コヴェント・ガーデン/英国ロイヤルバレエの「眠りの森の美女」は解釈が英国ロイヤルテイスト。英国的な演劇性、新しい解釈、様式を反映衣装と見ごたえのある舞台になっている。ロイヤルバレエの「ラ・バヤデール」とともに貴重な映像といえるDVDです。コジョカルの踊りと役作り、解釈がすばらしい。チャイコフスキーの三大バレエ「白鳥の湖」(スワインレイク)、「くるみわり人形」、「眠りの森の美女」の中では一番「眠り」がすきなのですが、それは全編が象徴性に溢れているから。
おそらく、19世紀前半にパリで始まった象徴主義の流れが反映されたグランド・バレエだと思うのです。(象徴主義のさきがけとして、イギリスのラファエル前派を捉えることもできるように、舞台、音楽、絵画、文学など文化全般が近接しているのが19世紀の特徴ともいえるのではないでしょうか)
大変残念ながらアリーナ・コジョカルが怪我で降板してしまった2008年7月日本公演(11日東京文化会館で鑑賞)にも行きましたが、一幕のコールドバレエが見ごたえがあった。また妖精には御付の騎士がついてサポートするのが英国ロイヤルの特徴。
パリ・オペラ座のルグリとオーレリーによる「眠り」は傑作だが、オーロラ姫は英国ロイヤルのDVDで見られるアリーナ・コジョカルが本当にすばらしい。
オーロラの一幕ヴァリエーションは後半マネージュが入るもの。
オーロラは、3幕では完全人格、永遠、真という概念を備えなければならない役。
プティパによるチャイコフスキーの3大バレエ(と呼ばれる)の中で象徴性を表現するのが「眠り」であって、一幕と三幕での踊りわけ、演じ方表現の差異という点ではとても難しい19世紀バレエだと思う。
英国ロイヤルの舞台では衣装の色彩が素晴らしい。デザインはわかりやすく言うと「エリザベス・ゴールデン・エイジ」時代の王朝スタイル。一見メルヘン風な色彩なのだが、デザインは英国の王朝に沿っていて、ロココなパリ・オペラ座の舞台美術・衣装と対比して観るのも面白いと思う。
UK-Japan 2008 WEBサイトに記事掲載!
DVDは素晴らしいコジョカルのオーロラをみるだけでも★は5つです。
おそらく、19世紀前半にパリで始まった象徴主義の流れが反映されたグランド・バレエだと思うのです。(象徴主義のさきがけとして、イギリスのラファエル前派を捉えることもできるように、舞台、音楽、絵画、文学など文化全般が近接しているのが19世紀の特徴ともいえるのではないでしょうか)
大変残念ながらアリーナ・コジョカルが怪我で降板してしまった2008年7月日本公演(11日東京文化会館で鑑賞)にも行きましたが、一幕のコールドバレエが見ごたえがあった。また妖精には御付の騎士がついてサポートするのが英国ロイヤルの特徴。
パリ・オペラ座のルグリとオーレリーによる「眠り」は傑作だが、オーロラ姫は英国ロイヤルのDVDで見られるアリーナ・コジョカルが本当にすばらしい。
オーロラの一幕ヴァリエーションは後半マネージュが入るもの。
オーロラは、3幕では完全人格、永遠、真という概念を備えなければならない役。
プティパによるチャイコフスキーの3大バレエ(と呼ばれる)の中で象徴性を表現するのが「眠り」であって、一幕と三幕での踊りわけ、演じ方表現の差異という点ではとても難しい19世紀バレエだと思う。
英国ロイヤルの舞台では衣装の色彩が素晴らしい。デザインはわかりやすく言うと「エリザベス・ゴールデン・エイジ」時代の王朝スタイル。一見メルヘン風な色彩なのだが、デザインは英国の王朝に沿っていて、ロココなパリ・オペラ座の舞台美術・衣装と対比して観るのも面白いと思う。
UK-Japan 2008 WEBサイトに記事掲載!
DVDは素晴らしいコジョカルのオーロラをみるだけでも★は5つです。
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