

忙しくなってしまって更新が毎日できておりませんが、ルネサンス研究会に出席した時の講演、セレーナ博士の講演は大変興味深かった。ロンドン大学准教授のセレーナ博士によるイタリアの政治的情熱の起源をめぐる講演で、質問もさせて頂き、懇親会でもお話をさせて頂いたのだが、彼女によればダンテにその発端はみえるという、マキアベッリや近著についてもお話させていただき興味深かった。
フィレンツェ出身でロンドン大学で教え研究をされている。
根占先生、甚野先生、伊藤先生ともお話させて頂き大変貴重な時間だった。日本研究をされているパトリック氏ともキリシタン史などお話させていただきました。
都市が持つ美徳、それを共有する形で公共性は形成されていくのかもしれないし、法整備がそれに倣うかもしれない、我が国の場合はどうだろうか。私もそうした公共知、公共の、パブリシティに備わる美徳が人と習慣意識に自然な法概念をうえつけるかもしれないと思う。本来の民主政治とは何なのか、本来の法とは、議会とは、投票行動とは、目的因をみうしなうことなく、考え現実に適応していかねばならないだろうし、本当に正しいのかどうか、それは常に考えられるべき事柄であると私には思われる。
ルネサンスとは形式美の世界ではない、常に客観性と自然を問い、先人の生を再生する態度、行い、それを探究する学術学識と技術の復興であり、公共性の反映であると私は捉えている。
(そして付言するならば、古代オリエントの学問と技術を包括する意味での古代地中海世界への憧憬と復興を含むものであるはずである。)

ルネサンス研究会の国際シンポジウムのポスターです。
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