1DAY-25HOURS デザイン・フォー・ライフ

from ousia@web 高嶺(Takane)によるデザイン・フォー・ライフ. テキストと写真で綴ります.

タグ:憧花ゆりの





月組公演行って参りました、2回目とありますが、本来なら4回目です...まさか本当にオットー・クリンゲラインと同じように病院から出てくるとは思いませなんだ...それだけにちょっとその部分ですらわかるような気がしてしまうという観劇でした。

グランドホテル、このお芝居は3回以上見ると台詞の端々や、挿入されるダンス、前回も書きましたがこのベルリンのホテル(最高級といわれている・それだけに憂いがあるのはなぜなのか)をめぐっての様々な職業の人々の言葉や想い、ふるまいがわかるようになりますね。初見でもそれはわかりますが、それ以上に。
1928年、ベルリン。前回も思ったことですが、電話という場所と距離が離れた人々を繋ぐ会話を可能とするものがドラマを紡いでいます。それは冒頭の電話交換手やオットー、プライジング、フラムシェンらの会話もそうです。
そして象徴性。盲目の伯爵夫人とジゴロのダンス。チャールストンも愉しみにしていましたが、今回はその前にほぼ全員で踊る(同じ振りで背後にずっと踊る人々たち)場面もずっとみていました。古い時代、それから新しい時代、少しずつ入り込んでくる現代性、食い止められないであろう資本主義の時代、機械的動労や分業の時代そういった人間の中に入り込んでくる機械的な部分、そうしたものもクラシカルな部分に象徴性として描かれている。コーラスが前回みたときに各段に上手くなっていました。
美弥さんのオットーは台詞が丁寧で、中盤から最後に「人生」「生」を見出すまでのところが素晴らしいです...冒頭のドクターが言う「君ね、人生は建物の中にあるのではない。人間の中にあるものなのだ」それを理解した後のオットーは新天地であるパリへ向かいます。(プライジング:華形ひかるさん演じるところの はアメリカに向かおうとしている)おそらくフラムシェンとともにパリへ向かうだろうというところであとは観客にゆだねられると思うのですが、劇の冒頭で、妊娠したかもしれない、といっているフラムシェンは、おそるおそる(もちろんそれはオットーの子ではない)オットーに云いますが、「素晴らしい、私はまだ生まれたばかりの赤ちゃんを見たことがないんです」と本当にうれしそうなオットーがいいですよね、未知と未来に心から喜んでいる。人は変われるんだという。(オットーの変化は、男爵の最初の思惑とは違っていても男爵のオットーへのふるまいを通じて変化したもの...本来は陰の部分も濃いグランドホテルなのですが、そこで男爵の陰の部分を知らずに彼の存在や言動の光の部分をみて、そして音楽やダンスを通じて彼が生きることとは何かを知っていき最後にはそこにすがることなく出ていきます。演技を超えている)役替わりのエリックが朝海絢さん。劇の冒頭では出産で苦しんでいる妻をやはり電話を通じて気遣って心配している。そして劇の最期では、フラムシェンのあとにオットーに告げに来ます。「息子が生まれました」と。それに対しても本当にうれしそうにするオットー、男爵がオットーに渡した金のシガレットケースをエリックと息子に譲ります。
中沢進一の「純粋な自然の贈与」の一節を思い出しましたね...善意はため込むものではない、大切なものをあげる(プレゼント、贈与)することで受け取った側はそれは貯めておくものではないはずで、それはしかるべきときに、他者へ同じように善意を贈与することで幸福を共有することができ、その人と過ごした時間や言葉ややりとりなども共有できるようになるという一節...。オットーとエリックには男爵が与えたプレゼントを介して純粋な贈与を共有できるでしょう..ずっと一緒にいる必要がなくても、別れ、また新しく出会う、そうした人のドラマが最後のオットーとエリック、フラムシェンの会話には現れているなあと思います。

