


初の回顧展が開催されるということで今年、ロベール展と共に期待していた展示のひとつ、といいますか私の中では絶対に見逃せない展示でした。端的にいうならば、ミレイ展よりも見応えがあり、庭園美カラヴァッジョ展を思いださせる展示室と作品の相乗効果もあり集中して、そして落ち着いて作品に対峙できる企画展。あまりにわたしにとっては興味深い作品ばかりで、予定していた時間ではみきれずもう一度いかなくては、と思うほど。



開催されて間もないころにタイアップランチをカフェレストランで頂きました。
ここも天上が高く。
ハートランドビールの生ビールが600円で飲めることに感激(おすすめ)


ビザンツ、中世〜マニエリスム、そしてタピストリーやフランドル的影響とアプレイウスからチョーサー、またジャポニズムの影響も観られる。本当はあと二回はいきたい展示なので手短にいうなら、ピグマリオンの連作、運命の輪、フローラ、いばら姫、マギの礼拝からウォルター・クレイン、当然にモリスとモリス商会との仕事は素晴らしいし色彩も美しい。ラファエル前派ではやはりバーン・ジョーンズとイヴリンが好きです。

帰宅後。
図録を見ていてやはりマニエリスム、ヴェネツィアでの模写経験、そして古典研究に基づき、動物や鳥(フィンチ)のスケッチの丁寧さ、建築物や日の光、静物の質感・・・アレゴリーと、イギリスの草花を精密に描いた部分、表情・・・とどれも何度も視たくなるほどです。タピストリーも同様。ほんの100年前、功利主義と別の立場を貫いた彼らは、やはり私にとっては重要な美、生成を越えた活動だったと思うのです。
グッズはTシャツやクリアファイル、一筆箋が素敵なデザインで、こちらもゆっくり時間をかけたくなります。
イブリン・ド・モーガンやウォルター・クレインらの回顧展ももっと開催してほしいものです。
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