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ブルガリア国立歌劇場による引っ越し来日公演<イーゴリ公>Prince Igor 全2幕に行って来ました。
かつては「韃靼人(だったんじん)の踊り」として有名でボロディンの哀愁と躍動感とかの地の風土と人々や駿馬を彷彿とする名曲かつこの曲にあわせたバレエが最後のエンディングに踊られるというまさに総合芸術といえる演目です。オペラは19世紀のグランドペラ以降は、だんだんと大規模になっていき、バレエはオペラから独立していきました。オペラもバレエとは独立して今のように名だたる名作があり、オペレッタやワーグナーの楽劇、「魔笛」のようなジャンルになるなど様々に変容してどれも魅力があります。
バレエも、我々は19世紀ロシアクラシックを思い浮かべますが、それ以前のロマンティックバレエの世界、ベジャールやノイマイヤー、またウィーン、ハンブルグ、ロイヤルバレエ、ABTやニューヨークシティバレエ、もちろんパリオペラ座やデンマークロイヤル、などなど多彩かつ持ち味もさまざま。
イーゴリ公はラストのポロヴェッツ人の踊りのエンディングは本当に素晴らしかったです。
男性群舞も素敵でした、踊れていたので、もっとボリショイのバヤデルカの太鼓の踊りのような場面を1幕の間にいれる改定などがあってもいいのではないかしら、とも。
ハーン役のバスの方が素晴らしかったのと、2幕のイーゴリ公妃のソプラノの抒情性はすばらしかったです。

ロシア側の舞台装置美術はイコンやギリシア正教オーソドックスの十字架も象徴的。
ポロヴェッツ人陣営のほうは、ダンサーの衣装も素晴らしいです。ハーンの盟友話が個人的にはいいと思うのですが、プログラムを読んでいたところ、エンディングでの結婚式でのボロヴェッツ人の踊り(だったんじんの踊り)は、「戦闘の放棄と舞踊の賛歌」ということで共感いたしました。

あとでもう少し詳しく書きますが、わすれないうちに。2015-10-11-16-23-05


ブルガリア国立歌劇はいままでだいたいイタリアオペラがほどんどのラインナップだったそうです。
このもうひとつの演目はトゥーランドットです。
プログラムを夢倶楽部会員割引もあるので買いまして読んでいたところ、私が音楽史を学んだ加藤浩子先生が解説をお書きになっていました!!

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舞台の余韻が消えないうちにもうすこしプログラムを読むことにしたいです。
会場で、ブルガリアのローズウォーターや民芸品もうっていて、飾り皿を購入してしまいました。
パットオースチン、緑光(白いバラ)とエイブラハムダービ-,アイビー。

家のバラがやっとパットオースチン(イングリッシュローズ)が咲いたので、一緒に飾ってみました。

今回の公演、気が付いたのが遅かったのですが、なんとかジャパンアーツさんで電話予約。デザイナーのBさんと御一緒いたしました。

<イーゴリ公>またバレエファンにも周知されてレパートリーになってくれると嬉しいですし、東京バレエも上演してほしいような。。。。ガラ公演などで。
ウラディミールとハーンの娘さんはこの戦乱を愛情で納めることになるので、ウラディミールとメゾソプラノの約はもっとたっぷりみせる感じでもいいかなあとも思います。それからポロヴェッツ人のところは、もうすこし合唱が厚くても。イーゴリ公の妃ヤロスラーヴナが荒涼とした死者の骸が点々とする砂浜でイーゴリ公と息子をうたうときの歌詞と表情はとてもすばらしかったですし、コンチャク汗(ハーンということですよね?)の歌もオペラ部分に限れば存在も表現もこの作品中では要だと感じた公演でした。
男性ソリストもですが群舞の女性ダンサー、男性ダンサー(パリオペでいうところのコリフェ的なダンサーのみなさま)雰囲気がぴったりですばらしかったです。

この間文京シビックにいったので、見易さや音響は実は文京シビックのほうがいいのでは・・とも思いますが。
しかしやはり引っ越し公演はオケが(特に打楽器が)よく、コーラスの部分が群衆の声としていい混声の表現が聞けるのが魅力です。

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また思い出したら書きます。観に行けてよかった公演です。


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