今年5月29日から明治座で上演される新作時代劇、舞台『滝口炎上』の記者会見に行って来ました。
る・ひまわり会員招待として50名が各メディア取材の様子を観られる機会でした。
会場には、『滝口炎上』のフライヤー・ロゴデザインと、お花のアレンジメントスタンドが、とても素敵な会見場でした。カメラが沢山。私はメディア取材の方の列のすぐ後ろの列で、キャストのみなさんと演出の板垣恭一氏が会場に入るところもよく見られました。

写真は、会見後囲み取材に入るまえに設けられたフォトセッションの場でのもの。公式で許可された機会に撮らせていただいたものです。お花が入るように撮ったものと、滝口幸広さん中心にキャストのみなさん。

滝口氏たっきー、白い羽織には葵の御紋がなんだかとても似合ってました。
地紋のある白い着物に赤い重ね襟、金糸の織が生える、袴姿。似合ってました!(二度目) とっても!
ヒロイン たま役の大河内奈々子さんも美しい方でした、とてもスタイルがよろしくて笑顔が素敵。

気になるお芝居に関しては、司会を担当された千葉さんによりますと、
「身分を隠して江戸の町へたびたび赴く将軍家光。将軍家光の本当の姿とは?若い将軍の国づくりの物語。」

ということで
江戸時代を舞台とした本格的時代劇を新しくつくる、がコンセプト。
先人たちの未来を我々は生きている、笑顔の絶えない未来を作りたい、今は減ってしまっている誰もが楽しめる時代劇を、滝口さん、大河内さん、大和田獏さんといった役者さんたちで作っていけたら、というお話でした。

演出の板垣氏のお話が面白く、時代劇は子どものころからよく見ていた。そして時代劇には人間関係の大部分を描くことができる。それはだいたい4つで、家族、恋人、友人たち、仕事関係、プラス無関係という関係性がドラマになる。仕事という点では、滝口(たっきー)の仕事は将軍職なので敵役の天草四郎(安西慎太郎さん)に相当するでしょうし、ということでした。

私は子ども時代・・・というか実家に住んでいた間は祖父母と同居していたので、特に祖父の時代は時代劇全盛期でしてまあ毎日時代劇が何かしらやっていましたよね。大岡越前から暴れん坊将軍、銭型〜、水戸黄門しかり。徳田新之助と大岡越前がすきな小学生でしたが(苦笑)
江戸時代のお話は現代とどこが違うのか、ということで現代もよくわかるようになるのではないかと思うのです。
それは近世と近代の違いでもあり、現代とは何かということでもあり、人間が変わらないということと、時代によって変わるという端的なドラマとして楽しむことも感じることもできるんじゃないでしょうか。

加えてこの話はなんとシリーズ化を予定されているようです!明治座+る・ひまわりによる企画として、これはうれしい企画だなあと思っています。

私がる・ひまわり作品を観るときによく思うのは、19世紀のウィーンの演劇状況やモーツアルトがオペラではなく芝居小屋で上演するための『魔笛』をつくったときのような「リアルタイムのエンタメ性、創造性、ユーモア、普遍性」がやんわりと包括されているあの感じを想起するからでもあります。
コメディア・デル・アルテとか、つまり19世紀のグランド・バレエ、グランド・オペラのような大規模になりすぎて国家が直接かかわってしまうようなもの、それ以前の、生活する人がリアルタイムで作って愉しんでいたものの現場ってこんな環境だったんじゃあないかな、と勝手に想像していたりします。

"古典も最初は新作だった!"
これは当たり前のことなんですが。そんな意味もあって、今の時代につくる「新しい」時代劇というコンセプトはおもしろいなといつも思っています。どんな舞台になるのだろう、というたのしみは古典・クラシックを観る聴くとはまた違う楽しさ、価値があるのですから。

