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深せんの小人国。
なんのことだか行くまで自分もさっぱりでしたが、つまりはリトルチャイナと多民族中国(56民族)のテーマパークです。入口を入って各ワールドに分岐するあたり...以下、比較のために?舞浜のディズニーシー・ランドの語句が出てきます。あまり深い意味はないので気軽に読んで下さい。


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                               これが小さいサイズで再現された建造物、後程追記







大体、深せん(深圳)とはどこぞ?と思う方も多いはずです。


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香港、マカオ、深せんをこの地域の三角地帯とするようですね...こんなあいまいな状態で行ってきているので、むしろ詳しい方には色々指摘してもらいたいものです。
経験的・感覚的およびガイドさん(満州出身・聖学院大学に留学していたという)のお話だけで書いていきます。

香港から陸路(鉄道・都営浅草線で千葉-羽田間を移動するようなイメージ・実感)で入り、福永という港からマカオへ高速船が出ています。この高速船なかなか揺れますが、それほどだめなものではないです、むしろ東海汽船のほうが快適度は下だと思います(実感です)
しかし、港のつくりが大変に不親切で荷物を運ぶのにすべて階段です。エレベーターやエスカレーターを設置するという感覚はないらしく、入国審査もわざわざ時間をかけているような印象・・・。これが、何をしても結果は同じだからという感覚の実態なんだなと思ったのでした。
あくまで個人的な感覚です。そして、街の表記から一切アルファベットが消える。漢字も略されているので、もう何が書いてあるのかさっぱりわかりません。おそらく、外国から来た旅行者も日本に来たらそう思うのでしょうね・・・最近やっと都内は表記やアイコン化で一瞥できるようになったものの、途方にくれている人から私はたびたび質問されます。(日本人からもよく聞かれる!)
逆の例は、シャルル・ド・ゴール空港です。多分、小学生でもちゃんと乗り継ぎできるように向かうべき経路がアイコンとカラーリング、数字で説明されています。

どうも、こういう記事だとだらだら書いてしまっていけません。
とにかく、亜熱帯地域なので香港よりもさらに湿度が高い気がします。全体に南国的な景観。そんなこんなで全体的にパークの印象としては、TDLでたとえるならばアドヴェンチャーランドからウェスタンランドに至るあたり、ジャングル・クルーズからチャイナ・ボイジャーあたりの雰囲気がずっと続くと思ってもらえるといいと思います。

そして夏のTDRと類似して、水かけ祭り的なイベントをやっているわけですが、それが過激すぎてですね....

もうなんといって良いかわからないのですが、文化が違う!というよりも「やりすぎ!」という言葉で埋め尽くされます...過剰なのです、すべてが過剰。
それに反してあまりショップなどは賑わってません!
あまりサービス精神はないのです、要するに国内のあまり流行っていない遊園地的な散漫さと、過剰な表現。
すごくアンバランスです....

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ここの売りは夜のショーですが、パレードと称していますが、ショーベース2000を5倍くらにしたような屋外屋根付きのステージとその周辺でショーがあります。二部構成で、一つは中国4000年の歴史を表現するもの、もう一つは56民族の文化を紹介するというものです。
撮影禁止のため本編の写真はありません。イントロだけ。大体、何がいいたいかわかります。
こういうときは、漢字文化なんだな.....と思います。おそらくは大概の世界の人はこういう字幕や表記をみてもサールの「中国語の部屋」のような感覚になるでしょう。話がそれました。
要するに我々にとって比較対象が近いから余計に差異が気になるのではないかと。
(一応禁止ですが撮っている人はいます、でも私が仮に舞浜のTDSに行って撮影禁止のショーを撮影している人がいたら不愉快になると思うのでやってません)

ガイドさんいわく、本物の騎馬隊の人たちが出るところがおすすめ、ということで、それは本当に!!迫力がありました、本物の騎馬隊だ!という感動が。
思うに騎馬かつ矢を射るという技術(要するに流鏑馬)は日本の場合は鎌倉にあったはずで、イスラーム圏でもその民族は大変つよいわけですが、確かに防ぎようがないな...という印象が。まあ10騎以上の騎馬隊の方々はとてもかっこいいです。東洋史でこのあたりの文化を観ても(あくまでVTR)いいなあと思う人の感想なので適当に読んでもらいたいものですが、ここと一部舞踊は凄いです。というか、あまりにも関節が柔らかすぎて二重関節でないからバレエに対するコンプレックスを持つなんて(山岸涼子のテレプシコーラ、ゆきちゃん)どうでもいいことのように思えてきます。

流鏑馬はどこへ行ったのでしょう、むしろ日本もこのくらいショーアップすることを念頭に地方性というのをつきつめて最大公約してみたらいいかもしれません。
この場合、村上龍が小説で記述するように特殊伝統性とか、わかりにくくても赦されるといったような言説はまかり通らないわけです...そういう説明抜きで、表現するというツールは一度やってみる必要はあると思います。本来の文化とずれても、より一般化したレベルでの表現というのを考えると、あまりばかにはできない...

