イベントの最後として行われる、UKJAPAN2008日英共同プロジェクト助成金授与式および閉幕式が英国大使館公邸で行われますが、私も出席できることになりました。事務局から招待を頂きました。参加した折にはまたblogに記事を書きたいと思っています。
*掲載記事自体はUKJAPANサイトでも3月まで公開されております。


ところでNBSによると、東京バレエ団<ベジャール・ガラ>が、NHK「芸術劇場」でハイライト放送とのことです。
どうせならぜひ全部放送してもらいたいものです。
東京バレエはベジャールのレパートリーを取りいれて、しかも意匠に沿った公演ができるカンパニーなのですし、ベジャール追悼ガラコンサートということでぜひ全部放送してもらいたいものです。


□番組名:NHK「芸術劇場」(NHK教育テレビ)
□放送日:2009年3月20日(金)22:30〜24:45

同様にハンブルクバレエの公演もクラシック・ロイヤルシートで放送されればよいのに、と思います。

クラシックロイヤルシートでパリ・オペラ座の「プルースト」(ローラン・プティ)も放送してくれないかなと思っているのですが...。プティは、チャイコフスキーの悲愴の音楽で「スペードの女王」を作成し、以前これはボリショイの公演がNHKでも放送されました。

先日ソーン・クロフトのデトックスのコーディアルをカリス成城で買ってきました。
エルダー・フラワーもこの季節は美味しく感じます。
年度末で疲れもたまる時期なので、うまくリラックスしてのりきりたいところです。
生活の木では、グリーンボトルのコーディアルは扱わなくなってしまったみたいで、少々残念。ソーン・クロフトのピンクジンジャーもすきなのですが、グリーンボトルのジンジャーも好きでリピートしていました、ボトルもすっきりとしたグリーンで気に入っていたのですよね。コーディアル+フリザンテ(スパークリングのミネラルウォーター)がお薦めです**

個人的な近況としては週末、ピアノのスプリングコンサートがあり、チャイコフスキーの「ひばりの歌」、ヴィヴァルディの「春」、グリーグの「春に寄す」など先生の演奏を聞きました。イタリアではどちらかというと、四季の自然は絵画ではなくて音楽によって描写するのが常、などということを思い出しながら聴いていました。
イタリアのプリマヴェーラ「春」という概念はルネサンス期には、特に重要なモチーフと概念なのですが(単に季節の移り変わりという自然的な意味だけでなく)、今回耳にした厳しい北の春、北欧やロシアの、そこに託され表現された春の光が印象的だった。


それからギリシア-日本美術の流れ(ヘレニズムとガンダーラ美術)を纏めたりしていました。今年は阿修羅(八部衆)展もありますが、改めてあの時代の美術を調べていると大変調味深いと思います。これについてはまた奈良の写真を加えて記事にしたいと思っています。


Proust [DVD] [Import]Proust [DVD] [Import]
販売元:Bel Air Classiques
発売日:2008-01-01
おすすめ度:5.0
クチコミを見る

ベジャール・バレエ・ローザンヌ 80分間 世界一周 [DVD]ベジャール・バレエ・ローザンヌ 80分間 世界一周 [DVD]
出演:ジル・ロマン
販売元:クリエイティヴ・コア
発売日:2009-02-04
クチコミを見る

愛と哀しみのボレロ [DVD]愛と哀しみのボレロ [DVD]
出演:ジェームズ・カーン
販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテイメント
発売日:1999-01-29
おすすめ度:4.0
クチコミを見る

総特集 モーリス・ベジャール 1927 ~ 2007 2008年 03月号 [雑誌]総特集 モーリス・ベジャール 1927 ~ 2007 2008年 03月号 [雑誌]
販売元:新書館
発売日:2008-01-31
クチコミを見る

マルグリットとアルマン(椿姫) [DVD]マルグリットとアルマン(椿姫) [DVD]
アーティスト:シルヴィ・ギエム
販売元:WARNER MUSIC JAPAN(WP)(M)
発売日:2007-12-05
おすすめ度:4.5
クチコミを見る

エヴィダンシア [DVD]エヴィダンシア [DVD]
出演:ギエム(シルヴィ)
販売元:ワーナーミュージック・ジャパン
発売日:2005-11-09
おすすめ度:4.0
クチコミを見る


ところで、シルヴィ・ギエムがパリ・オペラ座から英国ロイヤルへ移籍したときは話題だった。カンパニーにはそれぞれ独自性があるけれど、両者の違いとして、クラシック・古典・ロマンティックバレエと、モダン、特にベジャールやキリアン、プレルジョカージュらの哲学的・記号論的なバレエを中心とするオペラ座に対して、ロイヤルは英国の伝統的な演劇的なバレエという観点が挙げられると思っています。
英国ロイヤルがドラマティックバレエと古典をレパートリーが多いことから、ギエムがロイヤルへ移籍した理由も理解できるように個人的に思われます。
ベジャールの「ボレロ」はジョルジュ・ドンのためにベジャールが振付けたもので、踊れるダンサーはベジャールから直接、ボレロの継承者として選ばれた人たち。
ギエムもその一人。ぜひ今回のガラ公演は公共放送で放送されるべきだと感じています。

<ボレロ>は踊る人の個性や人称性を消しながらもっともその人を生きさせるバレエだと感じる。永劫回帰と始まりと終わり、個人と世界の縮図なのだが、優れた舞踏は言語の意味を超えて存在する。そしてたちどころに消えてしまう芸術であって、ベジャールの作品は「映像」としては極めて断片的にしか残されていない。
バレエや舞踏の本質を考えれば、ベジャールの選択として「映像はのこさない」というそれは「正しい」選択なのだが、しかしもう一つの継承としての「記録」もされて「映像として保存されて共有できること」もやはり願うことが少なくない。