8月3日午前、ようやく「奇想の王国 だまし絵展」に行ってきました。
フライヤーを観ていた娘も行ってみたいと云うので一緒にいきました、bunkamuraは月曜が休館ではなので(比較的月曜の午前中は休みやすいのです、土曜が休みではないので...)助かります。とはいえ、チャコットで用事を済ませてすぐに午後から仕事だったのですけれど。

平日朝一番くらいで行きましたが、混雑していました。
ダリやマグリットなどもあるからでしょうか、澁澤龍彦・幻想美術館でアルチンボルドを観ていた人が初来日の作品を観に来たからでしょうか、観て愉しめるという、絵画と感覚、知覚のずれによる愉しみが味わえる展示だと思います。

アルチンボルドの工房の作品、水の寓意も面白かったです、まじまじと見るととても興味深いです。生々しい程にリアルな静物、しかしながらフィニ(仕上げ)が丁寧なので、思ったほど奇抜な感じもしません、一つ一つの花の美しさ、質感の表現、とにかく精密です。

特筆したくなったのは、最後のセクションにあった、モダンアート、特にパトリック・ヒューズの作品。
トロンプルイユ作品だけの構成でいいのでは、と思っていたのですが、とても面白かったです。後ほど追記したいと思います。


・・・・と後日追記していたのですが、タイムアウトエラーで記事が消えてしまいました。新しいライブドアの記入画面・マイページは非常に使いづらく、困るので使っていないのですが、完全に新システムに移行したらこの使い勝手では正直使うのをやめたくなるような状態です。
どうも、IT関連の「サービス」「改訂」「新システム」などはどんどんと使いづらくなる気がします。おそらく、表面上の操作を容易にするために必要なのでしょうが、結果的にとても使いづらくなるのは、マイクロソフトと同じです。
シンプルが一番です。
余計な機能はいりません。非機能主義です。
というわけで、トロンプユイユについて、パウルス・ロイの三重肖像画の妙、ほか展覧会全体の感想について書いていたのですが、消えてしまいました。

パトリック・ヒューズの「水の都」の面白さ、知覚がズレていく面白さについては協調しておきたいです。希有な現代アートだったと思う。感性と計算が融合した作品だと思う。

見に行ってから10日以上経過してしまいましたが、記録しておきたいと思います。

トリノ・エジプト展、古代ローマ・ポンペイ展が大変気になります。
また国立博物館で特別展示している仏教美術展(ガンダーラから日本美術まで)に時間を作って脚を運びたいところですが....

8月に入ってから大変ハードな状態が続いていたこともあり、以前から気になっていたルネサンス音楽のCD(ベルギーの演奏家たち)を購入しましたが思っていた通りの内容でした。やはりこの時代とこの辺りの音楽・思想、美術に惹かれます。
マルシリオ・フィチーノ、ピーコ、クザーヌス周辺など、いずれ纏めてみたい内容です。