ART・美術史関連でお世話になっているHeyselさんから招待券を頂きまして、6日まで開催の上野・国立博物館・平成館での「染付」展へ。
コバルトを使った元時代、明時代の染付の大皿が美しかった。
最後のコーナーには、レプリカを触れるように展示してあり、器ごとの手触りを確かめることもできてよかった。同じ展示室には、器を日常に活かすというテーマで、単に展示するだけでなく、実際の用い方としての提案として、卓上、室内でのコーディネイトがしてあってとてもよかった。
収蔵品レベルの品々で、「朝食」「月見の茶席」などのセッティングがしてあって、質の良い物を日常に活かすことのよさを改めて感じた。
海の幸、山の幸を幕末の古伊万里の大皿にもりつけてある演出など、自然と文化の融合を思ってしまうほど。近代になるとそれが薄れてしまうように感じる。
ものは長く、大切に使いたいと思うので、こういった提案は消費社会、大量消費、大量生産と大量廃棄への別視点になると思う。ここ最近はとても忙しかったので、時間をとりもどせるような空間だった。
「空間への視点・価値観」が大切だと思う。
午前中に1人でゆっくりとみられたから、そして空いていたからかもしれませんが。
展示品ではやはり、個人的には元時代のアラベスク文様に通じるものに惹かれる。「青花蓮池藻文壺」「青花蓮池大皿」とりわけ「青花唐草文綾花大皿」が美しい。唐草模様とは、アラベスクの唐以東における文様化だと思うが、コバルトを重視する価値観は東西でも共通している。
興味深かったのは「青花宝相華文皿」で、アラビア文字が配されている。
内容はクルアーンの「予言者は言った」という意味らしいです。
この夏、大稔哲也氏の「アラビア語」について読んで、アラビア書道の多彩さをみていたからもしれませんが、とても興味深かった。
それから幕末の伊万里染付大皿のコレクションは素晴らしかった。
唐草の景徳鎮を沢山みられる機会でした。実は伊勢神宮展も一緒にみたのですが、こちらは、解説で今は失われた神像についてあったのが興味をひいた、というのも密教以降の神仏習合、平安期以降は仏像と神像はともに像化されたらしいのですが、神像では更に抽象表現になるのが特徴のようです。どことなく、最初期の雛人形などの系統に似てるような木造のディフォルメされた像が展示してありました。「日本化」するほどに、彫刻は衰退する気がするのですが、それはまだ調べ中な部分もあり、他の機会に書きたいと思います。
曼荼羅も伊勢曼荼羅など両界曼荼羅の変容、「日本化」のようなものを感じました。奈良・西大寺からの展示物は興味深かった。
ミュージアムショップで、酒井抱一の一筆箋と、「青花束蓮文大盤」の小皿レプリカ、書籍資料をかなり迷って購入...。
国立博のミュージアムショップは行く度に次は買おうと思うものがあるのですが、いつでも行けると思うとついつい先延ばしにしてしまいます。
絵葉書も新作が増えていました。
午後から眼科へいかなければならなかったので帰りましたが、国立博物館も広すぎて丸1日かけないと観られないですね。今回も東洋館まではいけませんでした。眼科は、ここ半年先延ばしにしていたことがあって行ったのですが、問題が解決せず...困難です。
コバルトを使った元時代、明時代の染付の大皿が美しかった。
最後のコーナーには、レプリカを触れるように展示してあり、器ごとの手触りを確かめることもできてよかった。同じ展示室には、器を日常に活かすというテーマで、単に展示するだけでなく、実際の用い方としての提案として、卓上、室内でのコーディネイトがしてあってとてもよかった。
収蔵品レベルの品々で、「朝食」「月見の茶席」などのセッティングがしてあって、質の良い物を日常に活かすことのよさを改めて感じた。
海の幸、山の幸を幕末の古伊万里の大皿にもりつけてある演出など、自然と文化の融合を思ってしまうほど。近代になるとそれが薄れてしまうように感じる。
ものは長く、大切に使いたいと思うので、こういった提案は消費社会、大量消費、大量生産と大量廃棄への別視点になると思う。ここ最近はとても忙しかったので、時間をとりもどせるような空間だった。
「空間への視点・価値観」が大切だと思う。
午前中に1人でゆっくりとみられたから、そして空いていたからかもしれませんが。
展示品ではやはり、個人的には元時代のアラベスク文様に通じるものに惹かれる。「青花蓮池藻文壺」「青花蓮池大皿」とりわけ「青花唐草文綾花大皿」が美しい。唐草模様とは、アラベスクの唐以東における文様化だと思うが、コバルトを重視する価値観は東西でも共通している。
興味深かったのは「青花宝相華文皿」で、アラビア文字が配されている。
内容はクルアーンの「予言者は言った」という意味らしいです。
この夏、大稔哲也氏の「アラビア語」について読んで、アラビア書道の多彩さをみていたからもしれませんが、とても興味深かった。
それから幕末の伊万里染付大皿のコレクションは素晴らしかった。
唐草の景徳鎮を沢山みられる機会でした。実は伊勢神宮展も一緒にみたのですが、こちらは、解説で今は失われた神像についてあったのが興味をひいた、というのも密教以降の神仏習合、平安期以降は仏像と神像はともに像化されたらしいのですが、神像では更に抽象表現になるのが特徴のようです。どことなく、最初期の雛人形などの系統に似てるような木造のディフォルメされた像が展示してありました。「日本化」するほどに、彫刻は衰退する気がするのですが、それはまだ調べ中な部分もあり、他の機会に書きたいと思います。
曼荼羅も伊勢曼荼羅など両界曼荼羅の変容、「日本化」のようなものを感じました。奈良・西大寺からの展示物は興味深かった。
ミュージアムショップで、酒井抱一の一筆箋と、「青花束蓮文大盤」の小皿レプリカ、書籍資料をかなり迷って購入...。
国立博のミュージアムショップは行く度に次は買おうと思うものがあるのですが、いつでも行けると思うとついつい先延ばしにしてしまいます。
絵葉書も新作が増えていました。
午後から眼科へいかなければならなかったので帰りましたが、国立博物館も広すぎて丸1日かけないと観られないですね。今回も東洋館まではいけませんでした。眼科は、ここ半年先延ばしにしていたことがあって行ったのですが、問題が解決せず...困難です。
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