「...さて『思考の潜勢力』に収録された1990年の難解な長編論文「パルデス-潜勢力のエクリチュール」である。「難解な」と思わずいってしまったのは、タルムードのハガダーからのこの論文が書き起こされ、それが全編を解く鍵となっているからである。
そのハガダーとは、パルデス(楽園)に入った4人のラビに関する話で、ベン・アザイーとベン・ゾーマを待ち構えていたのがそれぞれ死と狂気であったのにたいして、他の二人、アヘルは楽園の木の「若笛を切り」、アキバは楽園kら「無事」でてきたのである。そこにはいかなる寓意が込められているか」
(P.188 イタリアン・セオリー J.デリダを読むアガンベン アガンベンを読むデリダ)
宮古島で風雨で外に出られない時や、夜波の音を聴きながらこの項目を読んでいた。

窮極の認識への到達をこの寓意は、死、狂気、そして「若笛を切る」「無事」に出てくる、とアガンベンは書いている。
はたしてこの「楽園」とは我々がどのように考えるべきか。・・・・死に至らしめる楽園(窮極認識)とは。
私には今までの読書および脳を含む身体的な限界でのみこれを想像するにとどまっているのだが、・・・この章は実際お読みいただくほうがいいのだが、・・・
実際には発音不可能なヤハウェにせよ、パルデスにしてもおそらく他の概念では再構成可能なものとしかならない。
トーラーは、三田メディアセンターの貴重書展で観ました、またセム系一神教を解釈する際にユダヤ、キリスト、イスラームの差異と共通点も一応学んで何科目か単位も持っておりますが、カバラやヘブライ系のことはあまり理解できておりません。聖書考古学は学びました。
ルネサンス研究会で伊藤先生にお会いしたので、ピコが惹かれたカバラはどんな感じだったのでしょう、とざっくりすぎる質問をしてしまいました。
この寓話がもつ意味をもう少し考えたいと思う。
自然の豊かさ豊穣さ、美しさから得る神的なもの、
あるいは、厳しさ過酷さから得る神的なもの、
またあるいは、星の動きや天体などから不変的なものを感じ観測をした人...
・・・・
備忘録として。
写真は庭のニュード―ン。

- 夏日でした jasmineの苗
- 記事ランキング
- バラ園芸171位
- 輸入住宅(施主)33位
コメント