この日は比較的多くの国外の方がいらしてました、もしかするとこの公演か次の演目の関係者かもしれませんが詳細はわからず。千秋楽だった花組さんもいらしていたとか。(詳細はわかりません)
前回よりも凄かったのはまずはまずはコーラス、劇場の群舞(チャールストンの前)も素晴らしかったですが、おそらくS3ロビーの場あたりのコーラスがさすが月組でした。
唄にあるように、豪奢なグランドホテルのロビーに対比しての、はるか地階の流し場、このメリハリはすごいです。もしオペラ由来だとすれば、こうした視点と日常現実はいれないはずですが、ヴェリズモ的な現実感をうまく取り入れています。
そしてオットーもまた、簿記係かつ余命宣告?されている身をよく作品に投影していて、それがクライマックスとラストで美しき人生、Bell vei が他者と一緒に過ごす時間の中にあると気力や優しさを取り戻していく。「私は長く生きられませんから(死にかけている身)」というオットーへの返事「でも、私たちはいずれ死にゆくのよ」と自然に応答するフラムシェン。「生きる」ことと「死ぬこと」は共存関係です。本当にラストシーンと、シャンパンをあけてチャールトンを全員が踊るシーンは素晴らしい。

愛希さんは、タカラヅカのダンスは凄く上手いしあっていると思います、でもやはりバレリーナは少し無理があります。往年のバレリーナという設定なので、それも演技かもしれませんが、上半身がぶれすぎていてアームスから肩に力が入りすぎていて...バーレッスン時にかならず通るところを通過してしまっています。
唄はショーのフィナーレ近くの珠城さんとのデュオはとてもあってます。最後のリフトよりは、劇中のリフトのほうがうまくいっている。
お二人とも演技という面では暁さん同様にまだ...なので、(舞音、NOBUNAGAの時もなのですが、劇的に人が愛に打たれて変化する、という面は見えてきません。)ともあれ珠城さんはTOPお披露目公演、今日で千秋楽ですね。私が見るのは夏の東宝だと思いますけれども。声質というよりも発声、おそらくたまきさんは低温が出にくいのでしょう、キーをあげるとそうでもないのですが、それから台詞まわしもドラマ性が足りないのです...

オットー(初演では主演)の美弥るりかさん、フラムシェンのお二人、朝海さん、千海さん、咲希さん、宇月さん中心にみていました、夏月みやこさんも。

最初電話で予約したときには、満室と断られたオットーが旅立ちの前に「オットー・クリンゲライン閣下にお車を!」(この日はあーさ)のところはとてもシンボリックで、その前のシーンからかなりインプレッションのあるシーンです。感動します、日常の中、人生の中に、「生や他者とのかかわり」が生まれていく。・・・・

おそらく、このグランドホテルの滞在者たちも、世界大戦後にはまた別のところで、あるいは命を落としたり空爆や劇場閉鎖などの経験がまっているのです...いろいろ考えさせられました。



カルーセル・ロンド

今回はせり上がり部分もよくよく見ることができました。テキーラの部分の男役さんたち素晴らしいです、美弥さん、千海さん、宇月さんと見るほうも嬉しい!
砂漠のシーン(シルクロード:振り付け 御織ゆみ乃さん)は本当にみなさんうまくて...あのテンポを完全に把握して優美なダンスです。そしてこの影ソロが、白雪さちかさんと輝月ゆうまさん、カゲソロの醍醐味をみました。それにあったダンスをされる美弥ちゃんと咲希さんはじめの女役さんたち。音楽にあっていますし、コンテンポラリーよりはクラシックよりもバレエ振り付けもはいっています。

ニューヨークの場面は、宝塚が女性のためのエンターテイメントとおもってる男性のかたにもぜひ見てもらいたいですね...もちろんブラックホース役の方もクールですが、レディジェントルマンの場に愛希さんと一緒にでている、。8名の方すばらしいです。やはり私にとっては、女役ダンサーさんの場も見どころです。パンフレットより記載しておきます。
憧花ゆりの 華月都 玲美くらら、白雪さち花、咲希あかね、楓ゆき、美園さくら さん。
ボブの黒髪は咲希あかねさん(ちゅーさん)だとわかりましたが、千海華蘭さんが歌を歌っている間(うまい)に愛希さんの後ろにいる(とおもう)金髪かつショートボブのかたも良かったです。ル・サンク買おうかな。。

テキーラの場面、で定着しつつありますが、メキシコの場面は大好きです。
美弥さんの冒頭から群舞のすばらしさといったら...この場面どこか、(系統は違いますが、花組 GONGA的な両サイドにわかれてダンス対決するような感じで芽が足りません!)
振り付;桜木涼介さん。

