
「プチ・ルーブル展」はフォンテーヌ・ブロー派からプッサン、ロラン、ル・ブラン、ヴァトー、ル・ナン兄弟、ラ・トゥールから新古典主義まで小さくてもポイントが絞れていた展示だった。
フランス絵画史的に網羅されていました。
もっと会場が広くてもいいのになと思う。もったいない。
あとやはり大きさを感じるというのは、絵画を見るときに重要な感覚なのだと改めて思った。特にルネサンスから古典主義の作品は大きくて精密で静謐なだけに・・・
ジブリ美術館側は、子供達が絵画にふれられるように、と作っているようですが、けっこう子供達はスルーしていた・・・
美術館というものに触れたことがない子たちにとっては、絵画も物質としか認識されず、目に入ってこないのだと思う。
確かに、ジブリ美術館のコンセプトにあるように、「子供にとって美術館は敷居が高い」かもしれない。でも、それは「敷居が高い・楽しみにくい」という先入観のせいでは。乳児には無理だが、少なくとも4歳くらいになれば、「最低限のマナー・他人に迷惑をかけない」ことは子供も教えられる。
美術館も、子供向けリーフレットを作ったり、楽しめるように配慮しているところのほうが多い。だから、まず「本当の」美術館や博物館に行ってその空間を知らないと、「楽しめるように」というコンセプトでつくられたものも楽しめないのかもしれない。と何となく思ってしまった。
ルーブル側が監修に入っているからか、絵画の部屋はとてもよく出来ていた。
どうせならもう少し展開できているといいと思う。
ジブリの入り口にももっとプチ・ルーブル展らしい演出をしてもよかったかな、と。
いつもより、フランス人系のお客が多い気がしました。
私はシュタイナー信者ではないのだが、5歳までに音楽、絵本、美術、風景、などの最も良質なものを与えるべきだと思ってはいます。
それが欠落すると、後では補えない。
5歳では遅いかもしれない。3歳くらいまでに、音楽や絵、そういったものをできるだけ与るべき。ヨーロッパではそれを教育の根幹に据えているのだし。
その時にはわからなくても、あとで意外と残っているもの、というか本来的なもの、本質が現前しているものは、消えないものだ。
しかも良いもの=権威的として与えているようではそれは意味がない。
ギリシア的な意味で「良い」(イデア的な意味で)という意味です
良かったのは、プチ・ルーブル展の額絵12枚セットが買えたこと。
フォンテーヌ・ブロー派とクロード・ロランの額絵がとても嬉しい。
ヴァトーの絵も入っていました。
そしてどうせならプッサンは「アルカディアの牧人たち」を額絵にしてほしかった!!
そして本家ルーブルに行ってフランス絵画をじっくりみたくなったのでした。
ル・シュウールやプッサンを眺めたい。
入館予約していたのは12時だったので、時間までは井の頭公園を歩きました。
「うさぎ館」でガレットを食べて、小沢清人さんの薔薇の絵のカードを買い。
橋の近くまできたら、自転車で散歩をしていた方から「鯉が瀧登りをしてるよ」と声をかけてもらって、初めて鯉の瀧登りをみました。凄い。
木立と川の流れがある風景が落ち着きます。
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