先日(12/19)市議のS氏、夫の3名でに市教育委員会・教育長に小学生狙いの犯罪対策について意見を伝え、また質問にいきました。

教育委員会・委員長(市教委のTOP)と、教委・学校課課長、教委・指導部課長、とあと名刺もらわなかったけどもう一人、計4人。

社会の変化、犯罪の性質の変化への認識不足は否めない感が強いです。
福祉はいずれ自分たちにも関係あるから取り組むけど、教育は後回しということにならないように、具体的な対策が必要です。
教育は金を生まないかもしれませんが、結果、次の世代を育てることに手を抜けば、その害はいっそうに酷くなるでしょう。


●問題点●

Q「都内では不審者から名前で声をかけられてしまう名札をつけて下校させない。うちの市(埼玉県内)では、名札をつけたまま下校。そのことに対しての認識は?防犯上改善すべきでは」

指導課・課長
「名札があることで学校にいく途中にぐずぐず寄り道してる子供に声をかけて指導することができる。名前がわかれば、今日もがんばってねーと地域のひとが声をかけることができる。
悪いことをする人は少数なので、その人のために変えることなないと思う」


Q「1年生にだけつけるランドセルのカバー黄色は、児童をねらった犯罪者からみれば、識別標識のようなもので危険。昔とは社会状況が違うので、やめるか、交通安全目的なら6年までつければ?」

指導課・課長
「世の中の大半のひとは「1年生だからいたわってあげよう」という気持ちのほうが強いはず。」


理想論なんだよね・・・残念ながら犯罪者予備軍含めて、そんなユートピアではありません。(ユートピアはギリシア哲学的に、実在しないが理想像としての社会・世界のことですが、実在は不可能の域かもしれませんが、すこしでも改善はしなくてはなりません)
しかも今がボトムではないと思う。これからますます社会的には残念ながら悪くなるでしょう。そんななかこの程度の認識なので、事件がおきなかったら「運よかった/地域やボランティアの努力の結果だ」と思うべきです。なにかがあった後じゃないと考えないのでしょうか?

責任のないところでは、誰も責任を果たそうとしない。


●まぁまぁ話が通じた点●

Q「学校の防犯対策については?学校ごとに格差が出てしまうので、市として基準なり、教員の下校立会いを継続してほしい、ボランティアだけに頼るのは不安/不安定な制度」

教育長&学校課課長
「他の授業もあるので対応できない、地域でやってもらいたい、学校としてはそれぞれ最良にまかせている。」

反論してS市議「教員が無理だというなら、有償で監視員をつけるとか予算化して、責任をもって仕事をしてくる人を検討するべき」

S市議には土曜に自宅に来てもらって色々と話したのでだいぶ理解してくれたようです。アスベスト問題をやっていたが、防犯ももっと取り組むといってました。だいぶわかってくれた。


Q「スクールバスの検討は?日本だけが子供だけで登下校さsているが、すぐには無理でも検討してほしい」

学校課課長
「いずれは視野にはいれていきたい」


学校課指導課長
「今月から安全MAPを作成して、その情報をもとに警察がパトロール強化してくれている」

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こんなところでしょうか?
市議も最初話をしたときは(土曜)
「共働き家庭や仕事をしている母親もたまには仕事をやすんで下校時の迎えやパトロールをしたら。。」なんて少々ずれた事を論点でしたが、現在の子供狙いの犯罪の質について話あってだいぶ認識を変えてくれましたね。

(民間企業の育児支援や育児に対する理解、ワークシェアの問題、もありますが、それは一個人ではどうにもなりません。生徒数が県で5番目に多い学校ゆえに、学童保育も2年からは入れるかわからないという現状。)
仕事をする親は、仕事をしない親よりも次々と非難の対象にあげられるのはなぜでしょう。本当に、子供を育てることも、母親が仕事を続けることもしにくい世の中です。

とにかく、他の市議の方にも関心をもっていただきたいです。



みなさんも何か疑問があったら直接、声をあげることをおすすめします。
納税者ですからね!