ブラジルのシーンも今までで一番良かったと思います。
これもマランドロSの美弥さんはもちろん、マランドロの方々が素晴らしい。
ハットありなので、こちらもお名前を、。
光月るう 朝美絢、春海ゆう、夢奈留音、朝霧真、周旺真広、礼華はる

みつるさんのポリスとと3人のポリスもいいですよね。

細かいところはまだまだあって、例えば、やはり地階の労働者たちの存在はすごいし(真ん中の方が目についた)グルーシンスカヤに対してコーラスするホテルマンたちの場面も好きですし、やはりさりげなく千海華蘭さんと二人のボーイがデュオでコーラス入れているところもいいですし、チャールストンの時の総ダンスは素晴らしいです。抜粋かダイジェストでも映像に残るといいなあと思っていますけれども...珠城さんのソロ歌がもう少し声が出て通り、歌詞の意味や言葉の情緒、音楽のもつ魅力を反映させられて、愛希さんのお芝居(舞音の時からあまりかわっていない...)がよくなれば、5点をつけたいのですが。やはり、そこは今月初めにみたのと違いがなくて、カルーセルの年末放送を期待して待ちたいとおもいます。

少しでも残らないのは劇団の上演史上勿体ないとおもいますけれども。


飛翔の場(C9A)の場もダンスはもちろんですがコーラスも素晴らしかったです。

思い出したらまた追記します。
いつかのようにまた、パレードのときにステッキもってほしいなあと思っています。




グランドホテル公演オリジナルカクテル飲みました。(イエローシャトルリューズ入り)


   



宝塚歌劇団
宝塚クリエイティブアーツ
2017-03-25




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  • 4





    月組 グランドホテル、カルーセル円舞曲観に行ってきました。いつもは月組は初日、それから1週間後くらいと2回ほどは見ているはずなのですが、諸事情のため今回3月に入ってから初、観劇でした。マチネ公演。
    同窓会(三田会)のK様ほか初宝塚の方も御一緒に、また前回の信長や宙組公演も御一緒した観劇歴1年から2年の方もお誘いして、テレビ放送以外では初のグランド・ホテルと「カルーセル円舞曲」。




    美弥さんのオットー クリンゲライン、早乙女わかばさんのフラムシェン、華形さんの久々の大劇場、咲希あかねさんの退団公演で初回なのでそのあたりを重点的に。オットーのチャールストンの場面素晴らしいです。拳銃、電話、死、金銭と時間、回転扉、盲目の伯爵夫人と象徴性があるテーマ。本公演は著作権が厳しく映像に残らない可能性が。CSで一回でも放送するとかあればいいですね。お芝居はドクター役の夏美ようさんがさすがです。1920年代のファッション、娘役さんたちの髪型やメイク、地階の労働者などもこのグランドホテルという非日常の中の日常社会を表しています。紫門ゆりやさんのダンスも良かったです。宇月さん、かっこいい...生田先生のプログラムの文章が修辞的で読み応えがある、プログラム買ってきてよかったです。あと数回観ますし。
    グランドホテルは楽曲がなかなかに難しい部分もありますが、珠城さん(今回トップお披露目公演)は華形ひかるさんとのデュオ部分は歌が合ってました。ちゃぴ(愛希さん)のお役は、プリセツカヤがモデルなのでしょうか、「瀕死の白鳥」という台詞があったと思ったのでそうなのかな、と...バーレッスン的な場もあり。ポアントはもう少しヴァンプが深めでもいいのかもしれません、フリードあたりが合うのではないか、とちょっと思ったりしました。
    さすがにどのポアントを使っているかまでは。ラファエラの存在がミステリアスかつ、ひとことで言うならヴァレンチノに出てくるようなお役ですね。彼女の役もなかなかにシンボリック。
    この作品は、宝塚の定番のような解りやすい役割というよりも、二重の意味をもった、あるいは真実の姿を持ったままペルソナを演じるというような、斬新かつとてもプロフェッショナルな仕事が要求される演目だと思います。それは、スポットライトを浴びているお役以外の、チャールストンを躍る場面の大勢の舞踏会室の客たち、電話交換手、ベルボーイなどなどどれも、「グランドホテル」のキャストであり、劇場と当時のある限定された場、の群衆であり主人公なのだと思います。それだけに月組全体の職人舞台技術が凄かった。
    課題としてはやはり台詞の滑舌、というよりも音楽にのせて歌う台詞やシンボリックなコーラスの部分が日本語と音楽のリズム感とフレーズと音節と意味がベストまではいかないという部分かもしれません。
    例えば、同じ演出の生田先生の「シェイクスピア」では説明台詞のコーラス歌部分も無理なく音楽と音節に乗っていて聞き取りやすいしミュージカルとしての楽しみもあるのです。翻案の上演での難しいところかもしれません、ただし1789の時は、一見あわせにくそうなフランス語にあうはずのリズムテンポにしっかり歌詞がのっていました。意味をのせながら、他方やはりミュージカルとしての心地よい響きと言葉による感動、難しいところがあると思いました。これはけしていまの公演がうまくいっていないということではなく。
    非常に細かく、シンボリックな舞台でもあるので、観るべきところが多いお芝居・ミュージカルです。

