2年に一度かつスタジオ30周年にあたる8月の発表会の照明下見がありました。市民会館のスタジオにて舞台監督、音響、照明のスタッフの先生方、コンテンポラリーの振り付けと指導をしていただいている春田真耶子先生、コンテンポラリー作品のために作曲してくださった清見 雄高先生もいらしていました。またゲストでクラスの先輩でボリショイ国立バレエ学校へ留学後現在はKバレエカンパニーで踊っている仲俣歩果さん、いつもご指導いただいてる藤沼先生と小林先生のヴァリエーションやソロも見ることができました。
リノがないのでぜひゲネプロをしっかりみたいと思います。
(土曜日が基本休みではないので、土曜の振り替え仕事を依頼したり、ゲネを見るのも仕事の代わりをしてくれる方にアルバイトをお願いして・・・います。私が20日から直前まで朝から夜まで港区におり、しかも身内二人が8月に入院ー手術になりまして、大変とか忙殺というのはあまり口に出したくない単語なのですが、控え目にいってもあまり余裕がありません、8月は特に!>そしてそれが10月の出張が収まったころに一気に来るのが今から予想できます、毎年のことなのですけれども)

コンテンポラリー作品”pangaea”の衣装も決定し、白いシンプルかつ個性がでるようなものになり、音楽も清見先生が完成版に仕上げて、全部を通してみることができました。パンゲアという主題は古代から現代まで通じるテーマですし白い衣装で10代の人たちが踊る作品として、定番化したらいいですよね、と春田先生と清見先生とお話しさせていただきました。たとえばノイマイヤーの「ヨンダリング」がオペラ座学校の子たちの年代のためだけにつくられ、定番化いている演目になっているように、クラシックを学びながらコンテンポラリーも学ぶひとのための定番作品になるといいと、私見では思っています。
なぜなら、動きによって考える、感じるということがコンパクトに表現されている振り付けですし、踊る人の個性を重視しつつ、一貫したテーマが芯にある作品だからです。演劇的すぎもせず、あくまで踊ることで語りかけることがある作品だからです。
清見先生には使っている弦楽器とか音楽のことも直接お話をきけてよかったです。
リズムが三連譜になっている部分と、ピアノの音の入り方や雑踏・ノイズ、静寂、孤と都市感覚などが、私が好きなCD ISIS(アイシス) 日向敏文氏(このCDはヨーロッパの教会の中で演奏されているそうですね)の最後にはいっている曲ともどこか通じていますし、パンゲアの曲自体好きなので家でもリピートしながら聞いています。


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最初の音源CDにつけてくださった春田先生からのメッセイジカードにもとても励まされました。



第2部のはじまりの演目ですので、静寂から始まるとよいのですが!

白いプレーンな衣装なので皆と、ユニクロとかGAPのCMに使えそうだよねと話していました。
実際、私は娘が動きやすくて、踊れて、動きと身体のラインが美しく出るようなボトムを、曲と振り付けのイメージにあうパンツを春田先生のアドバイスを聞いてきて自主的にGapとユニクロ両方で試着を6回くらいして、自分のを決めていました。仕事の合い間に、一緒に選びに行きました。

シャツは私が昔きていたジジリやコム・デ・ギャルソンの白いシャツもあるのですが、藤沼先生が合うものを貸してくださったので感謝です。


藤沼先生がおどられる ”Obsession” も春田先生が振付されたとのことで今回初めて観させていただいたのですが、すごく美しい作品でした。音楽と、振り付けがあっていて藤沼先生の動きと繊細さがよくでていて素敵な作品です。
ベジャールの80分間世界一周のサハラのあとなどに、女性ソロの踊りがあればいいのにと思うのですが、どこかアジアとヨーロッパの中間、シリアやマラケシュ、カサブランカ、一番美しいシリアの古代都市遺跡のようなイメージも。

