映画<ナショナル・ギャラリー>観に行ってきました。
(公式アカウントから「シネマ・イクスピアリで2月28日から上映されますよ」とお返事いただいた日に観に行きましたが、シネマ・イクスピアリで上映されるならば、もう一度見ようかなと思います)
<パリ・オペラ座のすべて> などのドキュメンタリー映画の監督、フレデリック・ワイズマン監督による作品。
ものすごく、ワイズマンの作品、という感じです。
ナショナル・ギャラリーとそれを取り巻く人々、という感じの映画です。ひとことでいうと、宣伝映画のようなテイストはないので、ギャラリー自体がもっと映るのでは?!と思っていると少々期待から外れるかもしれません。
重要なのは、学芸員やガイドの説明も多様で、あえていろいろな角度からの説明を収録していること。
絵画芸術(タブロー)に映し出される人物と、観客がときに重ね合わせられ、肖像画の表情豊かさや人の表情、個性というものを無言で映し出しているところ。
<ターナー展>の映像が良かった。
来日するターナー作品は比較的小さな作品が多いためか、クロード・ロランをさらに風景画よりに自然光を描くような大きな作品群が映像をとおしても伝わる。
ナショナルギャラリーの<岩窟の聖母>を展示したレオナルドの展覧会は以前、短編としても紹介されていてそれをシネマ・イクスピアリでみたので、そのころから撮影していたのだな、と。
オウディウス『転身物語』をマクレガーが振り付けした作品 Metamolphosis 2012 が、ティッツィアーノ作品の前でロイヤル・バレエのダンサーによって踊られるという企画も映像に含まれる。
全体として後半部分のほうが見どころが多い印象。
図録や資料を観ていると、ナショナル・ギャラリー収蔵していて観に行かなければ!!と思う作品が多いのだが、画面にはそれでも映らないところが、ナショナル・ギャラリーのコレクションの凄さだと思う。
修復については、いろいろ考えさせられると思う。
展示や光の問題など、美術史では主題や技法とともに考えられる事柄、意味、役割についてなどもおそらく、映画をみているだけで理解できるように語られている。
英国の負の歴史についても言及されていて、繰り返すが、多様な説明を含んでいるところが重要だと感じる。
久々にル・シネマに行きましたが、映画の予告編も面白そうなものが多く、いくつかはスクリーンで見たいと思った。それはまた別の記事で。写真のみUPしておきます。
初回上映時間は混雑するのでできればオンラインで座席予約をしたほうがいいと思います。
私は家を出る直前に予約してからでかけました。やはりル・シネマは座席予約したほうが確実です。
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