    オットーがとにかく、台詞で、「死ぬことは恐くないのです、恐ろしいのは死。だって死ぬことは生きているという意味を内包している、だが死そのものはそれとは異なる」などいいセリフがたくさんありました。まだこれから見る方もいると思うのですが、変わっていくオットー、生き生きとし始めるとき、素晴らしいです。
    そして、夏美ようさんも素晴らしかった。
    グルーシンスカヤのS12からS13ホテルのバーのシーンは素晴らしいです。ここでのチャールストンが本当に、生きる喜びも、美弥さんのダンサーとしてのとびぬけた舞台上での表現、ダンス...ほんとうに凄かったです。
    まだまだありますが、宇月颯さんもカッコ良かったです、歌も上手いし...

    コーラスはやはり難しいのか、ショーのほうが厚みも響きも月組だなあと満足できるものがあります。
    多分ですがそろそろ後半、役替わりもありますし、完成度が段階的にアップしていきそうです。


    ショーの東京千秋楽版はさすがに放送されるとは思っていますが(1年後・・・?)ショーだけのDVDも出るといいのですれども。
    月組の職人レベルが発揮されてます。思い出したら色々あるのでまとめて追記致します。   




    • イエローシャトルリューズのオリジナルカクテルありました。次回試したいです。今回は月組公演、パッションフルーツソーダ。組カラーのイエローとパッションフルーツ好きなので!

    カルーセル円舞曲は、劇場でみたほうが絶対いいショーですね。記念ショーはアムール99などと同じでちょっとあそびの要素がないのですが、テキーラのシーンが好きです。熱いですね、ここは目が足りません。いやダンスシーンすべてですが。千海華蘭さんのダンスもいいし、貴澄さんも良かった、紫門さん、宇月さん、美弥さん、響さん、・・・ニューヨークのシーンに出ていた娘役さんたちのダンスも髪型もドレス着こなしも1920-30年代のようで素敵でした、おかっぱボブの方やみなさん髪型がまた似合っていて。次回見るのがまた楽しみです。
    サンバステップ、美弥さん本当にすごい・・・・それから銀橋に並んだコーダ部分のたぶん、海乃さんかな、BSで観たときもですがサンバステップがとても優美かつサンバ・ブラジルらしくてナチュラルに目を引きました。しかし早乙女わかばさんのブルーの衣装でのシーンも好きです。流麗(砂漠・シルクロード)のシーンも美弥ちゃんのダンスと、娘役さんたちのダンス美しいし、カゲソロ(輝月ゆうまさん、白雪さちかさん)も良かったです。
    フィナーレのエトワールの泉里さんもモン巴里良かったです。(たしかドラゴン・ナイトのときに覚えました、龍さんは本当に、あのコンサートでは組子のみなさんのお名前と顔をお客さんに見て貰って少しでも記憶に残ってもらえたら、という計らいをされていましたね。。あの公演でお名前と顔を知った方は多い、なかなか下級生にはめぐってこないチャンスを計らって構成に取り入れていらしたなあと...)いまの美弥ちゃんのブリドリnext.もそうですが!
    美弥さんの二番手羽、白い衣装に映えて素敵でした、オットーのラストシーンもですがなんとも。。。
    パレードも観るのが忙しい!ですがあと数回見て来たいと思います。
    娘役さんたちの紫と白の、ドレス、どこかマイフェア・レディのおリボンが大きいドレスと似て色は違うもののけっこう好きなデザインでした。
    月組で見たいのは、あとは実はサイトー先生のショーです。
    ミスティ〜でのステッキ、シルクハットのパレードは大好きでしたし(そういえば今回の燕尾はホワイトタイです)
    サイトーショウ―をぜひ見てみたいです。どうかよろしくお願いします。。