小林京奈先生の黒鳥も通して見られてよかったです。ゲネプロとできれば本番でも第1部の(途中からでも)と第2部は客席から見たい、と本当に思ってしまいます。
フェスティバルの「海賊」の花園の場でのメドーラや、そのあとのガラのタンバリン・エスメなどの小林先生の踊りをみていると、なぜ小林先生が現在はどこのバレエカンパニーにも所属してないのか不思議になります。表現といい踊りも素敵なので・・・日本のバレエ公演で最近ソロやヴァリエーション部分をみてもほとんど感動することがないので余計そう思います。

仲俣さんのオーロラも素晴らしかったです。
1部か2部でもヴァリエーションをもう一つ踊ってほしいくらい・・・と勝手なことを思ってしまいます、金平糖や、娘が最初にフェスで一緒に踊らせていただいた「バヤデール」のガムザッティも素晴らしいので・・・・Kカンパニーでもぜひヴァリエーションを踊っていただきたいです。

5時間の照明下見ですが、私はリハーサルや通し稽古を見るのが好きなので(仕事ほかで重度に疲れると大抵、「エトワール」や「パリオペラ座のすべて」や「レ・ッザンファン・ドゥ・ラ・ドンス」(ベッシー校長時代のクラスレッスンや模範演技)を見ることが多い・・・それは苦になりません。

ただやはり腰と坐骨神経痛(職業病ですから仕方がないのですが)と膝(これも仕事上仕方がないのですが、関節レントゲンで変形でているので負担のかけすぎらしいです。文献・紙資料やパソコンをもって電車で移動しますから仕方がないのですが)あとから負担が・・・病院がお盆休みに入る前に神経ブロック注射に行く予定です・・


バレエは、言葉を使わない芸術だが、記号論、詩論を持ち出す依然に、芸術・アートであるバレエならばそこに人の心、人間性、精神、生命(そして対となる死)、現前と消滅、これらが語られるものだと思っています。

人間の精神性とは、一つには言葉によるもので、不死の価値を得る。
もう一つは、気息(ギリシア魂というのはほぼこの気息と関係がる)で、これをではどのように言葉を(表面的には使わず)するのかといえば、目と舞踏の際の呼吸・・・気息が音楽と振り付けと一体化しているときに、美しさとなって顕れ、動きは時間とともも消えるけれども、そのときの美は永遠に刻まれる。

私見によれば、こうしたものを見たことが、たとえばゴーティエや、ブルトンやコクトーや19世紀-20世紀初頭の芸術にかかわっている。では現在はこれらがどうつながりを持てるのだろうか。

フランス文学、ドイツ演劇論、美術史、西洋史・・・そして思想史を学ぶものとしてはそれを常に考えてしまう。

これについてはまた追記したいのですが・・・・


ル・シネマ 〜フィルム・ミュージックル・シネマ 〜フィルム・ミュージック
アーティスト:クレーメル(ギドン)
販売元:ダブリューイーエー・ジャパン
(1998-03-25)
販売元:Amazon.co.jp






El Tango
El Tango
アーティスト:Per Arne Glorvigen
販売元:Nonesuch
(1997-08-21)
販売元:Amazon.co.jp




ピアソラへのオマージュ
ピアソラへのオマージュ
アーティスト:ギドン・クレーメル
販売元:ダブリューイーエー・ジャパン
(1996-11-10)
販売元:Amazon.co.jp





大人のクラスの方が踊られる<タンゴ>は、藤沼先生が振付られた作品だそうです。
私はクレーメルのピアソラ演奏のCDをいくつか持っていて、たぶん、ピアソラのタンゴ曲を、ヴァイオリニストのクレーメルが演奏したものでは?と思っているのですが・・・
クレーメルのヴァイオリンは、アルゲリッチのピアノとともにインパクトがあるのでたぶん記憶が確かならばそうだと思います。

