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サザランド演出 ロンドン版ミュージカル 「タイタニック」をBunkamura シアター・コクーンへ観に行ってきました。上口耕平さんが通信師ブライド役、矢崎広さんがベルボーイの14歳の役で出演するということで、シアターコクーンということもあり年末には行くことを決めていた舞台です。シンガポールからバリへ行くときも、今日からタイタニック公演だね、なんて家族内で話していた公演です。
音楽の響きが素晴らしい舞台でした。正統派ミュージカルという感じかつ、歌唱が本格的でオペレッタのような雰囲気も感じる舞台です。今日から大阪・梅田ドラマシティ公演なのですよね。
上口さんのソロが何回か聴けてうれしかったのと、やはり上手いダンサーさんなので出てくるときに姿勢がよいからすぐわかるのが嬉しいといいますか、矢崎さん(ぴろし)と同じ板にいることも多かったので、ストーリー、音楽そして演技というか舞台上の演出・構成を純粋に楽しみました。
映画版とは違いまして、もっと時事的かつ経験的な内省から描かれていて、事件の偶有性もさることながら、より他にかかわる人の判断とエゴを指摘するような部分があったと思います。
うまくいかないのではないかという不安と、世界一の規模の客船なのだからという楽観が判断を曇らせてしまう、その空気が舞台上に出ていたように感じます。

何か未曾有の事故というのは、ハード上ではなく、ソフト面の運用ミスや高慢さが招くものなのかもしれません、かといって舞台が描き出そうとするのは、そうした事柄自体というよりも、巨大な船が内包する運命のようなものの針路というか・・・そのどこかへ向かいだすもの、時間、海上、海中・・という温度のようなもの、風向や見えない危険、それを受け止める人々など強く脆いものを描こうとしていたように感じるし、そうした総意がこの新版の魅力だと思います。

観に行けてよかった舞台です。


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帰りに青山のオーガニックレストランで行われている A TASTE OF BRITAIN のキャンペーンメニューを頂いてきました。



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