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数年ぶりに東銀座歌舞伎座で観劇してきました。顔見世大歌舞伎・千秋楽の昼の部です。

寿式三番叟
井伊直弼
熊谷陣屋


三番叟は能を由来とする松羽目ものの舞踊で好きな演目です。静止する形も美しい。見応えがあります。

「井伊直弼」は桜田門外の変の前夜を描いたもので、井伊直弼の心情に迫ります。去年彦根に行ったのもあり、また通常教科書的には一行で示される人物とことがらを、役職の立場や感情にわけいって行間を描くドラマで興味深かった。
新選組を扱うドラマでも大抵、桜田門外の変後の翌朝を描くことが多いので、前夜から7日前を描くというのは幕末を描く意味としても、現代からさかのぼる意味でも面白いテーマなのではないでしょうか。

熊谷陣屋は見るのは二度目です。
これはさすがに近世の感性なので、(毎度)共感はできないのですけれど、逆に当世的な感覚とのギャップから考えさせられます。子どもも植物も一緒の感覚というのが、前近代的なのかもしれません...。それと同時に今回も、源平の一の谷の戦い周辺と時代感覚が??不思議になるのですが...江戸時代に時代ものとしてつくられた演目は、4割理解できるレベルで数をみたほうがいいように思います。おおむこうがかかるタイミングも以外と自分の感覚とはずれており(!)それも「そうなんだ」的にみています。浄瑠璃的な演目は、数をみて経験値をつむのが一番、と思う次第で、100%-90%をその場で理解しようとしないで、わからないなりに愉しむとほうがいいのではと思う次第です。

実は新しい歌舞伎座になってから初めて行ったのですが、また新春から春にかけて観に行きたいと思いました。

そして純邦楽の演奏はやはりいいですね!おおかわの音色が好きです。
歌舞伎座は音の響きがとてもよい。

もちろん伝統文化なのですが、もっと解体して眺めてみると歌舞伎はバロックの系譜なのではないかと感じます。


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今回は高校の同級生のますみ嬢におつきあい頂きました、辯松さんのお弁当を頂き(以前綾子さんに教えていただいて以来のここのお弁当を楽しみにしています。晴海通り沿いにあります。)終演後はこれまた久々にマリアージュ・フレールで紅茶とをいただいて帰りました。
クリスマス・プディングがケーキ・ワゴンにあり、注文するとあたためてクリームをそえて出してくれます。
おすすめ。

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