ピアノは、ある意味ではグールド、バレンボイム、夫はポリーニが好きなのですが、私は今一番聞きたいピアノは、ダニエル・バレンボイムのバッハ クラヴィーアでしょうか。弾きたいのはインヴェンションなのですけれど・・・
(しかし私はどちらかといえば、吹く楽器のほうがあっているようです。世の音楽好き・演奏タイプはリラ(竪琴)つまり弦楽器派か、パーン(牧神 つまり吹く楽器)の2タイプがあり、どちらかのようです。こうなると、ギターを弾きながらブルーハープを弾いて歌うBECKあたりはもう別格です。フルクサスメンバーの子孫はそんな感じなのかもしれません・・・。同様に小山田君のようにギターからピアノ、ドラムス、ヴォーカル、プログラム、サンプリング、リミックスとやってしまう人はまあ実にコーネリアスという名前が合ってます。いろいろな意味で。)

夫はクラシックギターを弾くのですが最近調弦する時間もなく・・・。
疲れてくると、娘にずっと英語で話しかけていて、煩いので、次はドイツ語で同じように言って、次はフランス語で同じこといって・・・・と録画ビデオを真剣に見ながらそんな週末でした。

どうもうちは演奏もそれなりに好きだし、聞くのも観るのも好きだけど、運動もするという傾向が・・・
娘も数学をやったあとはバッハを弾いています。

ISIS
アーティスト:日向敏文
販売元:アルファレコード
(1994-07-27)
販売元:Amazon.co.jp



それから娘はいまレッスン後もポアントでヴァリエーションを踊っても痛みはまったくないのですが、今後のことも含めてテーピングのやり方も知ったほうがいいと思い、小林先生に紹介していただいた接骨院に行ってきました。痛みはないので、テーピングはレッスン前に一度教えてもらうことにし、冷やすための湿布、塗り薬などを頂きました。リハビリもかねて定期的にメンテしたほうがいいとアドバイスいただきました。やはり、学校の体育祭前後で保健室の先生が「膝が曲がるのだから平気でしょ」と湿布もくれず、追い返されてしまったところから、我慢してしまったようで、学災申請をしたほうがいいと院長先生にアドバイス貰いました。
今日接骨院にいけて良かったです。
私も膝はそこでみてもらうかも・・・しれません。

明後日は自分が神経ブロック注射に、その翌日から義父親が精密検査入院になるので私も付き添います。
なんとか、提出書類ほかを明日には作らなければ・・・・

2時に寝て6時半に起きて8時から仕事場へという状態です。
(時々、睡眠時間を確保が健康維持の秘訣ですよという助言を頂きますが、それができていたら何も苦労しないという・・・・。お気持ちは嬉しいのですが・・・・。)



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いろいろなお返事が滞っていたり、使えるPCとPC環境が限られているので掲載したい画像なども後日に。



近況としては城北会でお会いしたS様にお写真とお手紙をお送りしました。
また、恩師から今年も子夏(おおぐし農園の子夏は本当においしい果物です)をいただき、近況についてお話できました。

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それから、マーティ(自分と閲覧してくださるための方のためのポータルリンク/サイドバー(PC)モバイル版ではおそらくページフッターから観られるようになったはずです/ライブドアブログからのおしらせによればーーーからウェブページにアクセスできます)のアンケートに答えたら、今回も社長の松崎氏よりお返事をいただきました。
鳩居堂の便箋に万年筆で数枚にわたるお手紙をいただき、今後の商品開発と実現予定時期についてもお返事いただきました。記念切手も美しいです。やはり、お手紙は便箋、カード、と筆記具+切手とそれぞれに選ぶものだからよいですよね。

言葉だけでなく心が通じます。わかるわからないは相手の問題なのです。
なので私も手紙・ハガキ派です。

何回か書いていることですが、私がたとえば商品やお店を紹介するような記事を書くのは何か金銭やポイントなどの報酬で書くことは一切ありません。良いと思ったもの、おすすめしたいもの、商品ポリシーと利用者のことを考えたものづくり、経営をしている人やカンパニーを私自身が選び、利用したいからです。

アンソニー・ギデンズ 「朝一杯のコーヒーを飲むという行為にもさまざまな社会的背景がある」