記事に少々書きましたが、2/7(日)の石鍋真澄先生による「特別記念講演」(東京都美術館)に参加しました。大変貴重な講演でした。

いろいろとノートにメモをとりながら2時間を越える講演を聴くことができました。

これから美術展へいかれる方も多いと思いますので(2/25にTVで紹介番組が放送されるとのこと)石鍋先生による「おすすめ10点」を掲載しておきたいと思います。

1. ソドマのレダ
2. ヴェロネーゼ 「魚に説教する聖アントニオ」珍しい主題である
3. ブレシャーニ 「ヴィナースとふたりのキューピッド(クピド)」
4. サヴォルド  「若者の肖像」・・聖人像か?
5.バッサーノ   「春」
6. ヤコボ・ズッキ 「アメリカ大陸の寓意」
7.ティバルディ   「幼児礼拝」
8. プルツォーネ  「聖ヨハネと聖アンナのいる聖家族」
9. グレルチーノ
10. アンドレア・ザッキ


参考にしながら、講演後閉館まで見て回りました。
わたしが魅かれた作品は、サヴォルドの「若者の肖像」とグエルチーノの作品です。バロックからリアリズムへの静かな転換を感じるような・・絵画でした。
またやはりカラヴァッジォは、絵画的でありながらこの実存感覚はすごいものがあります。目の描き方が・・・ここまで描かれたものに生命を与えるのだろうか?

イタリア・バロックについては、若桑みどり先生の著作もお勧めです。私は、イタリア・バロックについては遠山公一先生の授業でベルニーニとカラヴァッジョ、カラヴァッジオ派について学んだことがありますが、イタリアバロックの作品が見られる貴重な機会だと思います。
講演では、支倉常長の肖像が、一般公開されていない場所にかけられていることも触れられ、ぜひ会場にいかれた方は、じっくりと見てみてほしいと思います。

会期中できればもう一度脚を運びたい展示です。