1DAY-25HOURS デザイン・フォー・ライフ

from ousia@web 高嶺(Takane)によるデザイン・フォー・ライフ. テキストと写真で綴ります.

タグ:国立西洋美術館

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この日はとても晴れており、台風の前ぶれ。朝雨が強く降った後にこの晴天でした。
都美術や科博にわかれる場所の、遠くの上野動物園までの空の青さが印象的だったので写真を。
西美は世界遺産になったからか、急に花が設置されていました。ただ植栽バランス色彩などは、もうすこしイクスピアリの3回やトレイダーズパセージみたいなセンス、恵比寿ガーデンプレイス周辺や日比谷花壇とかにアドバイス貰うとかコーディネータが必要では....コリウスやゼラニウムなどそれぞれ工夫はあったのですが、もうすこしきれいになるはず!です・・・

8月―9月の記事閲覧10位迄

モネとジヴェルニーの画家たち (於:渋谷東急 Bunkamura)

ブラックベリー、ジャスミン添えソーダ 山猫 DVD届く

2003年1月25日 マニック・ストリート・プリーチャーズ(MANIC STREET PREACHERS)セットリスト

のばら アンティークローズ種のばら 第4応用

平和来 朝倉文夫 1932年

人参とかぶのポタージュ 作りました

イタリア大使館別荘記念公園2 中禅寺湖 日光

お盆と猛暑 台風 薔薇 ニュードーン

庭の水栓の周り 白い百日紅 8月の記事一覧(10位迄)


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表慶館の奥に、平成館があります。古代ギリシャ展特別展の表示。アルテミス像や海洋リュトン、フレスコ画などのバージョンも欲しかったなあとも思いますが、この看板の両サイドにはやはり百日紅の濃い桃色と白。
夏はなかなか、花が咲きません。百日紅は、桃、白、藤色といくつかの色があるので、上手く取り入れると花がある状態になる。(庭でも鉢植えでも育てるとよいかもしれない。)
いや、よく考えられて植栽されているな、と・・・・
平成館の側にはジューンベリー(たぶん)が赤い実をつけて茂っていました。

なかなかギリシア展の感想に入れませんが、上野、東博は好きな博物館なのでいろいろ写真をとってしまうのです。



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本館の横。建築と夏の木々の様子が気になる表情。残暑のこる初秋。

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おまけ:平成館の1階にはCafeコーナーがあり、鶴屋吉信があるので、ばらうりでも和菓子を買って休憩できます。宇治茶と京観世をいただきました。柚餅はお土産です。



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イタリア、バロック絵画、通称カラバッジョ、画家の本名ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラバッジョの展覧会にようやく行ってきました。カラバッジョはかつて2001年「日本におけるイタリア年」にて初来日公開(於:東京都庭園美術館)に行き、<ナルキッソス><聖ヒエロニモス><果物籠と少年>とカラバッジェスキたちの展示を観た。
そのときの素晴らしい展示の数々は今も覚えている。
その後、ローマ滞在時には、<聖マタイの召命>をサン・ルイージ教会へ観に行った。この時の自然光のもとにみたカラバッジョの鮮明さ。目に焼き付いている。

今回の注目点は、以前にまして日本におけるイタリア(ルネサンスからバロック)の絵画理解が深まっているところに、カラバッジョを中心に、カラバッジェスキ(カラバッジョは作品制作をしながら移動したため、同時代的に影響を残している)、シモン・ヴーエ、ラ・トゥール、グエルチーノなどの作品を加えた時代とモチーフを概観できる構成になっている。

以下いくつか目に留まった作品について備忘録としてい書き残したい。
その後、展覧会を捉えなおしたい。

機”俗画
供”俗画 :五感
掘\妬
検‐啻
后仝
此〇村鵝
察\司譴叛賛佑凌靴燭平涸

Special Section :エッケ・ホモ (Ecce Homo)