    それにしても、ミスティ〜のときの千海さん、珠城さん、宇月さん、(Manonで退団されたあきさやさん、この時はまだ月生だった咲妃みゆさん、退団された彩星りおんさん、花瀬みずかさんなどなど)の印象が強い月組なのでそれぞれの見せ場がたっぷりある今作などはなかなか感無量です。朝美絢さんは魅せ方も、歌もとてもいい感じになってきましたね。雪組で観られる日を愉しみにしています。(雪は、大ちゃんが早霧さんと辞められてしまうのを知ってちょっと、いやショック大ですが...)

    あと何回か観に行きますし、今回初めて宝塚を見た方もまたぜひ観たいといってくれて良かったです!
    咲希あかねさんも最後の公演なので観なくては...




    宝塚歌劇団
    宝塚クリエイティブアーツ
    2017-03-25


    月組宝塚大劇場公演ライブCD ロミオとジュリエット
    宝塚歌劇団
    宝塚クリエイティブアーツ
    2012-08-30







    月組大劇場公演ライブCD Misty Station
    宝塚歌劇団
    宝塚クリエイティブアーツ
    2012-04-12






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    月組公演「PUCK」を観てきました。
    シェイクスピアの「真夏の夜の夢」をベースにしたミュージカル+22年ぶりの再演とのことです。作・演出が小池修一郎。ミッド・サマー・イヴを主題にした物語。
    重要なことから書きますと、凄く良かったです、まだチケットが買える日があるのかわかりませんが当日券も貸し切以外なら可能だとは思うので可能な方は観たほうがいい!と断言できる舞台です。実は真夏の世の夢をベースにしている再演で現在の月組なら見たいと思って漠然とJCB会員貸切日で日曜ということもあり、チケットを申し込んでいたわけですが、幕開き3分くらいでなぜか自然に涙が出てくるという....詳しくは書かないほうがいいとは思うのですが、それなりに舞台公演を観ていても、こういう経験は稀有なことです。プロローグからオベロン+タイターニアの世界〜反転しつつの英国の森とハーミアたちの住まう屋敷と転換していきます。

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    龍さん(真咲さん)演じるパックと愛希れいかさん(ちゃぴ)のハーミアの二人も、オベロンの星条さん(マギー)タイターニアの憧花ゆりのさんの世界観が完璧です。完璧かつ、そこにコミカルかつシリアス、シェイクスピアならではの含蓄ある台詞や言葉あそびもありますし、ファンタジーかつ客観性もありといろんな角度から楽しめる舞台です。

    実は作・演出が小池さんだと後から知ったのですが(パンフレットとル・サンクを観てから)小池先生の作品では一番の傑作なんじゃないでしょうか。それを舞台に展開できる月組生はすごいですね。私見ですが完成度といいパワーと魅力といいかつての星組オーシャンズ11を彷彿とさせる作品だと思います。

    龍さんと愛希さんは本当に歌も上手いしお芝居がとてもいい、前回のお芝居よりもずっと役を生きているという感じです。こういう感想が蛇足に感じるくらいです。
    前回公演(3本立て「花詩集・明日への指針」)のときは確か龍さんの歌がナチュラルにベルカント的なうまさが出てきてると書いた気がしますし、愛希さんの高音の歌い方もとてもきれいだった。それが磨きがかかってますし、ダニーの美弥るりかさん(るりか)も凄く巧くなっていると思います、声の安定感と音程の正しさも美弥さんの持ち味のダンスとつりあってきて。上手いというのは技術的なことはもちろんなんですが、歌というのはやはり音楽と歌詞、言葉の意味が音楽にのると歌唱やミュージカルの持ち味や意味が出てくる。それが感じられたから前半から自然に泪がでたのかもしれない。
    凪七さん(かちゃ)もいいですし、子ども〜少年〜大人の演じ分けが良い。ボビーに珠城りょうさん(たまきち)。真面目じゃないたまきさんを観るのは新鮮だ!それから沙央くらまさん(こま)のヘレンが素晴らしい。かわいくないと云われまくる女性役なんですがそれがやたらとチャーミングなんですが(笑)帰宅してから録画しておいたNOW ON STAGEを観てみたら、龍さんと沙央さんが話していて、「ヘレンがすごく好き」「まさおのヘレンも観たみたい、凄そう。」たしかに凄そうです!と全部書いているときりがないのですが、ボビーチームといい制服男子生徒といい、妖精のコーラスもきれいですし、群舞もパワーがありつつきれい、月組伝統ともいうべき揃い方(いい意味での)が心地よいのです。ウォブラーズ(Glee)を観たり聞いたりしていたからか、男子生徒群が出てくるたびに結構着こなしやら靴のおしゃれさを確認してしまいました。カラフルなスニーカーがいい味だしてます。靴といえば、憧花ゆりのさんのタイターニアの靴がとてもデザインがきれいです。たしか劇団は衣装と一緒に靴もオーダーすると聞いたことがあるのでこれから見る方は要チェックです。
    パック、ハーミアが歌うなかでダニエル、ライオネル、ヘレンが演技し、メイドたちやチームボビー、男子生徒が着替えてきたりで見どころが沢山。ヌレエフ版シンデレラ(パリ・オペラ座)並に目が足りない!