歴史のほうは、日本とちょっと似ていて、縄文、弥生の次にいきなり武装した三国志的な世界になるので、その中間は何なのかという漠然とした疑問が...
三国志ファンの人はきっと気分がとっても盛り上がると思います。私は横山光輝くらいとコーエイのゲーム画面を(兄弟がやっていた)観た位なのでなんとなく理解するだけですが...

そもそもがやはり、太古の昔という設定なので、そのあたりは四代元素的な世界観です。
隣にいた娘がオープニングに対して「・・・ミスティック・リズム?」と言ってましたが、どちらが先かは知りません。
多分、ミスティックリズムが先だと思うのですが(思いたい)、そんなことを主張しても仕方がないし考えても無駄だと思えてきます。
何が違うかといえば、途中灯油?を燃やしすぎてもはや花火会場の事故ではないかと思うくらいの炎と黒煙が・・・要するに息ができないとはこのことです。。過剰...やりすぎだよ...と思いながら煙で息ができない。

東武ワールドスクエアも行ったことがない人間の感想になります。、TDRは詳しいと思うのでご参考までに。



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見覚えのあるマップ...のような...明らかにTRD的じゃないかと思うのですが...まあ参考までに。

深せんも浦安も1980年代に埋め立てて開発された地域なのでどことなく方向性は似てるのかもしれません。
ちなみに、街の道路は8車線くらいあり、しかも信号は無い(皆無)そうです。
どうやって運転しているのか。多分適当...ですがそれほど危なくはない印象。私の中でもっともカオスな交通事情風景は夜のデンパサール、もっとも危険なのは小菅JCTだと思っており、それと比較したら整然としていると思います。

深せんは自転車禁止だそうです。整然とさせて商業優先にしたいのではないでしょうか。

小人国の凄いところは、建物の再現率・再現性ではなくて、建物に合わせて植物も小さくしていることです!

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どうでしょう、ちょっと普通の風景写真み見えませんか?
実際には小さなサイズで再現したものです、それもよくできてます。
そして植栽も、おなじ大きさで再現(もちろん生樹)で小さい模造にあわせて庭なり並木なりを作っているところが
関心しました。

そろそろ、教会建築とマカオに行きたいのですが(忘れてしまう)どうでもいいことから忘れていくし、あまり一般に行くところではないと思うので近々記事にします。

凄いと思うことは多いのですが、不満に思うことも多いので、結局十分だと思える要素が満たされない限りは
Good,とはいえないのではないかと思えてきました。
凄いと思わせる前に、必要なことを満たしておくことが必要なのではないかと。
大体にして前述した通りに、当たり前のことはできていない印象なのでなんとなくきれいに思えてもサービス的にはそれ以下なことが多い。ホテルなども同様。
いいと思うところもありますし、恐らくもっと内地から来たらそれこそ深せんは夢の国なんでしょう。
(日本の地方から舞浜に来るとドリームな気分になれるのと似て。)
そしてそこから因習的な公衆ルールが改正されていくようにも思えます...
ちょっと考えてみれば、バリアフリーなどの概念も最近適用されてきただけなので、はたして自らの側はどうなのかと考えてみることが必要なのではないかと思いました。

そして冷房が効きすぎな香港に対して冷房はあまりないです。私は感覚的に明治大正時代の祖父母に准じているのであまり気になりませんが、それでも冷房はあまりないなと感じます、60代〜70代くらいの方が身を置いたら不満だらけなんじゃないかと。(実際そうでした)要するに自分たちが体験した不満を再体験しているのだと思います、純粋に違う国なんだしという気持ちにならないのでは。
寒さが苦手な自分は、でも寒暖差を考えてたら日本よりましなのでは、と一瞬思いましたら、雪がふるような気温にならないが、大体10度以下くらい、そして燃料事情から暖房がない!と聞いて、じゃあだめだね・・・と感じたのでした。暖房も苦手だが、寒いのはもっとだめです。

ポジティブなのかネガティブなのかわからない記事ですが、感想です。

こんな感じで幹線道路は緑化されており、外観の印象はいいのです。

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写真だけ観たら、外側から眺めたり映したりしたら、とてもきれいな印象だと思います。

私は自由思想が好きですし、平等概念も重要だと思う立場ですが、やはり共産主義は何か人間的なものが欠落するのではないかと思いました。資本主義や自由主義が完全ではないように何かが欠落するのではないかと思います。でもそれを問う自由を奪ったらもはや自ら治すこともできないというか...

