
「ナルシス」を観ています。
確かにカメラワークが一台で、マラーホフの動きについていけるはずがなく・・・映像はいいとは言えませんが、こんな貴重なものを観られて嬉しいほうが先立ちますよ!
ナルシスのリハではスタジオが昼間の光で明るく、マラーホフの表情、というか表現そのものが見ることができます。時間を忘れますね。
技術が表現のためにある、というのはこのことですね。
というか、もはやバレエの技術を使ってはいるがバレエという範疇にはとどまらない深遠な世界がその先に見えている凄みがあります。
舞踏は言語を超えてしまいます。なぜなら身体感覚を通して直接訴えてくるものがあるから。
実はレマンゾを観ていて夫が「マラーホフは骨のある位置が普通の人じゃない、骨の数は一緒だけど位置が違う」と言っていたのですが、ニジンスキーのようにマラーホフも頚骨が上についているそうです。やはりそうなのか、と。
マラーホフがマリア・カラスがアイドルで彼女の歌がライバルだ、と言っているのが凄くわかるような。マリア・カラスも歌手では有るけれども性差を超えた力強さと繊細さを持っていたと思うのです。凄いね、マラーホフ。
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