舞台『涙を数える』を観てきました。初日はキ7月 30日 池袋 サンシャイン劇場にて。キャラメルボックスの新作・時代劇です。
日程的に30日、31日しか無理だったため初日、そして翌日の今日と2回観劇してきました。

キャラメルボックスは知っていたのですが舞台を見たのは30日が初めてで、今回の公演は辻本祐樹さんと池岡亮介さんが客演することと、ストーリーの背景が気になったため。
端的にいって、このお芝居は2回以上観ることをおすすめします!
自分が2回しか行けない立場でいうのもなんですが、2回見ると1度目とはシナリオの奥行を感じることができる舞台です。
初見の演劇だと、役者さんの演技や舞台全体はもちろんですが、どういう表現方法をするのか、そのカンパニーの特性のようなものを観たくなりますし、もちろんストーリーも気になるわけです。
こういうと1度じゃわからない話なの?という誤解が生まれそうなのですが、そうではなく、2度目はより物語や人物を理解できるようになるな、と思います。
初日、と二日目ですのであまり詳細は書きません!大佛聞多(池岡亮介)、舟橋明一郎(辻本祐樹)が素晴らしいです、それから南条役の岡田達也さんが良いなあと思いました。鏡吾の母役の坂口さんも良かったです。
このお芝居は「TRUTH」の9年前の長谷川鏡吾と友・舟橋明一郎をめぐるものですが、「事実」と「真実」がどういうことなのかということと、大切なものは何かということがその時代に生き死にを通じて語られます。
「事実」は一つのものとして記述されます、たとえば、今日でもあるように「事件・できごと」として。
「真実」もありますが、事実はそれと重なるのでしょうか。
外側から見えるものごとは、中心であるそのひとにとってどう語られるのでしょうか、現在もまた、ある事柄は当事者の言葉としてではなく外側からの記述によって語られることが多いのではないでしょうか。
物語は真実をめぐって、人と時間を交錯しながら、あるいは螺旋を描くように語られていきます。
この真実をめぐるスパイラル、あるいは渦中にあるそれぞれの人の想いが演者さん7名によって描き出されます。それを私たちは目撃することになります・・・
私は初日は2階から二日目は1階の比較的前列中央で観ました。
二日目に観たことで一番感じたことは、前半の明一郎とある事柄を知り自覚したあとの明一郎の心情が初日に対してより深く鋭いものとなったことです。それによって鏡吾(多田直人)の慟哭もより鮮明なものに。
それを見届けている大沸(池岡)も印象深く。
ユーモアもスパイスとなってシンプルなようで複雑な、魅力ある舞台でした。
映像化もされるようですが、やはりこの複雑で緊張感ある世界は舞台空間ならではだと思うのです。
初日も見た後いろいろ考えましたし、二日目の今日もですが、色々と考えさせられます。
演劇のリアリティは、観た人を動かすのです・・・
シンプルに言えば「感動した」ということなのでしょうが、良質の舞台やお芝居というのは、問いかけてきて、観た人が動かされていく部分があるように思います。
(私は「ハウルの動く城」を4回映画館で観てしまいましたが、見るたびに気づくことがあってそのときの感触に似ています、要するに、エンターテイメントとしては当たり前なんですが、プラスαの部分がとても多い作品)
1時間50分休憩なし。
台詞量も多いなかの殺陣アクションも多いです。
異時同図法的な場面転換でひきこまれます。
パーソナルな話なのですが、登場人物がシンボリックでもあり、それが時代設定を超えて描かれるのかもしれません。
今日はキャストさん(辻本さん)の先行予約で1階でみてきましたが、初日はキャラメルボックス・ぴあで販売しているためチケシステムで観てきました。こういう機会がなければ観なかったかもしれない人も誘ってみることができましたし、最初に云ったことの繰り返しになりますけれども、ぜひ2回観ることをおすすめします。
私とて自分が観ている舞台上の一部を観ているにすぎないし(良い展覧会と同じでよくみようとするととても集中する)見逃してるところやまだ気づかないところがあるのだろうなという思いがします。
映像作品として観ると、繰り返しみていくうちにそれが固定化されるという経験もありますが、そのときは3回目としてあらためて見たいと思える作品でした。
2回観ると意外と着替えている!(樹雨さんの着物)と、はたと気づいたり(直線的な時間軸ではないので大変だと思いますが、描きたいことのための労力は惜しまない、感じも凄いです。
鏡吾の母役の方の衣装は忠実に紬なんだろうな等。
(違っていたらすみませんが、素材感からいってお芝居中に自分で織られているという設定の紬だと思います)
多分、役柄的にも大沸さんに惹かれる人も多いでしょうし、明一郎の描かれなかったパーソナルな部分もあると思うので、このスピンオフ作品もみたいという印象です。

8月16日まで池袋サンシャイン劇場にて。
『TRUTH』と同時上演。
明日から慌ただしくなるので短めに、でも観てきたばかりの印象だけでも書き留めておこうと思ったら長くなってしまいました。新作劇なので、良いとおもった場面の感想を書いてしまうと、観るかたの邪魔になると思いますし、ある意味まっさらな状態でみたほうがいいと強く感じます。
だからこそのためチケ制度だと思いますしね!