ところで会見場の質問で「タイトルが家光ではなくて滝口炎上となっている意味は?」
というところでは、「もしも滝口が失敗したときにはその言い訳にしようかな・・・(笑)」と始終和やかかつ、新しいものを作る意気込みを感じられたいいお話が沢山聞けました。

滝口さんは、「母親に座長・主演で明治座でお芝居をやると伝えたら、テンションが上がって「あなた有終の美をしっかりね」と言われたそうです(笑)「いや、美はいいですけど、終わりませんから、まだ有終じゃありませんから!(笑)」とコメント。

大和田獏さんは、徳川家康役。家光が心配で幽霊として出てきてしまう家康公らしいです!
(昨年みた「マホロバ」でも出演されてましたし、「る・ふぇあ」では九条公(たっきー演じるところの後白河法皇とのやりとりが見どころです)、その前のる・ひまわり作品だと大石蔵之助を演じてました)
共演している滝口さんについて聞かれた大和田獏さんは「体に自信があるのか、よく楽屋では上半身裸でいます(たっきー)」とのことでした。たしかに・・・去年は温泉に入っているTVが多かったですしね。

安西慎太郎さんは、天草四郎。年末のさ𠮷(石田光成)が良かったので、天草四郎もたのしみです。
「滝口さんは、お兄さんのようでもあり、ちょっとパパのようなところもあり・・・(笑)」とコメントされてましたが、たしかにね。なんとなく、るひまさんのお稽古場blog記事からなどそんな雰囲気は感じます。

村上ショージさん「おもしろいことをやりたいのですが、最近はひざが痛くてひざが先に笑います」これ実感としてわかります。膝リスクは舞台や立ち仕事にはつきものですが私はかつて毎日モーラスを張っていましたしね...そこは大変ですが楽しみにしています!

年末に「明治座で誕生日に!ここで!主演舞台「滝口炎上」をやります」というニュースを聞いたときは、驚きましたが、滝口さんいわく、去年の1月ごろからお話があったそう。その構想が思ったよりもたくさん聞くことができて出席できてよかったなという思いでスタジオを後にしました。



板垣氏 「リスペクトをこめたリメイクをやります!」


これがすごくわかりやすいコメントでした。最初は一体どんな舞台になるのだろう、と思っておりましたが(年明けあたりには漠然と「ブレイクする」って言ってるのに2015年は炎上なのか!?」とかベタなことを思ったいたのですが、杞憂でよかったです。
概要が予想よりもずっと鮮明になって5月がたのしみになりました。
ちなみにやはり2部構成で1部お芝居 2部ショーだそうです。


頂いた資料から、概要とキャストを記載させていただきます。


<< 滝口炎上 >>

第一部 : お芝居
第二部 : ショー

2015年5月29日(金) 18:30
30日(土) 12:00 / 16:00

明治座

チケット料金 S席:10.000円 A席:5800円


脚本:毛利亘宏
演出:板垣恭一

出演:

徳川家光 ・・・ 滝口幸広
たま    ・・・ 大河内奈々子

天草四朗 ・・・ 安西慎太郎
陽炎    ・・・ 宮菜穂子
弥助    ・・・ 二瓶拓也
本庄宗資 ・・・ 杉江大志
おみつ  ・・・ 八坂沙織
又六   ・・・ 丸山隼人
松平信綱 ・・・ 佐藤貴史
堀田正盛 ・・・ 米原幸佑

柳生知矩・・・    廣瀬智紀
河口良庵 ・・・   兼崎健太郎

森宗意軒 ・・・   山崎銀之丞
お江 ・・・  小川菜摘
土井利勝 ・・・   村上ショージ

春日局 ・・・    山村紅葉
徳川家康 ・・・   大和田獏



春日局役の山村紅葉さんからのメッセージも紹介されました。

1130から1230位まで、最後の囲み取材も拝見しました。

会見招待者のために、写真撮影可能時間があり、このページのは私が撮ったものです。

滝口さんことたっきー、白い紋付袴が似合ってました!

