ワシントン・ナショナル・ギャラリー展へ。

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実はいく予定ではなかったのですが、素晴らしい展示でした。
ナショナル・ギャラリーはメロン氏がロンドンのナショナル・ギャラリーに感銘をうけて、アメリカにもこうした国立美術館を作りたいと資財を国に提供し、自らのラファエロなどのコレクションをもとに作られたもの。そして1941年に完成をみずに他界されたとのことでした。
その意志をひきついで、息子や市民の寄贈によってコレクションが増え、世界で唯一の市民層からのコレクション寄贈によってなりたつ国立美術館なのだそうです。

(メディチ家の歴史を学ぶ私にとってはこれは、フィレンツェの危機の際に、メディチ家のコレクションをすべて「市民の共有財産とする」として寄贈した最後の後継者アンナを思い出さざるをえない=これがウフィツィのコレクション)

 メロン氏の遺言は二つ。
自らの資財で作ったギャラリーに決して個人の名前をつけないこと、
自らのコレクションよりも劣るものは収集コレクションにしないこと

このコンセプトのもとに成り立っている常設展から9点、日本初に公開される作品が50点来ています。
常設展からは最大12点しか貸し出ししないために、今回の9点はとても多い点数だといえます。

とにかく、私たちが知っている、あるいは先入観として抱く「印象派(インムレッショニスム)」というもの以上に、画家の創作活動の中で、画風が変化し、絵のテーマ・主題も豊富であることがわかります。

スーラの作品が素晴らしかった。

またセザンヌがまだセザンヌ的な絵画になる前の、画家の叔父を描いた大きな油彩の作品も印象深い。

ゴッホの「薔薇」は緑と白が静かに輝いている・・・

また作品をみる際にぜひ年代に着目してほしい展示でもある。
19世紀後半のパリは、オスマン知事のパリ改造によって大きく変わった。転換期としてのパリ、
オーギュスト・コントやベルクソンが何を主張していたのか、なにを考えていたのか、それは画家たちの作品とも無関係ではなく、むしろ密接である。

会場に年表があるので、一緒にいった娘(定期があるうちに主な展示は一緒にいこうかと考えていたので)がぜひ観て貰いたいと思います。


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B1カフェにて。展覧会特別メニューはクスクスを使った料理で、オペラ座カフェテリアでクスクスがでているのに変に憧れている?娘はそれを頼んでいました。(わたしが昔一緒に働いていたモロッコ出身のアメリカ人教師の方もクスクス料理が得意だったという懐かしさもあり・・・)
なぜこのB1のカフェテリアにグラスワインがないのかが謎です・・・450円くらいで赤・白があったらフリカッセやパスタももっとおいしく頂けるのに・・・。サラダなども割とおいしいのでいつもそれだけが残念。
3階のポール・ボキューズは混んでるイメージがありここの美術館ではいったことはありませんが、大丸ミュージアムにいったときは立ち寄ります。それだけにカフェテリアのドリンクメニューが謎・・・

ミュージアムショップで「能作」の風鈴がよかったので、次回ゆっくり音を聞いて選びたいです。
私は仕事場の玄関とパソコン室にもウィンドチャイムを2つつるしています。
一つは、NYのメトロポリタンのミュージアムショップのもの。
自宅にあるのは、奈良・法隆寺で購入したもの。鈴もありますが・・・・

音は時間を超えて響いてくるもの。
目に見えないものを、伝え直感させてくれるもの、そこから何かを考えたり知ることができる。
そして、気が付かないものを伝えてくれるもの。
音楽もですが、もっとプリミティヴな「音」を聞く、耳にする経験は、視覚以上の記憶になることも多い。

だからたまに、人の話し声がしない場所、車の音がしない場所へいき、感覚のリセットをすることが必要で
それは広場的なところへいって人と話すことと対になっている事柄なのだと私は思っています。

実はちょっと立ち寄るかという気持ちで訪れた展示だったので、もう一度時間をつくれたら行きたい展示です。
図録もそのときに買うと思います。
ミュージアムショップでは、何種類かの絵を用いた一筆箋があり、それがおすすめです。
つまり一冊に3柄入っています。私は上に書いたような歴史的背景理由もあって、1872年のポン・ヌフ(Pont Neuf)が描かれていることもあって、ルノワール(Renoir)にしました。
普段ルノワールの絵葉書やグッズを買うことはまずないのですが!


娘はリハーサルがあり、私は夕方学校関係の集まりがあったので乃木坂で別れました。
その後、学校関係の集まりのため巣鴨へ(巣鴨は降りたことがない駅で地図があったのに迷ってしまい5分ほど遅刻してしまいました・・・申し訳ない。)

自宅キーボードが壊れているのと、文献を読むために途中2時間時間があったので図書館とPCルームに立ち寄りました。節電のため、図書館も通常よりも大体4時間程度時間が短縮されています、22時すぎまで使えたころと日曜開館しているときに戻ってもらえたら・・・とエアコンがなくても平気な私は思ってしまいます。

コメント返信機能が動作しないのでお返事をこちらに
>クシュ様
http://fujinuma-ballet.com/photo_gallery/


ここ最近のフォトギャラリーはこちらです。
現在、自分の加療(神経ブロックと膝関節ヒアルロン注射治療+針と内服)に加えて、締切2つが迫り、お義父さん(というか私の本来的な父はこの方のほうです)のカテーテル検査手術(1回目、次回はより大変です)、祖母の入院ー手術と8月は2日しか空いた日なく3時間睡眠できればいいほう、という感じです。コメントありがとうございます、クシュさんも袖の人なのですね、私のほうはどうなることやら、ですがいろいろ対策を考えています。前のスタジオでは最後までみて下さったお客様にお花を手渡ししてご挨拶もできましたが;いずれ機会があえばいらしてくださいませ。乃木坂のテラスは木々があり静かで落ち着けました。