春ごろ気になっていた映画「じゅういちぶんのいち」がDVD(セル&レンタル)リリースされたので観ました。

80分の映画ですが無駄がない。
まだこれから観る方もたくさんいると思うし、観てほしいので、少しだけ感想というか印象深いことを2点だけ。

池岡亮介さん演じるところの安藤ソラが、想像以上にいい...驚きました。
1日に2回観てしまったのですが
「あれ、おかしい、日本なのに天使がいる」 何を言っているのかと思われるかもしれないが、率直な感想。

とてもアンジェリック。中間者かつ上昇モチーフが投影されていて、主役だが守護天使のようです。
何を言っているのかと思われるかもしれませんが、おそらく、映画自体を照らし出す光もそういう効果を持っている。どのシーンも良いです。
映画や本、絵画、あらゆる作品の持つ力や魅力というのは、やはり実感し、understand(理解する・原語の意味は心とともに行く)するものだと思うので、ぜひ。

美はこちらを呼び寄せる力なのです。光はその方向を指し示す意思でもあり。

風景と人物の描き方が、イタリア・マッキアイオーリ派の絵画のように、先に進もうしながら内省的でもある光に満ちている。

池岡演じるところの安藤が、中3の試合回想で相手チームに抜かれるシーンの表情が凄く、カメラもそれをよく捉えている。


監督は片岡翔さん。




1/11 じゅういちぶんのいち [DVD]
池岡亮介
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
2014-09-03



池岡さん(いけぴー)は20歳位なのに、不思議な演技の老成があるんですよね・・・成熟はもう落ち着いてるって感じですが、もっと達観しているところが見えていて、でもそれが自然で輝いている。
もっと見たい役者さんです。

「涙を数える」のDVDも楽しみです。





Blogmura:

  • Thai , バンコク王宮周辺 と JIM THOMPSON Cafe
  •    輸入住宅(施主)30位

    アンヘルとパロマ・ヘレーラの「ドン・キホーテ」(ABT)


    「涙を数える」(於:サンシャイン劇場)