るひまわり制作さん、お招きありがとうございます。5月愉しみにしております。

公式の概要発表ニュース:http://le-himawari.co.jp/releases/view/00482


フォトセッション時のお写真
村上ショージさん、大河内奈々子さん、滝口幸広さん、山崎銀之丞さん、安西慎太郎さん。
明治座森下スタジオにて 2015年2月8日(日) 11:30-12:30 (情報解禁同12:30〜)


2015-02-08-10-06-17アメーバでも収録模様が放送されました。
http://studio.ameba.jp/user/ticketBroadcast?stage_id=140 (いつでも視聴)

2015-02-08-12-14-16 2015-02-08-21-04-16


作品タイトルのデザインイメージとお花のコーディネートが素晴らしかったのですが写真をとれるとは思っておらず、デジカメはもっていかなかったためズームも限界でした。でも本当にとてもいい会見場でした!

キャストさん、二瓶拓也さん、杉江大志さん、兼崎健太郎さん、天草四郎安西さんとたのしみです。



ズーム写真と折角のタイトルロゴ『滝口炎上』が写真に取れませんでしたので、頂いた公式資料と、da2のパンフレットより滝口氏と舞台にも出られる二瓶拓也さん(へいにー)も載っているページを!
(まとめてみました手持ちの資料で自分で)



http://ameblo.jp/takiguchi-sd/archive1-201502.html
滝口幸広さん(たっきー)のご本人記事

http://trender-news.com/?num=20424
トレンド入りしたらしいです「滝口炎上」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150208-00000031-nksports-ent
(ヤフーのニュース)

http://news.livedoor.com/lite/article_detail/9763569/


るの祭典 「豊臣伝授手習鑑」(明治座 2014年12月公演)の公式パンフレットに掲載されている「ホトトギス川柳」が面白い企画頁だったのでちょっとまとめた記事を書いたのですが、なぜか先週13位から4位になっております。
ホトトギス川柳自体はぜひパンフレットでご確認ください(笑) → http://www.lehimawari-onlineshop.com/


たっきーはじめキャストさんと板垣さんのお話に注目しつつとったメモから記事を書いております。間違い等ありましたらすみません。また思い出したら追記します。


そういえば、川越喜多院は三代将軍家光が産湯をつかった江戸城の北院をそのまま移築した場所で、家光が使った湯殿や春日局化粧の間など、実際に歩いて部屋も見られたり当時の調度品、籠、ながもち、食器などもあるので、明治座公演行く前になんとなく時代観を知りたい方には川越散策をおすすめします。
江戸城は北の丸公園を散歩するとよいですが、建物がまるまる移築されて残っているのは近場では川越です。
埼京線でいけますよ。
このブログの中にも記事があります。(昨年秋のもの)

会場に入ったらタイトルロゴデザインとお花に眼が行き、席に案内される途中に記者席に、モテ福の女将が!囲み取材のとき大王いかり(以下略)もいらしたのでひょっとしたら、るふぇあの時のように、『滝口炎上』の特出回もあるのでしょうか。


2015 演劇・舞台・ステージブログトーナメント - 演劇・ダンスブログ村
2015 演劇・舞台・ステージブログトーナメント
★『滝口炎上』でエントリー. 2015年演劇・ステージのトーナメント作成しました。
お気軽にご参加ください.


livedoor

201402015春 演者さん

クラシックローズ 剪定 施肥 (序)

舞台『マルガリータ』上映会 トークイベント (於: ...

パット・オースチン Pat Austin / The Sleeping B...

明治座 『滝口炎上』制作発表会見 (於:明治座スタジ...


★いろいろ追記していたら、るひまわり製作神奈川芸術劇場での『源氏物語』DVD発売されるんですね。驚いた。
感想はこのブログにもあります(長いです)

http://www.lehimawari-onlineshop.com/