西洋美術館の展示室はこのように構成されている。

最初に書いてしまうと、最も観たかった作品は、前回の2001年時に観られておらず、ミラノでも観ていない<エマオの晩餐>(イタリア・ミラノブレラ絵画館 Milan, Pinacoteca di Brera)と<エッケ・ホモ(この人を観よ) Ecce Homo)である。

もちろん、他の初公開作品も目的だったが、この二つを観に行ったといっても過言ではなく、それと同時に展覧会ならではの作品比較や同時代画家との比較、図像の変遷、モチーフを観ることができた展覧会だった。
私は幸運にも、日本で16年ぶりにカラバッジョの大規模な展覧会を観ることがかなっているが、まず国内で絵画作品に接し、なおローマの聖堂の中でいまも生きて役割を果たし続けるカラバッジョの壁面一面の大作を観ることができたら、おそらく、<召命>という意味も真に理解できるだろう。また絵画の最大可能性と技法を知ることだろうと思う。
作品リストのメモを観ながら追記する。


この日はたまたま監修者の方のギャラリートークもあり、資料を頂いた。


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資料が大変わかりやすい。

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私が注目したり興味深く思った作品、<女占い師>(カラヴァッジョ)当時多く描かれるトランプ詐欺師などの場面。ローマ・カピトリーノ絵画館から。カラヴァッジョはもう一つ作品があり<いかさま氏>は図版でしか観たことがない。(キャンベル美術館にあるという)・・・・今回作品の最後に、カラヴァッジョ作品がどこにあるかリストがあったのだがあれがとてもいい資料だった。図録ではその分、冒頭のほうにグレースケールで掲載されている。

この頃のカラヴァッジョはまだ背景を塗りつぶしてはいない、風俗画ではあかるい日差しを感じる。
その影の自然さをモチーフとともに観るべきだろう。また肖像画家は衣服や素材の描き分けをもとめられるからこの作品も描き分けが難しい衣服素材を描いている。

隣にシモン・ヴーエの同テーマがあるので比較すると画家がもつ技術や同じモチーフでも違うことがわかるだろう。(ちなみにいつも思うのだが、シモン・ヴーエが描く作品のモデルが趣味ではない・・・ことに今回気が付いた。いつも何かが・・・と思っていたのだが・・・)
ピエトロ・バリオーニ<合奏> この展覧会にはもう一つ、ヘンドリク・デル・ブリュッヘン<合奏(聴覚の寓意)>がある。バリオーニの作品は、英語タイトルでは5つの音楽家によるコンサート、というタイトルに対して楽器の描き分けが見事だとおもう。我々が古楽で効く、あるいはバロック以前の音楽の楽器を特徴ゆたかにあらわしている。
寓意画のほうでは、聴覚の寓意・アレゴリーとして描かれている、このあたりも見比べてみると面白いし、カラヴァッジョが生きた時代を我々も、文字、絵画だけでなく、五感的に想像してこのあとのセクションをみるといいのではないだろうか。









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ボリショイ・バレエ <ドン・キホーテ> (於・東京文化会館)

  • 晩秋の野菊
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      ボリショイの記事(不完全でもうしわけなかったのですが)40位くらいにランクインされていたのに風邪で寝込んでいてリンクできませんでした。


      風邪がひどかったので、慶應義塾大学応援部吹奏楽定期演奏会も出席できませんでした、関係者のみなさま、当日欠席のご連絡になってしまって申し訳ない。ふがいない...。
      冬は呼吸器がつらいし手術したところがとたんに負担がでてくる。


