大晦日から新年にかけて観たくなるDVDの一つでもあるMANICSのカーディフでのライブ映像。全英ベスト・ライブアクツなどにも選ばれているMANICSですが、私は初来日時のライブにも行っています。ミレニアムに行われたライブで、集まったファンのインタヴュー映像も印象的。「世界一正直な詞を書く」
冒頭の”YOU STOLE THE SUN FROM MY HEART”からこのライブに集まったファンとMANICSのパッションが伝わってくる。”TUNAMI”も素晴らしい...
MANICSは日本文学も多く読んでいて、谷崎潤一郎や太宰治などもよくインタヴューで話しています。デザイン・フォー・ライフはこのブログタイトルにも使わせてもらっていますが、グローバル、消費社会などなどのキーワードにもライフスタイルの選択が挙げられるように、日常生活でもキーワードになると思います。もっとも、歌詞を書いたニッキー・ワイアはもちろんもっと深い意味でこの言葉を使っていると思いますが。ニッキー・ワイアの実兄は詩人のパトリック・ジョーンズ。UK音楽誌では首相にしたい人に選ばれたりなニッキー・ワイアですが、実際政治学の学位を持っています。バレエや美術以外で個人的に今までもっとも感想やレヴューを書いたのも実はマニックスについてかもしれない。
とはいえ音楽にどの社会性を取り入れるのか否かというのは、なかなか難しい問題かもしれません、カミューが小説に描いた疑問やサルトルが「アンガージュ」と言った意味が問われるように...そういった意味では個人的に”IF YOU TOLERATE THIS YOUR CHILDREN WELL BE NEXT”は1980年代以降のポップミュージックの可能性の限界にある名曲だと思う。この曲の先は聞き手に託されている..と聞くたびに思う。ヨーロッパでこの曲がポピュラーなのはそんな理由があると思う。
しかしMANICSの音楽はジェームズの持つポジティヴさが生きていて音楽だけでも魅力だと思うのです。たとえば”EVERYTHING MUST GO”などのように!
個人がライフスタイルや人生をデザインする(自分たちで選択して)、そして自分の好きなものと世界が物質的な意味を超えて”豊か”になればいいと感じます。
ブリットッポップはポップミュージックの中でそういった役割を自発的にしていて、「人や意味ではなく物によって取り巻かれる現代人」が共有できるものなのだという思いがします。
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とはいえ音楽にどの社会性を取り入れるのか否かというのは、なかなか難しい問題かもしれません、カミューが小説に描いた疑問やサルトルが「アンガージュ」と言った意味が問われるように...そういった意味では個人的に”IF YOU TOLERATE THIS YOUR CHILDREN WELL BE NEXT”は1980年代以降のポップミュージックの可能性の限界にある名曲だと思う。この曲の先は聞き手に託されている..と聞くたびに思う。ヨーロッパでこの曲がポピュラーなのはそんな理由があると思う。
しかしMANICSの音楽はジェームズの持つポジティヴさが生きていて音楽だけでも魅力だと思うのです。たとえば”EVERYTHING MUST GO”などのように!
個人がライフスタイルや人生をデザインする(自分たちで選択して)、そして自分の好きなものと世界が物質的な意味を超えて”豊か”になればいいと感じます。
ブリットッポップはポップミュージックの中でそういった役割を自発的にしていて、「人や意味ではなく物によって取り巻かれる現代人」が共有できるものなのだという思いがします。
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