「非正規雇用」という言葉を目にしない日はない。しかしながら、この言葉が語られるに際してあまり触れられていない問題点があると思うので記述しておきたい。
現在のところ「非正規雇用」という言葉には、パート、アルバイト、契約社員、派遣社員が含まれるように思われる。これらは差異がある。私自信は、学生のときにアルバイトと契約社員で働いたことがある。アルバイトと契約社員の違い。厳密にはわからないが、アルバイトは見た目でアルバイトとわかるように雇用側も配慮してくれているように思う。制服が違ったり、時間とシフトは相談できる。責任ある仕事という面ではこれは話を後にする。
契約社員の場合、ほとんど見た目は社員と変わらないし仕事内容も変わらない。顧客からみても、同じに見えるし、仕事のクオリティも同じものを求められる。研修はだいたい1週間でその間は研修中バッチなどがついている。が、そのあとはない!私のほかにも大学生の契約社員は多かった(MARCHレベルの学校が多い。業務も社員と変わらないので)交通費は出る。部署の歓迎会や飲み会といったことも誘われるし上司のかたから差別されることはあまりない。女性が多い職場だったから(そのあとにいった出版社などに比べて)居心地も良かった。顧客から社員として扱われるために大変なこともあり、ストレスもあったのだが、アルバイトより社会勉強にもなったとは思う。社員の方がする経理関係なども仕事もしたし、閉店業務も行った、要するに社員の方がもっている優遇がないだけで仕事は一緒である。昇給は年に50円とかそんなものなのでモチベーションはあまり上がらない。が、上述のようにいい方が多かったのでそこまでのつらさはない。
むしろこの経験から、窓口業務や店頭での営業などをしている方は契約社員なのだろうな、と思ってなるべくやさしく(私のなかでは)接するようにしているし、どの会社にいってもこの会社はどういう構成なんだろうとか観てしまうかな。
問題は派遣社員なのだ。
あまり書かれていないので、端的に指摘しておきたいのだが、派遣社員は派遣元でスキルを一応確認して、相応と思われる現場に派遣される。派遣先と面接やスキルの確認を行って仕事をするが・・・・だいたい、現場の一番大変な作業、実務を一人で請け負うことが多いのではないか。
さらに重要な点なのだが、派遣先では、派遣社員は「異物」として扱われる。下手すると、自分たちの職場に問題があって派遣されてきたのではないかという疑心暗鬼が職場にはびこっており、昼食時、休憩時、業務中の質問などでも「派遣の人は」みたいな扱いをされていることが多いのではないか。
非正規と一口にいっても、やはり、雇用先の人事が直接に募集をし、面接をして現場にも紹介されて、同じ社内の「仲間」として働いているアルバイト、パート、契約社員とは何が決定的な違いがある。
「疎外感」 姓名をもった一人の存在、人間、生活があり家族がありいろんなバックグラウンドがある人としてではなく「派遣さん、派遣の人」というレッテルが一番つらいのではないか、と思っている。
社内の福利厚生施設(休憩とか社食とか)も利用できないとか、派遣の人は派遣の人で食べてねというようなところもあると聞く。
労働者が人間疎外にあうというよりも、金銭的なことよりも(もちろん派遣社員は通勤の交通費もでないのだ、これはおかしい)こうした実情があまりにも議論から欠けている。そんな気がずっとしている。
人はだれしも相応な存在として認知されなければ「生きて」いけない。
こうした実情のついて、賃金のこと以外にも改善、法整備、行政指導されるべき事柄が多いが、なにせ行政の中ではそうしたことを経験していない人が多すぎるので、おそらく問題意識が希薄(というよりもない)のではないか。仕事をしているのに、同じ職場でともすればスパイ扱い、信用されない、権限も認めてもらえない、という現代における「人間疎外」に歯止めがかかることを願っているし、そうした問題を研究分野であつかったり、行政で取り組んでいる方には視野にいれてもらいたい。
もう一つは、これから退職する方のために、技術とスキルをある人を使い捨てのような「派遣」の仕事で使いつぶすようなことは日本の産業の持続的発展のためにやめたほうがいい。世代間格差というのは、決して年金額だとか社会保障費、可処分所得といった金額の面だけの問題ではないのだ。
あまりトピックにされていないと思っているので書き留めておきたい。
2014年も終わりに差し掛かったが、問題点が忘却されないために、継続的に問題解決のための議論と具体的対策、問題認識の周知を願う。
