http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011061001000074.html
人文科学分野の賞であるカタルーニャ賞受賞での村上春樹氏のスピーチ内容が、東京新聞のWeb記事に掲載されていました。
「日本は核に対して「ノー」を貫くべきだった。戦後日本の核に対する拒否感をゆがめたのは「効率」を優先する考えだとし、政府と電力会社が「効率の良い発電システム」である原発を国策として推進した結果、原発に疑問を持つ人は「非現実的な夢想家」として退けられた」とコメントが掲載されている。
私もほぼ同様の考えを持っている。
また原発に疑問を持つ人を夢想家として退けるのは、視野の狭さから軍備をただ推進すれば平和が保たれるという一種の幻想とする立場に対して、「理想主義を超えて」考えることを提案している藤原帰一氏のコメントとかれに対して単純に批判する立場が優勢であることを、同時に思い出したからでもある。
首相に相応な人の名前に石破氏があがっていることを私は個人的に危惧している。
また原発エネルギーを推進してきたのは、ここ1-2年のことではないし、それではそれ以前の安全神話を推し進めてきた政権には(またはそれを後押ししてきた支援者)には何も責任はないのか。
世論調査では支持政党なしと答えているひとが56%以上いたようだが、その質問とあわせて、「普段どのくらい政治やソーシャルなことに関心があるか」と質問してみたらどうだろう。
あまり関心がないと答える人が60%程度いるのではないだろうか.....。
とりわけ「TV」はテレビ放送があたかも「国民の声の代弁者」のごとく振る舞うことが多い。(すべてではないが)
どの程度の「有権者意識」があるのか、またなるべく賢い有権者であるためには?
村上氏のスピーチに話しを戻すと、記事にはこう書かれている。
「われわれは持てる叡智を結集し、社会資本を注ぎ込み、原発に代わる有効なエネルギー開発を国家レベルで追求すべきだった。それが広島、長崎の犠牲者に対する、「集合的責任の取り方となったはずだった。」と述べている。
私見を付言するならば、3月の震災に対する犠牲者、原発で犠牲を強いられる立場になった方に対する集合的責任の取り方も、私たちの生活スタイルや考え方の転換が必要となるだろうと思う。
忘却は叡智の死のように感じるし、新たな犠牲を生むように私には思えてならないことがある。
追記 今日2017年はこの問題や犠牲者のことも忘却されているのはいうまでもない。
人文科学分野の賞であるカタルーニャ賞受賞での村上春樹氏のスピーチ内容が、東京新聞のWeb記事に掲載されていました。
「日本は核に対して「ノー」を貫くべきだった。戦後日本の核に対する拒否感をゆがめたのは「効率」を優先する考えだとし、政府と電力会社が「効率の良い発電システム」である原発を国策として推進した結果、原発に疑問を持つ人は「非現実的な夢想家」として退けられた」とコメントが掲載されている。
私もほぼ同様の考えを持っている。
また原発に疑問を持つ人を夢想家として退けるのは、視野の狭さから軍備をただ推進すれば平和が保たれるという一種の幻想とする立場に対して、「理想主義を超えて」考えることを提案している藤原帰一氏のコメントとかれに対して単純に批判する立場が優勢であることを、同時に思い出したからでもある。
首相に相応な人の名前に石破氏があがっていることを私は個人的に危惧している。
また原発エネルギーを推進してきたのは、ここ1-2年のことではないし、それではそれ以前の安全神話を推し進めてきた政権には(またはそれを後押ししてきた支援者)には何も責任はないのか。
世論調査では支持政党なしと答えているひとが56%以上いたようだが、その質問とあわせて、「普段どのくらい政治やソーシャルなことに関心があるか」と質問してみたらどうだろう。
あまり関心がないと答える人が60%程度いるのではないだろうか.....。
とりわけ「TV」はテレビ放送があたかも「国民の声の代弁者」のごとく振る舞うことが多い。(すべてではないが)
どの程度の「有権者意識」があるのか、またなるべく賢い有権者であるためには?
村上氏のスピーチに話しを戻すと、記事にはこう書かれている。
「われわれは持てる叡智を結集し、社会資本を注ぎ込み、原発に代わる有効なエネルギー開発を国家レベルで追求すべきだった。それが広島、長崎の犠牲者に対する、「集合的責任の取り方となったはずだった。」と述べている。
私見を付言するならば、3月の震災に対する犠牲者、原発で犠牲を強いられる立場になった方に対する集合的責任の取り方も、私たちの生活スタイルや考え方の転換が必要となるだろうと思う。
忘却は叡智の死のように感じるし、新たな犠牲を生むように私には思えてならないことがある。
追記 今日2017年はこの問題や犠牲者のことも忘却されているのはいうまでもない。
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