ところでこの市議が、中学校で女子のブルマーを廃止しようとしたらある校長に「わしはブルマーは好きなんだ、りりしい感じがするからあれはいい」といったそうです。(キモ...)

盗撮などがあった時期でもこのレベル。
アンケートをした結果、結局廃止したみたいですけれど。


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以下、ソーシャルネットワーク、地区の防犯ボランティアをされてる方とお話した意見と、寄せてもらったコメントです。



2005年12月20日 21:29 Mさん

>指導課・課長
「名札があることで学校にいく途中にぐずぐず寄り道してる子供に声をかけて指導することができる。名前がわかれば、今日もがんばってねーと地域のひとが声をかけることができる。
悪いことをする人は少数なので、その人のために変えることなないと思う」

指導課・課長
「世の中の大半のひとは「1年生だからいたわってあげよう」という気持ちのほうが強いはず。」

そういう犯罪者ほど、そういうところを見ているから問題なのに、、しかも、そういう人が一人でもいれば危険なのに、、。

>一緒にいった時市議が、中学校で女子のブルマーを廃止しようとしたらある校長に「わしはブルマーは好きなんだ、りりしい感じがするからあれはいい」といったそうです。(キモ...)

マジウケます。りりしいんじゃなくて本当はいやらしい感じが好きなんじゃ??どっちにしてもキモッ(`供)/
私は中学校から既にブルマではなく、短パンでしたよ。
でも、体操着とかの盗難とか、学校の周りの変態とかは沢山いました。


2005年12月20日22:02 高嶺

ほんと、1人でもいれば問題、現にウロウロしてるわけですし。

「性犯罪目的なんだから一度つれていかれたら、戻ってこれる可能性はゼロですよ?喋られちゃ困るんだから...」といってもイマイチ解ってないみたいでした。
感覚が昔のままなんですよね。

何かあってからじゃ意味ないし、何かあっても責任はとらないですみますもんねえ。

2005年12月20日22:16 kさん

正直、びっくりしましたね。あまりにおめでたいので。

>悪いことをする人は少数なので、その人のために変えることなないと思う

被害にあう子は少数なので、その子のために変えることはないと思う・・・って言うくらいアホな答えだと思います。

「今日もがんばってねー」と声をかけることが、犯罪に巻き込まれること以上に重大なことだとは到底思えませんが。

でも結局、そういう人たちの意識を変えていかなければ始まらないのが、もどかしいですね。

2005年12月21日10:03 高嶺

ご意見、ほんとうそうですね。

>被害にあう子は少数なので、その子のために変えることはないと思う・・・って言うくらいアホな答えだと思います。

私もほんとそう言えばよかった!!
参考にさせて頂きますv

重大なこと、性急さが必要なこと、優先順序がよくわかってないようです。精神論でガードできれば楽ですよね。

権限をもっていて仕事をするはずの人の意識がないと...
機能しないですね。徒労感もありますけど、このまま我慢するのも納得できないし...

2005年12月21日20:36 Sさん

防犯上の名札をつけないで下校するということは「自分達は下校途中、危険にさらされている」という認識をもつのにとても有効でした。(20年も前の話ですが・・)小さいながらに分かっていたんですよね。大人たちが子ども達をサポートするのは当然だけど子どもも幼いながらに防犯意識を持てるようにしていくのが必要かと。

有償性での監視員の配備をプッシュ!責任が有ると無いでは雲泥の差。シルバー人材とか。。。


地域ボランティア(子ども会)で活動されてる方のご意見

・1年生の親は、子供が帰宅するまでには家へもどらないとならない(ひとりで家においておけない)ので、結局それほど活動する時間ができない。

・下に小さな子供がいたら無理。

・仕事もしているが、その時間調整がぎりぎり。週2回なんとかしているが...

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善意だけで募集して運営するボランティアだけではどうしても手薄になると思う。
予算を割けないが優先課題を「とにかくボランティア」というのはいかがなものでしょう。あくまで防犯は学校ではなく、地域で、というならば、有償でやって貰いたいです。たしかに世の中には沢山の余裕のある方々がいると思いますけれどね、、
実際に「善意とやる気」があるのがその層とは限らず。