公演のポストカードは チャリティーにつかわれるそうです、 1枚100円だったでしょうか。
日程的に30日、31日しか無理だったため初日、そして翌日の今日と2回観劇してきました。

キャラメルボックスは知っていたのですが舞台を見たのは30日が初めてで、今回の公演は辻本祐樹さんと池岡亮介さんが客演することと、ストーリーの背景が気になったため。
端的にいって、このお芝居は2回以上観ることをおすすめします!
自分が2回しか行けない立場でいうのもなんですが、2回見ると1度目とはシナリオの奥行を感じることができる舞台です。
初見の演劇だと、役者さんの演技や舞台全体はもちろんですが、どういう表現方法をするのか、そのカンパニーの特性のようなものを観たくなりますし、もちろんストーリーも気になるわけです。
こういうと1度じゃわからない話なの?という誤解が生まれそうなのですが、そうではなく、2度目はより物語や人物を理解できるようになるな、と思います。
初日、と二日目ですのであまり詳細は書きません!大佛聞多(池岡亮介)、舟橋明一郎(辻本祐樹)が素晴らしいです、それから南条役の岡田達也さんが良いなあと思いました。鏡吾の母役の坂口さんも良かったです。
このお芝居は「TRUTH」の9年前の長谷川鏡吾と友・舟橋明一郎をめぐるものですが、「事実」と「真実」がどういうことなのかということと、大切なものは何かということがその時代に生き死にを通じて語られます。
「事実」は一つのものとして記述されます、たとえば、今日でもあるように「事件・できごと」として。
「真実」もありますが、事実はそれと重なるのでしょうか。
外側から見えるものごとは、中心であるそのひとにとってどう語られるのでしょうか、現在もまた、ある事柄は当事者の言葉としてではなく外側からの記述によって語られることが多いのではないでしょうか。
物語は真実をめぐって、人と時間を交錯しながら、あるいは螺旋を描くように語られていきます。
この真実をめぐるスパイラル、あるいは渦中にあるそれぞれの人の想いが演者さん7名によって描き出されます。それを私たちは目撃することになります・・・
私は初日は2階から二日目は1階の比較的前列中央で観ました。
二日目に観たことで一番感じたことは、前半の明一郎とある事柄を知り自覚したあとの明一郎の心情が初日に対してより深く鋭いものとなったことです。それによって鏡吾(多田直人)の慟哭もより鮮明なものに。
それを見届けている大沸(池岡)も印象深く。
ユーモアもスパイスとなってシンプルなようで複雑な、魅力ある舞台でした。
映像化もされるようですが、やはりこの複雑で緊張感ある世界は舞台空間ならではだと思うのです。
初日も見た後いろいろ考えましたし、二日目の今日もですが、色々と考えさせられます。
演劇のリアリティは、観た人を動かすのです・・・
シンプルに言えば「感動した」ということなのでしょうが、良質の舞台やお芝居というのは、問いかけてきて、観た人が動かされていく部分があるように思います。
(私は「ハウルの動く城」を4回映画館で観てしまいましたが、見るたびに気づくことがあってそのときの感触に似ています、要するに、エンターテイメントとしては当たり前なんですが、プラスαの部分がとても多い作品)
1時間50分休憩なし。
台詞量も多いなかの殺陣アクションも多いです。
異時同図法的な場面転換でひきこまれます。
パーソナルな話なのですが、登場人物がシンボリックでもあり、それが時代設定を超えて描かれるのかもしれません。
今日はキャストさん(辻本さん)の先行予約で1階でみてきましたが、初日はキャラメルボックス・ぴあで販売しているためチケシステムで観てきました。こういう機会がなければ観なかったかもしれない人も誘ってみることができましたし、最初に云ったことの繰り返しになりますけれども、ぜひ2回観ることをおすすめします。
私とて自分が観ている舞台上の一部を観ているにすぎないし(良い展覧会と同じでよくみようとするととても集中する)見逃してるところやまだ気づかないところがあるのだろうなという思いがします。
映像作品として観ると、繰り返しみていくうちにそれが固定化されるという経験もありますが、そのときは3回目としてあらためて見たいと思える作品でした。
2回観ると意外と着替えている!(樹雨さんの着物)と、はたと気づいたり(直線的な時間軸ではないので大変だと思いますが、描きたいことのための労力は惜しまない、感じも凄いです。
鏡吾の母役の方の衣装は忠実に紬なんだろうな等。
(違っていたらすみませんが、素材感からいってお芝居中に自分で織られているという設定の紬だと思います)
多分、役柄的にも大沸さんに惹かれる人も多いでしょうし、明一郎の描かれなかったパーソナルな部分もあると思うので、このスピンオフ作品もみたいという印象です。

8月16日まで池袋サンシャイン劇場にて。
『TRUTH』と同時上演。
明日から慌ただしくなるので短めに、でも観てきたばかりの印象だけでも書き留めておこうと思ったら長くなってしまいました。新作劇なので、良いとおもった場面の感想を書いてしまうと、観るかたの邪魔になると思いますし、ある意味まっさらな状態でみたほうがいいと強く感じます。
だからこそのためチケ制度だと思いますしね!





公演のポストカードは チャリティーにつかわれるそうです、 1枚100円だったでしょうか。
コメント