ルチャーノ・デ クレシェンツォ
而立書房
2002-10




12月にNHK BSプレミアムで放送された「世界史ちゃん」 録画してみました。
なぜ感想が遅れたのか(といいますかひとこと感想は触れてます)、一応思想史を専門としている身として、リアクション待ちみたいな気持ちになっていたのです。(自意識過剰ですが)

サブカル?としたのは、一応サブカルは「文化」と違って公的資金が投入されないカルチャーなので、もはやカルチャーとしての世界史(思想史)ということになるかと思います。
ひとことでいえば、想像を超えていた!!

なんだかんだと、短くそこそこの要点をまとめてPOP化してしまうのはすごいなあとしかいえません。
奥村さん、安倍さんらの力量とプラトン役(って改めて書くとすごいな)の村井良大さんが絶妙なんですよね....

「著作の大半対話篇」

ソクラテス ← プラトン ← アリストテレス

という微妙な違いも小芝居(シチュエーション・ドラマ?)としてはまあまあまともにまとまっていたような...
しかし、アリストテレスとプラトンは言い方が違うけれども同じことをいわんとしているところもある(というかアリストテレスの表現が異なるだけで言いたいことは近い)ということは、やっぱりそれぞれの著作を読み味わうことが大切だと思います。

でもこれで高校生などが勉強の合間にプラトン対話編のゴルギアスやメノン、ラケスなどを読んだら画期的じゃないでしょうか。

自分が最初にやったラケスにおける勇気とは何か、というレジュメの半端な出来具合とやり直しの繰り返しを思い返してみても、こんなに訳が出ており、それが文庫でも読め、図書館でも借りられるのですから、これを機にもっと古典がよまれるといいなあと感じるわけです。

一応、歌の部分だけをUPしておこうと思います。(2014年を追憶するときがくるかもしれない)
でも、コーナーの最初のやりとりから続けてみないと面白さは半減です。

これでエレア派やキュニコス派、聖フランチェスコなどもできたらいいのに。

ケプラーのあたりはそれほどでもなかったけれども、ティコ・ブラーエとのエピソードはそれなりに面白かった。
第二回目は録画に失敗して観ていません。なんとなく継続されるといいなと思います、中目黒ラジオみたいに。




まじめなふりで、どうでもいい内容のものもあれば
ふざけてるようで大真面目につくっているものもある。
当然、鍋も世界史ちゃんも後者であると思っている、といいますか表現と当時の文脈を組み合わせるとこんなコンテンツもあっていいじゃない、と私なんかは思うわけです。

アリストテレスの対話編もあったのにどこにいってしまったのか。
ソクラテス以前の哲学者たちの著作も散逸してしまっているものも多く。


http://ousia.livedoor.biz/archives/52319069.html

最初にコメントで少し触れたのはこの記事でした。
一応独立して書いておこうかなという気持ちで別記事に。

ルチャーノ デ・クレシェンツォ
而立書房
2004-02




ルチャーノ・デ クレシェンツォ
而立書房
2003-11




無知と非知は違う!
とかいろいろありますが、とりあえず5分くらいの枠で結構説明したんじゃないかな、と思います。
12月に書いた感想への追記ということで。

パスカルやスピノザなどもやってほしいです。
それはシリアスな展開で...まあ私はパスカルが好きなんです。
(姉ジルベルトが書き残したパスカルについての書物を読むのが好きですね)

だいたい、私が中高生のころなどは女子で社会科が好きという人は本当に少数しかいなかったし、なぜこんなの勉強するの、などという人が多かった。昔のことなど学んで何になる、みたいな人はたくさんいましたからね
高校でもミシュレを読んでる友達などは一人くらいだったし・・・


万物は流転するとする説、同じ川には二度入れないとする説。などなど

現在すらすぐに過去になっていく。


現在の連続であり、未来とは現在からその先へ向ける意志の問題なのだ。