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         デモクリトス 
        
        
      デモクリトス、ギリシア哲学史というキーワードもあったのですが、これはNHK-BSプレミアムで8日と10日に放送があった「世界史ちゃん」の影響が少しはあるのでしょうか...。8日の放送は録画しつつ観ました。まさかソクラテス、プラトン、アリストテレスがみにもに?化されるとは。阿部さん奥村さんおそるべし。村井良大さん演じるところの(といっていいのか)プラトン(本名アリストクレス)はけっこういい味だしていたような・・・(笑)「我々が話を始めると、そもそも名前とは何かというような話になってしまうので、」というようなくだりは言いえて妙!たしかにねえ・・・唯名論、存在一性論、馬性だ、存在の一義性、存在偶有論、イデア分有などなど私が好きなテーマに話がいきそうなのでやめておきますが!(11月29日朝日カルチャーでの山内志朗先生の「井筒俊彦講座」は面白かった。ただやはりインド哲学を含むとゼロ(O)の設定がやはり納得できないところがあるのですが、イマージュ論はそれでは東洋およびユダヤ、イスラーム、ラテン語、ギリシアではどうなのかということも気になるのです)これは別の記事にします。
      「弁証法的思考」なんて歌詞がポップス化するなんていうのも...!!!
      ソクラテスの扱いがいままでの「聖人説」からぬけでて、当時的に喜劇扱いされた「雲」のような大衆受容の側面を加えた役柄設定にしていたのも、(あれを限界にしたほうがいいとおもうけれども)よかったのではないかしらと。これを機に、ディオゲネスのギリシア哲学者列伝などがもっと日常読書に浸透してくれるとうれしいものです。ケプラーもですが、ガリレオが実は自説を誰にも読まれないように家の壁に隠しておいたのに、ゴシック書体で印刷出版されてしまい心臓発作を起こしたというエピソードといいいろいろありますよね。ロゴス・ことばは死すべき人間の生命を超えるけれども、著述家だって生きていたときにはいろいろあるのだし、その背景にはさまざまな社会的事情があるものです。そういう文脈の中でうまれてきた言葉が現代まで生きていたり、再評価されるわけですから。

      参考文献表を作成しておりました。
      たくさん寝込んだ後なので、普段よりは筆が進んだ。
      神経痛が酷くて座って作業できなかったのですよ・・・。夕食の支度なども、すぐ準備できるおでんやお野菜をいれたうどん、野菜ソースのパスタなど作業時間が短いもの(ハーマンのガスコンロを使っています。タイマー設定ができのるので、煮込み料理は立ち会わなくていい)しかできないありさま。
      娘の定期テスト中はこちらが神経つかいます。最低限のちゃんとした食事はつくりたいですしね..

      10日の世界史ちゃんは、チューナーの電源を入れ忘れたので録画できてません。
      再放送は見られるといいです。

      「いけめん化してないと歴史も需要できないのか」、という意見もあるようですが、ハードルをさげてですね、まだ人間と史実に関心が向くだけいいと思うのです。一時期、BASARA、へたりあ(苦手ですすごく)的受容がされていた世界史、日本史がエンタメ・サブカルの形をとってすこしずつ周知されたりするのはいいのではないでしょうか。そこから小注解へ迎えばいいのでは・・・とゆるく思っております。そもそも、世界史において美女英雄受容されている通俗史はいままでだって主流なのではないでしょうか。形から実質的な美へ向かう行き方もルートとしてはいいのではないでしょうか。
      私が中高生のころは、歴史はおろか社会人文科目に興味がある人も少しでした。ミシュレを読んでいたのは2人くらいですし、それでも文学、絵画に興味がある人とはクラスや学校以外でも交流がありましたね。いろんな形で出会うツールがあっていいのではないかと思う昨近です。
      マスと学術の通路をつくるのは難しい。



      写真のネーデルランド版画展は、12星座、ヘルメス、学術、7美徳などについての図版がまとめて見られます。国立西洋美術館版画展示室にて。常設展のチケットで見られます。









      物語ギリシャ哲学史〈2〉ソクラテスからプロティノスまで
      ルチャーノ・デ クレシェンツォ
      而立書房
      2002-10




      ギリシア哲学者列伝 上 (岩波文庫 青 663-1)
      ディオゲネス・ラエルティオス
      岩波書店
      1984-10-16



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1ウフィツィ美術館展

2バレエリュスの世界

3ポルディ・ベッツォーリ展

4種村季弘の眼・迷宮の美術家たち

5Ring 橋元コレクション

6ラファエル前派展

7ファンタスティック・アート

 8ジャック.・カロ

 9ボヘミアングラス展

10ザ・ビューティフル<唯美主義> 

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場所と副題などは後々,追記
すべて首都圏で見ました。

 


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エリザベート (花組公演:東京日比谷)

見てよかった舞台・ステージ 2014.4月ー10月 舞台...