現在のところ「非正規雇用」という言葉には、パート、アルバイト、契約社員、派遣社員が含まれるように思われる。これらは差異がある。私自信は、学生のときにアルバイトと契約社員で働いたことがある。アルバイトと契約社員の違い。厳密にはわからないが、アルバイトは見た目でアルバイトとわかるように雇用側も配慮してくれているように思う。制服が違ったり、時間とシフトは相談できる。責任ある仕事という面ではこれは話を後にする。
契約社員の場合、ほとんど見た目は社員と変わらないし仕事内容も変わらない。顧客からみても、同じに見えるし、仕事のクオリティも同じものを求められる。研修はだいたい1週間でその間は研修中バッチなどがついている。が、そのあとはない!私のほかにも大学生の契約社員は多かった(MARCHレベルの学校が多い。業務も社員と変わらないので)交通費は出る。部署の歓迎会や飲み会といったことも誘われるし上司のかたから差別されることはあまりない。女性が多い職場だったから(そのあとにいった出版社などに比べて)居心地も良かった。顧客から社員として扱われるために大変なこともあり、ストレスもあったのだが、アルバイトより社会勉強にもなったとは思う。社員の方がする経理関係なども仕事もしたし、閉店業務も行った、要するに社員の方がもっている優遇がないだけで仕事は一緒である。昇給は年に50円とかそんなものなのでモチベーションはあまり上がらない。が、上述のようにいい方が多かったのでそこまでのつらさはない。
むしろこの経験から、窓口業務や店頭での営業などをしている方は契約社員なのだろうな、と思ってなるべくやさしく(私のなかでは)接するようにしているし、どの会社にいってもこの会社はどういう構成なんだろうとか観てしまうかな。
問題は派遣社員なのだ。
あまり書かれていないので、端的に指摘しておきたいのだが、派遣社員は派遣元でスキルを一応確認して、相応と思われる現場に派遣される。派遣先と面接やスキルの確認を行って仕事をするが・・・・だいたい、現場の一番大変な作業、実務を一人で請け負うことが多いのではないか。
さらに重要な点なのだが、派遣先では、派遣社員は「異物」として扱われる。下手すると、自分たちの職場に問題があって派遣されてきたのではないかという疑心暗鬼が職場にはびこっており、昼食時、休憩時、業務中の質問などでも「派遣の人は」みたいな扱いをされていることが多いのではないか。
非正規と一口にいっても、やはり、雇用先の人事が直接に募集をし、面接をして現場にも紹介されて、同じ社内の「仲間」として働いているアルバイト、パート、契約社員とは何が決定的な違いがある。
「疎外感」 姓名をもった一人の存在、人間、生活があり家族がありいろんなバックグラウンドがある人としてではなく「派遣さん、派遣の人」というレッテルが一番つらいのではないか、と思っている。
社内の福利厚生施設(休憩とか社食とか)も利用できないとか、派遣の人は派遣の人で食べてねというようなところもあると聞く。
労働者が人間疎外にあうというよりも、金銭的なことよりも(もちろん派遣社員は通勤の交通費もでないのだ、これはおかしい)こうした実情があまりにも議論から欠けている。そんな気がずっとしている。
人はだれしも相応な存在として認知されなければ「生きて」いけない。
こうした実情のついて、賃金のこと以外にも改善、法整備、行政指導されるべき事柄が多いが、なにせ行政の中ではそうしたことを経験していない人が多すぎるので、おそらく問題意識が希薄(というよりもない)のではないか。仕事をしているのに、同じ職場でともすればスパイ扱い、信用されない、権限も認めてもらえない、という現代における「人間疎外」に歯止めがかかることを願っているし、そうした問題を研究分野であつかったり、行政で取り組んでいる方には視野にいれてもらいたい。
もう一つは、これから退職する方のために、技術とスキルをある人を使い捨てのような「派遣」の仕事で使いつぶすようなことは日本の産業の持続的発展のためにやめたほうがいい。世代間格差というのは、決して年金額だとか社会保障費、可処分所得といった金額の面だけの問題ではないのだ。
あまりトピックにされていないと思っているので書き留めておきたい。
2014年も終わりに差し掛かったが、問題点が忘却されないために、継続的に問題解決のための議論と具体的対策、問題認識の周知を願う。
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