    後半は更になぜかの自然に号泣.....私の厭世感が極まれりというのもあるのでしょうが、なんというか「美しいもの」「真実」といった価値性を問う物語を喜劇と悲劇の間で書いたシェイクスピアもすごいですし、これを作出した脚本・演出も、演じ生命をふきこんだ月組はすごいと思います。DVDを買って帰ろうと思ったら20日にブルーレイが発売される模様。
    (なので三本立ての花詩集DVDを買って帰りました。全組TOP特別出演もボーナストラックもあってうれしいサプライズ)

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    パック公演限定デザート。 ベリー4種とムース、ゼリーなどのイメージ・ドルチェですね。
    (休憩時間に食べたくなると思いますが売り切れてしまうこともあるので、開場から開演前の時間に余裕あるときが個人的にはおすすめ。比較的開演前の時間のほうが二階のビュッフェ・ラウンジは空いてるほうだと思いますし)


    ショーは「CRYSTAL TAKARAZUKA」(中村暁・作演出)です。これがまた・・・銀英伝以来の幕開きからのライティングが鮮やか。レーザーがすごいです。よく劇団はきらきらという表現を使いますがこのショーは・・・最早、ぴかぴかです。なんだろう、耀きが凄い。衣裳もきれいでした。デザインと生地の質感と照明があってるんでしょうか。
    月は群舞もすごいんですが...意外と後半のコンテンポラリーっぽい振り付けの部分もほんとうに揃ってきれいでした。コーラスもいいのですが群舞、ソロ、グループどこのパートもきれいです。ショーだと紫門ゆりや(しもゆり)さん、早乙女わかばさん、宇月颯さん、萌花ゆりあさん、貴千碧さん、朝美絢さんもよかったです。
    前作の時も良いところがたくさんあったのですが、今作は人数×3倍くらいのパワーアップ感がありますね!

    中村暁さん作品は<ゴールド・スパーク>以来ですが、今回はパンフレットにもコッペリア+ホフマン物語のモチーフは書いてありましたね!まったくの個人の感想ですが幕開きのプロローグはきらびやかなレ・シルフィードといった感じがします。レ・シルのあの詩感は残しながらのショーアップという感じです。ラテンのシーンからのロケットへの展開がいままで観たショーの中で一番自然な感じがしました。自然かつ前のシーンからのつながりで踊れてる!という感じです。歌はもちろんいいのですけれど、ショーの中盤あたりでのピケを左右で展開するシーンがあるのですがそこもとても綺麗。歌もお芝居もダンスもそろっているというのは組長さんが飛鳥さんだからなのかしらと思うところも、なんだか全体が輝いてみえるというのは本当に舞台を観に行ったときに一番良いなあと想えることです。
    全体的に贅沢な注文をつけるとすれば、歩くときの足の出し方と足を上げたときに甲をもう少しだけ伸ばすとパーファクトという感じがします。アームスがきれいなのでつま先が抜けていると気になるというか、些細なことですし靴の問題なのかもしれませんが。とにかくどこをきっても断面がきれいな見応えのあるショーでした。ラテンのシーンも3種類くらいありますし濃ゆすぎず派手ではなく鮮やかかつフレッシュ+繊細さ、丁寧さもあって見応えがあります。コッペリウスのシーンは、ペトリューシュカ並に人形感がでていてここも見どころです。
    フィナーレの愛希さん(ちゃぴ)のお衣裳がとてもきれいです、タイターニアの靴のデザインについて書きましたが、このちゃぴのフィナーレの衣装の裾がとてもデザインがきれいです。アダージョ的な女性群舞のときの衣装と振り付けもあっていてとても美しい。