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10月のキーフレーズ

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以前に、Heyselさん、yukiさんとブラングィン展へ行ったときと同じく、私にとって未知の画家・・・!
今年はスイス交流150周年なので、チューリッヒ美術展や今回のホドラー展も大規模に展覧会が企画されている。
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あまり知らない画家だったので、サイトを見ると初期の風景画が美しい。水辺を描いた光と川面の反射もやわらかい光であたりの自然が伝わっている良作。そして次第に画家としての作品を描いていく。


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気がついたのが、風景を描きながら、消失点を奥行、つまり風景の奥に設定している作品と、非常に浅い場所に設定していて、風景に奥行をあえて設定しないような描きかたが初期からみえているのだ。
隣の木の遠近感はわからなくなっていく。
のちにホドラーは、絵画における平行率やかずの論理というものを表現しはじめる。その前触れがすでに初期から中期(象徴主義に向かう前)にでていると感じた。

オリュトミーを反映した絵画はこの画家がもっとも知られるところだろう。
これは実際にドイツでは当時おこったダンス(のちのリトミックのようなもので、シュタイナー教育にも関連する)らしい。このダンス訓練をみて、インスパイアされたのが一連の作品らしい。
今回写真のほうが一緒にあったので、なるほど・・・・と思った。
壁面創作が依頼されるのがはたしていつごろからかはわからないが、実物大で構成されたパネルからして巨大だったのだろう。

地下二階の、レマン湖やスイスの山々、またはじめてのイタリア旅行へいった前後の風景画の色あいは、明るく、それでいて彼の目をとおした構成で、雲、水面、山肌の色、誰もいない(絵画にもいない!)自然をめのまえにした静寂、そして豊かさとしての素材(画の主題)を感じられる貴重な展示室である。
ここにしばらくいて、作品をながめていたいくらいだ。

近代18-19世紀を専門に研究しているHeyselさんに、いろいろと質問をしつつ漠然としていた感想がまとまっていきました。HeyselさんもUK-JAPANのメンバーで公式イベント等にご招待されたメンバーなので、いろいろ集まりが生じそうなときはお声かけております。

ネーデルランドの版画展・寓意展で、メルクリウスと12星座、ほかに最後のセクションにあった死の寓意が良作だった。

どうしてもスイスというとドイツ圏の文化が多くなるようですが、日吉キャンパスでも「フランス語圏中心のスイスシンポジウム」などが開かれていました(夏があわただしく日吉が遠くていけなかった・・・)

書くのが遅くなりましたが、忘れないうちにメモ。

人体を書く際に、キリコほどではなく、人体のパーツ化(木や土くれ)のような質感になっていくのはどうしても時代的なものなのかもしれないが、妻が死した後の絵は、最初のセクションで描かれた「死した農民」よりももっともっと乾いた何かとして描いている、ホドラーは、彼女の死に際をスケッチしているがそれには生気がある。
肉体から「魂」が「いってしまった」あとにのこる、乾燥して土くれかおがくずを集めたような乾いてもうどこの関節もうごかず、目は何も見ることがない。なぜか、この作家はこの姿を描くことで自らとの間にある自然(生死)をも精算したがているようにもみえる。痛ましい絵だが、この痛ましい絵はどこからきたのだろう。





