マニックス(Manic Street Preachers)とレディオヘッド(RADIOHEAD)は私が10代のときもっとも聞いたアーティストだと思う。

当時からレディオヘッドは作品とグノーシス派を結びつけて語っていたりしたが、でははたしてマニックスは・・・・というと、これがわからない。リッチーは清教徒のようにもおもえるし、ジェイムスはストア派(というより労働党だが)ニッキーはエピクロス派っぽいようにも感じる。つまりPreachersのカラーも実は統一されてはいない。
ただひとつ、おそらく国教会っぽくはないのではないだろうか?
このあたりが英国の空気のようなものにそれほど明るくないのでわからないのが、気になっているところ・・・

フジロックフェスに13年ぶり(?)にマニックスが、いやむしろ冬以外のマニックスが来日?!渋谷オンエア以来じゃないのかと思うくらいなのですが・・・

リスナー歴が長すぎるのであれもこれもと選びたくなるところをこらえて、しかも私がライブで聞きたい曲1,2に数えるPCPとREVOLを一緒に演奏したらしいのでこれも除いて、3曲だけ2014年の心持でセレクトしてみます。






Emily と迷ったけどこれを。




The Benz をフルアルバムで聞いていて、このアルバムは本当に捨て曲がないと改めて思った次第。
アルバムで曲を聴く経験、この曲からここまでの流れが好き、とかフェードアウトせず連続した曲のつながりで楽しむとか、そういうことも単体で曲を売り買いすることだとできないように思えるんですがどうなんでしょうか。
捨て曲がないアルバム、Never Mind, Appetite For Destruction , あたりもそうなんですが、アルバムとして聞かれた音楽のシングルはパワーが失われない気がします。45分から50分で9曲か10曲という構成。

GleeではレディオヘッドのCreepはカヴァーされていましたが、MJの回を観るまでもなくGleeでGunsの曲が聞きたかったなあというのはあります。引用されることで活字も再生しますが、カヴァーされてやっとあらたな理解を得るんじゃないかなと思いますね・・・
たぶん、書くものも読むものも、描くことも音楽も何かの模倣から始まっているのです。
あらたにカヴァーされて、クレジットされることで光が当たるんじゃないかと。
ヘアカット100なんかも、私はフリッパーズ・ギターのライブ演奏から知ったくらいですし、意外とカヴァーやリミックスから原曲をあたるということもあり得る。

絵画のモチーフをたどってオデュッセイアやオウィディウスに行きつくような感じで、出会うべくして出会ったものは原点へと導かれるものなのかも。