万有引力の「犬神」初日を座 高円寺にて観てきました。(6月9日)前回「奴婢訓」「夜叉ヶ池」は劇団を通じて予約していました。「奴婢訓」はダンス教師(アメリカで免許を取得)で学友のKさんを初見万有引力にお誘いしまいした。今回は娘と一緒に観ようと思い学割が使えるカンフェティにてチケット予約しました。スケジュールをみたらこの日以外は18か19しか観られそうな日がない!と気が付きました。体調が悪くなった(というか回復しなかった)ので9日に観ておいて良かったです。本当は元気だったら18か19を観られたらと思っていましたが.... 



この公演、実は吉祥寺(かな..昔のチケット半券はとってあるので観返せばわかるはず)か下北沢でみた後の二度目です。万有引力は、おそらく「ある家族の血の起源」が最初でした。その後かなり代表作を観たと思う。あまりにもウテナ寄りになってもういいか....と思うまで。そして少し身辺が落ち着いたので、泉鏡花「夜叉ヶ池」からまた見始めました。二度目ですが、2016年の6月に観るべき舞台だと思いました。照明や音響は現代の技術の新しさもありましたし、やはり後半、18日か19日も観に行きたかったですね...千穐楽バージョンだったとか?
Twitter上に、舞台セット照明の写真がUPされています。
観た直後、図書館にいく機会があったので、寺山修司の新潮文学アルバムを観て、初演(1960年代)の写真なども観ました。今回はもう少し落ち着いて観られて、なるほど、寺山修司は月雄そのもの(父を戦地でなくす、母の異常な束縛、世間からの孤立、ノスタルジーとともに土着的因習迷信への近親憎悪、また第二次世界大戦の前後で抱いた近代不信と同時に陰湿な風土と世間から今日的な社会での葛藤などなど)・・・
月雄(青年期)の森ようこさん、詩人 狗の高橋優太さん、詩人狗の村田さん(奴婢訓ではカマネコだったような)飛永さん(夜叉ヶ池の時は教授役だったような...旧制時代の教師役が似合う;)、姑、井内さん。黒子[闇]の伊野尾さんの言葉の発し方はこのカンパニーを体現している。
次回は<愚者たちの機械学(仮)>新作です。シュルレアリスムを取り入れるよう。でも万有引力は、ちょっと肩の力が抜けた今の状態のほうがより自由なので(いい意味で)万有引力らしさを持ちつつ(直系の天井桟敷:寺山演劇)ベスト、今の布陣でベストというコアを(時には柔軟に)つらぬいてほしいと思います。


来年3月には「新毒丸」です。



黒子[節] ・・・・ 伊野尾理枝
黒子[鎮] ・・・・ 田中真之
詩人[犬] ・・・・ 村田弘美
月雄 (幼少期) ・・・・  前田文香
黒子[法] ・・・・ 木下瑞穂
黒子[忍] / 生徒 ・・・・ 服部愛弓
ミツの夫 / 先生 / 花嫁の母 ・・・・ 飛永聖
取上婆 / 紳士 ・・・・ 今村博
月雄(青年期) ・・・・ 森ようこ
エンツコ人形 ・・・・ 山本美里
詩人[狗] ・・・・ 高橋優太 
黒子[怨] / 生徒 ・・・・ 太刀川亮
姑 ・・・・ 井内俊一
黒子・・・・ 比留間聡子
近所の男 / 裁判官 ・・・・ 森祐介
黒子 /生徒 ・・・・伊藤彩香
犬加護[夜明] / シロ ・・・・ 曽田明宏
黒子 / 生徒 ・・・・ 伊藤彩香
黒子 ・・・杉村誠子
黒子 ・ミツ/ 花嫁 ・・・・ 吉家智美

演奏 J,A.シーザー (和太鼓 ・パーカッション)
a_kira (ギター・キーボード・大正琴 )

構成 共同演出 高田恵篤
作曲 J.A.シーザー
音響プラン 尾崎弘征
編曲 a_kira  飛永聖
舞台監督 小笠原幹夫 今西祥太 高橋優太
題字 寺原芳堤
舞台協力 小林桂太

主催 特定非営利活動法人 演劇実験室◎万有引力
後援 杉並区
提携 特定非営利活動法人劇場創造ネットワーク / 座・高円寺
助成 文化庁文化芸術振興費助成金(舞台芸術創造活動活性事業)
企画 制作 特定非営利活動法人 演劇実験室◎万有引力


サイトに行ったらクレジットは載っていなかったので、入場したときに頂いたパンフ抜き刷り的なリーフレットから手入力しました。

万有引力ノートと狗神缶バッジセットを購入。夏前だから来年は万有引力うちわ(ロゴ入り)が欲しいものです!
慶早戦のような、グッズ持参感覚。その夏に使えますし!

扇子では無理でうちわを使わないと外を歩けなくなるのが日本の夏でございます。




にほんブログ村 演劇・ダンスブログへ  


  • らいでんの緑の観、トルコ桔梗(フリルピンク)ばら:ウィンチェスター・カテドラル、パット・オースチン