガラシャとかなぜ配役しないのだろうと思ってしまう。
高山右近然り。武田の姫を出してもいいはず。(海ちゃんとか?)信長はいろんなメディアミックスされているのでそこの層にも多少コミットしたほうが作品は良かったのではないかと思うのですよね。楽市・楽座などの経済政策なども。
杞憂ならいいんですが、最近カンパニーが某宗教政治団体のつながりがさらに強いこともあり、キリスト教全面否定の方向性をとっているのだとしたら残念ですね。今日の日本史研究とも逆行してしまう。
とくに、インドのゴアでとロルテス(珠城さん・架空のイタリア・ローマの騎士設定)が、カトリックの教会ミサで使うお香を炊くシーンをなぜか麻薬か精神毒のように用いるシーンはまったく意味不明ですし、世界史的にも問題だと思ってしまう。例えば、海外で日本の切腹を面白おかしく描いたりするような不謹慎さを感じてしまう。
それからローマでは髭ははやさないと思いますし、髪も巻き毛はいいけれども長髪にしたらカリブの海賊みたいですし(ハリウッドの)当時まだイタリアという国の呼称は一般化していないのでそこも役作り上気になる。イタリア、マルタ島の騎士がインドで汚れ仕事ばかりしていたというのも・・・恣意的な感じがしてしまう

・龍さん信長が鉄砲を三段構えで打つシーンが2回ありますがあれはすごくいいですね。絵になる。

・よく観ているとわかりますが、急に10年、15年と時間が飛ぶので、それこそ、ティノかフロイスか明智か利家か・・・・に少し狂言回しや語りをいれてもいいように感じました。初見だとわかりにくいようです。

・光秀と秀吉が信長の出陣支度を手伝うシーンが好きです。

いろいろな信長があっていいと思いますが気になるところも少しあるのも確か。若手に七本槍の原形みたいなものをあてても良かったのかな、という気もします。それから軍師たちも。


FOREVER LOVEはとにかく、3回観たところでは、オープニングからとMakeLoveからのグルーブ感、ダンス、龍さんの一人黒燕尾(霧矢さんのラストの時の黒燕尾と記憶が交差するから余計)男役さんも娘役さんもダンスシーンがとても美しいしいい意味で揃っているし見せ方が素晴らしい。。
白い月の衣装になってからのボレロ的な旋律とリズムのコーラスとダンスが、ああ龍さん時代の、PUCKや1789の月組、クリスタルタカラヅカの月組の良さが出てるなあと感じました。(先日全国ツアー版のファンタスティックエナジー(中村一徳氏のレビュー)も良かったですけれども。斉藤先生ショーやもう一度中村一徳氏ショーも観たかったなあとも思います。でもさすがの藤井大介先生なので、龍さんといまの月組を理解されて魅力が途切れないショーだと思います。Blu-ray買わなくては。

3回目の観劇の時は、職場のスタッフ(専門はフランス文化と國際カルチャー)、家族、娘と観ました。

私はあともう一度見る予定です。やっとル・サンク購入。

柴田謙司
宝塚クリエイティブアーツ
2014-11-21




MARCO
宝塚クリエイティブアーツ
2016-07-15



宝塚歌劇団
宝塚クリエイティブアーツ
2016-08-25











ハースト婦人画報社
2015-02-27




私はDVD版のほうを持ってますがBlu-rayもでたんですね。初見の方には月組ロミジュリを貸してから劇場へいきました。





真咲さんティボルト、ロミオ。両方見に行きました。といいますか、エドワード8世からロミオとジュリエット は多分合計15回くらい行っている、音月さんの梅芸とあわせて大劇場にも見に行ってました。



美弥ちゃん、マーキューシオ!


真咲さんロミジュリフィナーレ。。


美弥ちゃんマーキューシオとゆりちゃんこと紫門さんパリス。パリスは彩さんとゆりさんパリスがにあってました。
ゆりさん、CSで龍さんは自分が配属になったときに研5生くらいだったから、ずっと背中をみて育ったとお話しされてましたね。



みやちゃんとヘレンのこまさん。

先日ラストプレイ放送してましたね、
クリストファー龍さん、アリステア麻子さん、ムーア霧矢さん。
懐かしい。この演目は好きでした。


大空さん、龍さん。単に私の趣味です、
大空さん月時代も好きでしたし。

オール私物です。。




宝塚クリエイティブアーツ
2016-07-20