感想は後ほど…
「白の組曲 」では木村さん 吉岡さんも良かった…宮本佑宣さん(先生)も。
コール・ド・バレエでは檀上にあがったときの舞台向かって右手側から二人目の方がとても目についた。
佐伯さんもよかったです。

公演前に他の方とも話していたことだけど、今回このプログラム「白の組曲」に関しては、ゲストをいれず、東京バレエだけで公演して正解。

「スプリング・アンド・フォール」は春と秋という日本特有の(最近は春も秋もなくなっているけれど・・・・・)
プログラムを取り入れているのだろうけれど、高岸さんと吉岡さんでなくても・・・・。
これはキャスティングをもう少し考えてほしかったし、ギエムの「マノン」の前ならばまだよかったと思う。
ノイマイヤー作品は長瀬さんが合うような?
女性もほかにもっと適任な方がいたのでは、という気持ちになったがあくまで個人的な意見です。


ギエムが「田園の風景」をプログラムにしているのは悲哀 別れ 争い 傷つきそこに残される人の日常的感情があるから。去るひとに行かないでといいながらまだ再会の道はある…
松下裕次がすばらしい。

小出さんは期待どおりだが奈良さんもこういう役のほうがあっている。
(東京バレエは、ラ・バヤデールやドン・キ、白鳥などを全幕でやらず、クラシックならば、むしろ「田園の出来事」をもっと公演すべき、と思いました。)

ギエムが「田園の出来事」をプログラムにしているのも偶然ではなく必然なのです。
都市に住まうものはただそこを去り、忘れたり、好きなときに気まぐれにノスタルジーにひたり生きればよい。
しかし、田園は動けない。
その土地を守る人も。

…ギエムのすばらしさは生死が対であることを説明なしに現前させることで、しかももうバレエの技巧のパーツなんて見えない次元にあること。

ギエムやアンソニー・ ダウエルといった「なにをすべき」「自分には何ができるのか」ということを理解している人、 一流と呼べる人ほど来日する。「次」がいつも見えており、打算を許さない。一流…権威的と勘違いしているのは日本がまだそんな考えに固執するか簡単に説得されてしまうからだ。

舞台芸術やあらゆる観客なしではなりたたないアートにおいて今年、来日を拒否したり虚偽の理由で中止になっているのは興行的に打算であり二流なのだ…。
延期になったプログラムをすぐにいくつか思い出す方も多いだろうし、私もその公演名や振付家、ダンサーの固有名詞を上げることなどたやすくできる。(でもしませんし、しなくてもわかる人にはわかる)

誰も記憶しないだろう。