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    短く書くつもりが長くなってしまった。
    しかも、この日観に行けなかった家族のために劇場を出たところでまずチケットブースで残り日程&残席を確認してしまったという。パックはとにかく完成度も高いのですがアドリブも凄そうですしね!
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    それから演目がシェイクスピアベースだからかもしれませんが、男性客が比較的多かったのが印象的。月組生は見ごたえありますしね。ですのでもし気になっている方は臆せずに全然気負いなく観劇できますよ。

    クリスマスディスプレイ等の写真は後で追加します。配役等また追記します。

    blogmura


















    ロミオとジュリエットもブルーレイ版が出たのですね。
    PUCKはブルーレイを買おうと思います。

    アルセーヌ・ルパンは公演には行けなかったのでCS放送で見ましたのでもう何回か見たら感想書きます。
    なかなか家にいるときに全幕映像を見る時間がない!という。


    4
    月組公演に行ってきました。



    日本絵草子 宝塚をどり
    明日への指針
    花詩集100

    三本立てです。
    以前、星組の三本だて公演にもいきまして、その時は空席もありましたが、今回の月組はほぼ満席。
    立ち見も出ていました。


    日本ものショーの宝塚をどり、想像よりずっと綺麗でした。龍さんの日本ものは立ち姿が綺麗です。愛希さんも笑顔がはなやか。踊り自体も綺麗で月組はそろってます。日本ものメイクでも、マギー(星条さん) 、沙央さん、美弥さん、凪七さん、あたりはすぐわかりました。
    よさこいの女性郡舞も綺麗で情緒があり、珠城さん、宇月さん、鳳月さんもよかった。いま学校体育祭ではロックソーランが定番ですが、これからはロックよさこいが定番になりそう。

    三番叟は衣裳も踊りもよかったです、ただこれはもうすこし三番叟のままのほうがよかった。三番叟を春に西川簑乃助さんで観ているせいかもしれません。
    真咲さんも沙央さんも衣裳もとても似合っていたからそう感じるのかも。
    音楽と振りがあってないというか、全体的に音楽があってない。
    そこだけが残念。

    凪七瑠海さん、美弥るりかさんの胡蝶がとてもよかったです。

    松本悠里さんはとても踊りが美しいです。ドライアイスのスモークがたちこめるなかの舞い、踊りの形ごとに空気が流れるのがとても効果的。見えない余韻が表れる演出。技術の高さがわかります。


    お芝居は、沙央さん、憧花ゆりのさんがよかったです!ウィラード的なくらまさんのサイモン。
    去年月組をみられてないのですが凪七さん、くらまさんもすっかり月組カラー、見ていてとてもバランスがよいです。
    絵になる!
    石田さんの作品で、一言でいうなら、ディズニー・シーのSSコロンビア号ショーの世界。
    禁酒法時代でタイタニック号の事故から時は過ぎて、という設定です。


    花詩集は、振り付けにジェフ・カルフーン。衣裳デザインにアントワーヌ・クルック。
    龍さんと愛希さんの歌が安定して巧くなっていました、特に龍さんの高音の歌いかたが良いです。表現が広がったというか、ちょっと技巧的なところが良いです。

    紫門ゆりやさん、宇月颯さん、貴澄隼人さん、貴千碧さんも目を引いた。
    美弥さん、凪七さん、沙央さんと月組は踊りが丁寧で勢いもあり、丁寧ゆえに表現の細やかなところが良いです。
    同じ振りでも、美弥さん、沙央さん、マギーと表情が少しずつ違って愉しめます。愛希さんのラインも綺麗で、龍さんとちゃぴは嫌みのない絵になります。
    やっぱりバランスがよいですね。

    飛鳥さんと100期生の口上もあります。

    月組のカラーが揃っていて、日本ものも大変似合っていたので、龍さんの月組ではぜひ、MAHOROBA や、夢の浮き橋、あかねさす紫の花、マジシャンの憂鬱などをやって貰いたいです。

    http://youtu.be/766_zayL32A

    月組は踊れる方が多いので中村一徳レビューを観てみたいとも。

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    三番叟も絵になる。

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    公演ポスター。
    春先、渋谷の街頭ビジョンもやってました。

