四時半起きで奈良に早朝の新幹線にていってきました。

唐招提寺に初日行ったのですが、特別公開をしていてとても混雑。
バスも途中で下りて歩いたのですが入るまでに2時間も待つときいて、日を改めました。 翌々日行ったらすごく空いておりました、やはりあまりにも混雑していると、本来の場所として感じられないような気がして、特に初めて訪れる場所は。

朱印をいただいている時に社務所でお寺の方と話したんですが、大変親切にいろいろ説明してくれました。昨日列に並んだのだけれども、日を改めて来たというのに驚いてました。 今日はいつもの唐招提寺ですよと仰ってました。

とても嬉しく貴重な経験をさせてもらったのでこのブログ記事にも書きますが、お茶をいただいていたら、丁度いいから案内して貰ったら・・・と、なんと関係者以外未公開の金堂へ入れてもらえたのです。

丁度、屋根にあがっている鴟尾(しび)が下ろされて、保管場所に移されるところで、写真をとってもいいですよ、とのこと。天平時代のものは移されたところで、鎌倉のを。
「新しいのは私が作ったんです」案内してくれた方は新しい鴟尾を作られた職人さんで他にも東大寺など古寺の修復をほとんど手がけている山本清一さんでした。
思いがけず貴重な機会を得られました。

奈良や飛鳥の仏と対面するとき、来られて感謝しますという気持ちになる。
時間や空間に在り続けることを思います。
作られた人、守ってきた人の事、その他者性も感じることができる。。。
自分がいなくなったあともきっと存在しつづけるのだろうな、とそんな静かな気持ちになる。

また救世観音(秘仏)公開期間なので法隆寺へ。
諸説ありますが、救世観音=聖徳太子の姿を映したものと云われているものです。法隆寺は焼失しており現在のは再建されたもの.
当時上宮王家の鎮魂をしなければならないほど流行病が時の権力者一族を苦しめたから、、ただし力が蘇る事は困る、というジレンマのような仏が救世観音、ということらしい・・・

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一ついえる事は消失したものを立て直すのは当時の時の権力者が相当力をいれないと絶対になしえない、という事。そこまでする理由は何か?
記述だけではやはり歴史はわからない部分もあります、散逸したり消失・焼失した文書も多い。(ではなぜ現存している文書は「残ることができたのか」という問いも出てきます)

今回法起寺、法輪寺もあるいて周りました。
斑鳩ののどかな道をあるくのはよかったです。
空が大変に美しく、塔に映える。

今回は秋篠までいきましたが、とてもよかった。
庭は苔が美しくて広くて、静かでした。
はるばる歩いていってよかったなぁと思い。
途中地元の方に秋篠寺にはどの道で行ったらいいでしょう?と聞いてしまったが、すごく細い道を教えてくれて、この道がおすすめですよと。
本当にそのとおり!

東大寺・三月堂もまた行きました。閉まる10分前でしたがずっとそこにいた。特別な空間ですね・・・奈良は本当に好きな場所であり、都市でもあります。
歴史も文化もありながら、おおらかさがある。
物質中心かつ心性を排除した東京圏が失ったものが多くのこっている。
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奈良ホテルの朝がゆ

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ケーキセットは歴史あるティールム・夜はラウンジバーで。

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よく晴れた奈良・明日香。