第43三話参照。 ・・
「聖イシドルスはこう書いている。 コンスタンティノープルの皇帝が戴冠されるその日に、ある習慣が古くから行われていた。この最大の栄光の時に、ひとりの石工職人が四色の大理石の見本をもって、自分の墓石(つまり皇帝の)にはどの色が気に入ったか尋ねたという。
つまりこれは、皇帝の頭の中に死の意識を刻み込むことで、この世での皇帝の栄光を制御し、皇帝を謙虚な存在にさせることを狙ったものであった。
Memebnto, homo, quia pulvis et in pulverem revertevis.
「人間よ
忘れるな。人間は、土から生まれ、また土に還っていくのだ。」
(『地獄と煉獄のはざまで』 石坂尚武 p.456)
ルネサンス研究会(7月初頭)に出席刷するまえには、春先4月頃に献呈していただき頂戴した石坂先生の著作を読んでいた。このことは、今日的な世俗権力、公権力に近しい人には有効である教訓、例えば話だと思う次第
ルネサンス研究会から帰るときに持参していた本書を、まだ未読であるという研究者の先生が観たいということで電車を待つ時間お貸しした。
ぜひ夏期休暇なども利用して本書から当時の心性、変わらぬ心性、鑑みるべき心性と例え話をみてみてはどうだろうか。献呈していただいた石坂先生には感謝いたします。
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