パリ・オペラ座の『メディアの夢』はDVD化もされ、映画『パリオペラ座のすべて』にもリハーサルと舞台の映像が映し出される。アンジュラン・プレルジョカージュは古代や聖書、フランス文学などさまざまなテキストから題材をえて詩や感情を「形」にする作品が多いと私は思っている。
映画でみて興味をもった人も多いと聞きますが、「メディアの夢」の全幕はみたことがないという人もほとんどです。一度は見て欲しいのがアニエス・ジローがメディアを演じるDVD。これは単なるストーリーではない、何かとても象徴的で、現代にも通じるテーマである。それはやはり、観客が見るしか受容できない、いくら解説をだれかが書こうとも、また振付家が意味を語ることも意味はない。(意味をかったって済ませれば作品は不要になってしまう。インタビュアーが悪いのだが)
私が、プレルジョカージュが参照したテクストだと思うのは、グリルパルツァーの詩だった。以下解説とともに引用しておく。
「メディア伝説は、エウリピデスを始めとして多くの人に扱われてきたが、夫の裏切られて、夫とのあいだにもうけた二人の子供まで刺し殺すこの復讐の女性の心理を描いた第三部は、先人たちの作品にまさっているといわれている。(略)メディアの心理を人間的に深く追求し洞察した点で、あきらかに新時代の文学の性格になっている。(略)劇の最後で、メディアは失意の夫に出会う。夫イアソンは今まで名誉と事業のために奔命してきたのだが、それに向かってメディアはいう。
事業することよりも堪えることに強くありなさい。
堪えなさい・・・忍びなさい・・・あがないなさい。
この世の幸福とは何でしょう・・・−それは影。
この世の名誉とは何でしょう・・・−それは夢。
かわいそうな方!あなたはただ影を夢見ていました。
夢はさめました、けれど、まだ夜はつづきます。
(ドイツ文学案内 手塚富雄 岩波 p.215)
アンジュラン・プレルジョカージュはさらに、メディアにはこの詩にはない、フォルトゥナ、地母神的性格を負わせていて、とくにアニエス・ジローが演じるとその性格が浮きあがる。映画ではエミリー・コゼットが、ローラン・イレールに振り付けの意味をきいていたが、それはこの部分にあたると私には思われる。
こういったものの意味を、言葉で説明されて、「演じて」はそれは「再現」になってしまう。バレエでメディアの夢は、「踊られて語られる」・・・それを観客は一度きりのものとして目撃する。・・・
もしこの詩を忠実に演じるとしたら、・・・私はおそらくレティシア・プジョルが最適なように思う。彼女のアンジュラン・プレルジョカージュ作品を踊るときの解釈と感性はすばらしい。日本にはあまり来日しないのがとても残念。
1月にやらなければならないことがすべて終わりました。
結果や先のこと、評価などは未知数ですが、とりあえず形にできて良かったです。今週は食事もあまりとれない状態でしたが(お弁当や必要な料理はもちろんしていたけれど、自分が食べられなかったのです..)今日は普通にお昼を食べました。やっとイングリッシュ・ローズやオールド・ローズの植え替えや剪定をはじめられますが、雨が多くなるのですよね、2月は....
映画でみて興味をもった人も多いと聞きますが、「メディアの夢」の全幕はみたことがないという人もほとんどです。一度は見て欲しいのがアニエス・ジローがメディアを演じるDVD。これは単なるストーリーではない、何かとても象徴的で、現代にも通じるテーマである。それはやはり、観客が見るしか受容できない、いくら解説をだれかが書こうとも、また振付家が意味を語ることも意味はない。(意味をかったって済ませれば作品は不要になってしまう。インタビュアーが悪いのだが)
私が、プレルジョカージュが参照したテクストだと思うのは、グリルパルツァーの詩だった。以下解説とともに引用しておく。
「メディア伝説は、エウリピデスを始めとして多くの人に扱われてきたが、夫の裏切られて、夫とのあいだにもうけた二人の子供まで刺し殺すこの復讐の女性の心理を描いた第三部は、先人たちの作品にまさっているといわれている。(略)メディアの心理を人間的に深く追求し洞察した点で、あきらかに新時代の文学の性格になっている。(略)劇の最後で、メディアは失意の夫に出会う。夫イアソンは今まで名誉と事業のために奔命してきたのだが、それに向かってメディアはいう。
事業することよりも堪えることに強くありなさい。
堪えなさい・・・忍びなさい・・・あがないなさい。
この世の幸福とは何でしょう・・・−それは影。
この世の名誉とは何でしょう・・・−それは夢。
かわいそうな方!あなたはただ影を夢見ていました。
夢はさめました、けれど、まだ夜はつづきます。
(ドイツ文学案内 手塚富雄 岩波 p.215)
アンジュラン・プレルジョカージュはさらに、メディアにはこの詩にはない、フォルトゥナ、地母神的性格を負わせていて、とくにアニエス・ジローが演じるとその性格が浮きあがる。映画ではエミリー・コゼットが、ローラン・イレールに振り付けの意味をきいていたが、それはこの部分にあたると私には思われる。
こういったものの意味を、言葉で説明されて、「演じて」はそれは「再現」になってしまう。バレエでメディアの夢は、「踊られて語られる」・・・それを観客は一度きりのものとして目撃する。・・・
もしこの詩を忠実に演じるとしたら、・・・私はおそらくレティシア・プジョルが最適なように思う。彼女のアンジュラン・プレルジョカージュ作品を踊るときの解釈と感性はすばらしい。日本にはあまり来日しないのがとても残念。
1月にやらなければならないことがすべて終わりました。
結果や先のこと、評価などは未知数ですが、とりあえず形にできて良かったです。今週は食事もあまりとれない状態でしたが(お弁当や必要な料理はもちろんしていたけれど、自分が食べられなかったのです..)今日は普通にお昼を食べました。やっとイングリッシュ・ローズやオールド・ローズの植え替えや剪定をはじめられますが、雨が多くなるのですよね、2月は....
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