2015-06-18-22-58-19


古賀郁 <DESCE GAUDERE - メルクリウス -> (2015 油彩・キャンバスボード)

セネカの言葉、DESCE GAUDERE 楽しむことこそ学び取れ
この言葉とメルクリウスをテーマに、古賀郁さんにシンボル画を描いて頂きました。

メルクリウスの大理石像をモチーフにした古賀さんの作品を観てみたい、会の趣旨は自由七学芸を専門で学んだ者が、他の分野を専門に学んだ人とともに共有し、対話を通して理解を深めること、それによって、自らの知識を省みること。
アレクサンドリア図書館時代、またリナシメントの再生、学芸の復興、多言語時代を築いた時代を念頭におき、依頼を引き受けて頂きました。
また、作成段階でも何度も相談させて頂き、作成過程も拝見しつつ、方向性が決まったのが5月初旬。銀座・有楽町:東京交通会館でのIFAA展の最中のことでした。
お忙しいなか、筆をとって頂き、精密かつ優美な絵画ができあがりました。

上の画像は、研究会の名入りのデジタルバージョンです。
会のシンボルとして、講座・勉強会のときにももちろん使っていきたいと思っています。2005年は言語文化研究の創立時で、今年度は毎月一回を目安に講座、勉強会を実施しています。三田会の先輩にも参加頂いてます。

今月は何度か、古賀郁さんの作品をこのブログでも更新しています。
合わせてご参照ください。


当初、古賀さんの作品である彩色写本のようなモチーフでメルクリウスを囲む案があったのですが、いろいろと話合いをする中で、科学と多言語が都市で再生する時代を鑑みて、ロッビア工房の彩釉テラコッタのモチーフに決めました。
本来の芸術は印刷やデジタルでは再現できない繊細さももっています。
このメルクリウスの髪や帽子の色味、オリーブの色などデッサンと色彩のバランス、精緻さが素晴らしいです。

現在行われているBunkamuraのボッティチェリ展でも、ロッビア一族によるパッツィ家の紋章ほかモデルとなった美しい作品をみることができます。


古賀郁さんのブログ:http://ameblo.jp/kaoru-k01/ 

1day25hoursのlinkにもありますがこちらにも記載します。