因みに現代っこな娘はいちいち拒絶反応をしていましたが、「”異文化コミュニケーション”というのは自分の好きな文化に近づくことじゃないよ、好みを超えてそれでもどうにか理解しようとすることだよ」と言っておきました。
好みで語れるレベルでコミュニケーションは成立しないのです...相手に変化を強制するのも違います。
(好みや志向を持つのは重要だと思うのは当然として)

どうでもいいですが、中国本土に降りた瞬間、髪型と服装が香港とは違うことに気が付きます。
現在東アジア全体で一部刈り上げが流行っているようですが、ここは床屋しかないのか刈り上げが度合で決まっています。ちなみに香港は刈り上げつつ七三わけが多く、韓国になると刈り上げ+カラー+スタイリングとなっています。(要するに韓国が一番日本に近い)
この実感はマカオで頂点になりますが、さすがにそんな例をいちいち写真にとるわけにはいきません。(当たり前)広告例のようにはいきませんが、ちょっと移動するだけで、こんなに違うとは・・・と
現在から80年代カルチャーを観ると、おかしくないか?と思う感覚に似ています。
(よって日本および東京80年代が標準な場合はあまりおかしく感じないのかもしれません)

香港人と日本人女性の区分は、日常的に化粧をしているかどうか、だそう。あんまりメイクしない自分がいうのもなんですが、この湿度では化粧するよりスキンケアに時間や労力をかけたほうがいいと思います。湿度が高いので塗っても意味がない。メイクアップというのは気温が低く乾燥している処の文化なんじゃないかと思うのでした。エジプトのアイラインは例外的で眼病を予防するためのものらしいですし....
ちなみに香港のオーソドックスな男性の恰好は長袖シャツ+ネクタイはしない+ベルト+シャツはインするというスタイルで袖はまくっています。髪型が整っていない人はあまり見かけません。肥満もいない。
肉体労働のスタイルは上半身裸です。たぶん香港アクション映画の原点はここです。
深せんは、街を歩いている人(男性)老若関係なく、腹の部分を出しています。
脱ぐのが着るのかはっきりしないスタイルですが、現地的には問題ないようです。でも多分、日本とて40年前くらいはこんな感じだったのではないかと?
こういうのはだからどうだという気はせず。(中学生のジャージの着方や高校生の制服の着方など世代特質があるような感じ)単純に、ところかわれば・・・という気持ちになります。いやでもなります。

ヨーロッパやハワイなどに行ったときの感覚とは違う何か、バリなどでは感じない感情がふつふつと湧いてきます。たぶん、何か近しいところがあるのに違うので、違いをファンタジックには受け取れない結果ではないかと。
まったく別のものだったら違っていても放置するけど、何か関係するからいちいち気分的になるのではないでしょうか。(国内事情)

ガイドさんいわく、中国のワインはほぼ全部が偽物らしいです。
たぶん、「偽」という定義がずれているのかもしれない。
彼らからすればそれが真なのでは。
我々とてそういう間違いを犯していないと言い切れなくなってきます。例えば、住宅の断熱性などは他国の基準からしたら「ありえない」と言われてしかるべきなのですが、標準に対するレベルが低く見積もられています。


なんだかわざわざ疲れに行っているような旅になっていますが、多分、こういう実感を得たかったんでしょうね。
時々まったく違う環境に身をおかないと、気づかないうちに主観的すぎる考えやものの見方をしているというか。



http://book.bestwestern.com/bestwestern/CN/Shenzhen-hotel

深せんのホテルがここではなくもっと良いところだったら印象が良いのかもしれません。
しかし一応4つ★(本当か)扱い...
嘘だろうという感じですけれども。
夜も遅かったのにエキストラベッドはチェックイン時に入っておらず、要望しても対応も遅く...
香港とはまったく違うので、やっぱり自由思想は重要だ、とストレスを感じた1日でした。

ちなみにホテルの駐車場は15分まで無料だが、時間をすぎると10000円徴収されるようで、ガイドさんがいうには2分すぎただけで10000円要求され、バスの運転手さんと折半で払うしかなかったそうですよ。
朝から最悪だと言ってました...このあたりでこのホテルにもこの地域にも呆れはてていました...
こういう雑で不愉快な対応がマイナス・スパイラルになっているのではと思うくらいです。
自分がされて嫌なことはしないようにしよう、などということは考えないのでしょうね。
他人が喜ぶのが慶びだというような価値観もないのかもしれませんが、まあ劣ったサービス(ともいえない)ならば、主観的かつちょっとおせっかいな「おもてなし」思考のほうがましなんだな、と思いました。

いろいろ考えさせられますね...、いやはや。


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窓からみた深せんはこんな感じです。
緑も多く、川が多い。
決してこうして外観するとそれほど悪くはないのでしょうが..
それにしても、覚悟していたとはいえ、やはり中国のトイレはホテル以外は最悪です。
日本の地方観光地もひどいところはひどいですが...ひどそうなところは行かないようにしているので..
「おもてなし」 を考える前に、日本風を謳うならばなおさら、トイレやパウダールームの整備は重要です...
ここがひどいとすべてダメに思えてきます。

ちなみにE子さんからのどのスプレーをもっていくことをすすめてもらっていましたが、深せん滞在の夜、まったく声がでなくなるほどのダメージが...
空も曇ってますがとても空気が悪いです。
水も怪しい。
アレクサンダーが危険そうな水よりはワインのほうがマシといっていたのを思い出す勢いです。
水が豊富というのは重要なことですね!
日本の富士の水やミネラルウォーターも東アジア向けにもっと売れるのでは?と思いました。
ちょっと高くても絶対選ばれると思います。

SAVE EARTH, LOVE and PEACE...