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    美弥さん、凪七さんの公演。


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    きもののやまとが公演イメージの着物作っていて、ロビーに展示されてました。やまとでは浴衣を作ったことが。作り帯なども。

    TCAの巻頭インタビューに小越勇輝さんが。驚いた。
    (例えるならテニス..の広報物やパンフに早霧さんのインタビューが載るというような意味で。最早市民権を得ているコンテンツですが売れたものがartになる例Art pop,振付と揃いかたがなかなか凄い)
    http://youtu.be/M921pZUZCvQ

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    夏にあるマホロバの告知がロビーにありました、彩乃かなみさんも出演。you tube に公式ページあります。佐々木さんがどことなく瀬奈じゅんさん(麻子さん)に雰囲気似ているような?


    最近こんな共演多いですね!前に書いた辻本祐樹さんも紫吹じゅんさんと共演していたらしい。あとはとうこさん(安蘭けい)と和田琢磨さんとか。


    今の月組でMAHOROBA あかねさす〜のような演目が見たい!マジシャンの憂鬱や、中村レビュー観てみたいという感想でまとめたいと思います。

    今回はお芝居が短かったので、また一本ものの舞台も観てみたいです。郡舞があったり踊りと歌、芝居がある演目が合いそう。Studio 54やスカーレット・ピンパーネルの印象もあるからかもしれません。

    ノヴァ・ボサノヴァも合いそう。

    三本立ての衣裳はやがえ、はやがえだと気づかないくらい、衣裳がえからの場面転換。安心して観ていられる安定感。


    カテゴリーを整理しようとして、以前の舞台カテゴリーが消えてしまいました。
    歌舞伎や演劇の感想はそのうちまとめます。

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    さいたま文化センターは、バレエ漫画山岸涼子の舞姫にも出てくる全国バレエコンクールの会場です。何度か先輩も出場するので行ったこともあり、今年の会場も勿論ここで7月にエントリーしてました。

    さて月組全国ツアー の演目が 愛するには短すぎる Heat on beat ! で観に行きました。愛するには… 以下愛短は アンソニー凰稀かなめさん、クラウディア 夢咲ねねさん 船員の壱城あずささんと船長れいあさん バレエ団れんさんの演技、鶴美さんのオコーナー、夢乃さんなどなどコメディかつ好きなセリフが多い芝居テンポもよく、好きな作品です。今回はアンソニーを美弥るりかさん、マイケルは龍さん、クラウディア愛希さん、未沙のえるさんが演じた役を憧花ゆりのさん、船長が星条海斗さん、オコーナーを光月るうさん、夢乃さんの役を紫門ゆりやさんが演じていて、最初のアカペラからデジャヴではないいいなつかしさ、再会した感覚が舞台にあって良かったです。初日は行けず母と母の友人に譲ったのですがさいたま公演の楽にいけてこれほど事前にチケットをとっておいて良かった!と思うことは月ロミジュリ初日、フットルース千秋楽、カノン初演時のエトワールガラ、ボリショイのラ・バヤデール、ボリショイとマリインスキー合同ガラ以来かもしれません。あくまで私感ですが。見終わったあとには早くビデオになってほしいと思いましたし、Heat on も今まででかなりすっきり観ることができました、それだけに当日チケットをすでに文化センターのインフォメーションで取扱ってないのが残念…。さいたま、千葉、神奈川、長野は舞台すきな人口が多いと思いますし…、しかしやはりさいたま文化センターはいいホールなのでここで初日かつ二回公演は続いてほしいです。舞台稽古映像と初日映像より、たった数日なのに龍さんと愛希さん、マギー、るみこさん、美弥さん、ゆりのさん、お芝居も舞台も巧くなってるのが解りました。

    コメディはじつはシリアスより断然難しい!のです。人を苦しませたり辛い気持にさせることより、喜びや笑いは、より理知を必要とするし、この二つの組み合わせは素晴らしいです。それだけにポスターデザインが本当にもったいない。

    かなりハードな日程のなか観に行って良かった、と思えました。うらわはよく国際線機内誌などでもうなぎや和菓子もあり浦和PARCOには大丸あるので皆様が浦和を楽しんでくれたらなどと思いながら!続きを読む

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