bunnkamuraからイベント招待に関するお知らせが届きました。
Bunkamura20周年記念企画の第一弾の展覧会
 『20世紀のはじまり ピカソとクレーの生きた時代』の特別イベントとして、
「ギャラリー・コンサート」を開催とのこと。

 会場内に展示されている絵画作品を前にヴァイオリンの生演奏と作品に
 ついてのギャラリートークが楽しめるという新しい試みのイベントいうことで、興味があったのですが平日水曜ということもあり今回は無理かと思うのですが、音楽+美術+それについての解説という催しは良いですよね。
元々美術と音楽は切り離せるものでもないですし、こういった同時代性やテーマを共通としたイベントはぜひ増えてもらいたいです。
(3月も後半以降には多少落ち着くと思うのですが、年度末-新年度期間なのでなかなか..)


20世紀の始まりという点では、1910年代のパリなども音楽、文学、舞台芸術、美術と深い関わりのある部分ですし、実はもっとも「モダン」だった時代なのではないかと思うことも。

ところで、ダンスマガジンにて、度々記事にも少々書いてきたベルリン国立バレエの『カラバッジオ』について掲載されていました。ダンスマガジンのレポートを読むと、どうやらカラバッジオの絵画や作品よりも、カラバッジオという人物をめぐるドラマ性をテーマにしているようです。コンテンポラリー作品として、カラバッジオといわれなければ、ちょっと解らない、現代演劇的演出がなされているのかなという印象。ドイツは舞台芸術において演劇の演出家が強く作品づくりに影響をあたえているようですが、どうせならカラバッジオの絵画的テーマや16世紀的風俗をとりいれたらよいのに、(たとえばアンジュラン・プレルジョカージュの「ル・パルク」のように)そういう要素をセクションに織り込めばいいのになどと、美術好きとしては思ってしまいます。バロック絵画好きとしては、カラバッジオの「ナルシス」や「トランプ詐欺師」的な要素を期待してしまう部分があります。

人物性だったら、たとえば、ボッロミーニなどもやはりインパクトのある人生を生きていますし、人間ドラマ+芸術性の融合を期待してしまいます。
ともかく、一度ぜひ観てみたい作品であることは確かです。
ポリーナ・セミオノワは古典よりもこういった作品のほうが良さが出る気がします。マラーホフの贈物でのソロを以前観た時も思ったのですけれど。

バレエ『スパルクタス』に関する舞踏史、詳細な紹介記事も載っていたので今号のダンスマガジンは見所が多かったように思います。


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