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国立西洋美術館で9月15日(祝)まで開催されている「RING」指輪展に行ってきました。
指輪展と題されているので、宝飾・指輪の展示と単純に思っていたところ、エトルリア、古代ギリシア(古典期)、ローマ、ビザンツ、15-19世紀イギリス・ドイツ、アーツ&クラフツ、アール・デコ、アール・ヌーヴォーと相当数のコレクションでとても見応えがありました。 image
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歴史的な図像学や神話モチーフなどが扱われており、デザインや技術だけでなく、当時の価値観や死生観なども構成されていてとても愉しめました。
ヘルメス神の信仰、ヘレニズム、薔薇・ロゼットのモチーフの彫金はとても興味深いものがあります。
ルネサンス時代では、ロレンツォ・デ・メディチ(イル・マニフィコ)の指輪、ジュリアーノ・デ・メディチの指輪も展示されていました。ロレンツォの指輪はペリクレスのアテナイを意識した彼の価値観が反映されたギリシア古典期、ジュリアーノの指輪は、ミケランジェロの「夜」が彫られています。この彫刻は、サン・ロレンツォ教会のメディチ家礼拝堂・新聖具室の墓標に刻まれた4体の彫刻のうちの一つです。

15世紀-17世紀のイギリスのものも個人的に好みでした。イギリス的なネオ・ゴシック風なデザイン。
ルネ・ラリックのガラスのブルーの指輪も綺麗でした。
個人的な趣味で、あまり煌めいているものより、より古代〜ルネサンス的なデザインと、アール・デコなどが好みです。

古く指輪は、家で受け継がれるもので印章の役割ももっていた歴史があり、この展示でも宝飾以外の目的・機能をもった指輪が多く展示されているのも魅力。結婚・死、契約など、指輪のもつ意味を実感できる展示。
ポイズン・リング(中に毒をしこんでおき、戦闘員が場合によって自害するためのもの、近世だけでなく現代のアメリカ軍のものも)、ミニアチュール、カメオなどさまざま。

真澄嬢にチケットを頂いたので会期中に急いで観に行きましたが、見逃さなくて本当によかったです。
15日までなので、お時間ある方はぜひ。考古展示や歴史好きな方も愉しめると思います。
最後のセクションでは神戸ファッション博物館からアンティーク・ドレスの展示もありました。

最近図録を買い過ぎなので今回は観るだけ、と思ったのですが図録もとてもよく出来ていてコンパクト、写真や解説もじっくりみたいし・・・と買ってきてしまいました。
ロセッティ、エル・グレコなど一部、常設にある絵画とも一緒に展示されています。

同時にゴヤの版画展も開催されてます。http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2014goya.html


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写真・作品名等を後程追加する予定。


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9月のキーフレーズ (3-1)

「種村季弘の眼 迷宮の美術家たち」 (於:板橋区立...

カンフェティ掲載記事 image

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ジャック・カロ展観てきました。

ローマ時代のカトリック主題から、フィレンツェ時代、ロレーヌ時代、反動宗教改革、戦争、風景、アウトサイダーと時代と場所、主題別のセクション構成で見ごたえがある。

エングレーヴィングの技術、遠近法、建築、町並み、風景、動物のデッサンも狂いがなく、寓意表現もデザイン性が高い。

思ったのは、明るさがあること。デューラーなどに比べて、版画のイメージよりずっと明るさがある。それは明瞭さからくるのかもしれないし、過不足ない技術の高さからかもしれない。

フィレンツェ時代の町並みには、アルベルティが描いたあの無機質な町並みがとりいれられている。バロックとルネサンスの間、絵画から音楽とスタンツェ、後のオペラの先駆けになる文化が反映されている。

反対に、ロレーヌ時代には遠近法を使いながらも、人物配置は重要人物は大きく描くという、マザッチョ以前の表現になっている。享受する側が、遠近法のリアリズムではなく、中世的な認識方法をしていたためではないだろうか。
ただし、アレゴリーはギリシア風で、ヘルメスなどが描かれる。それが中世の七美徳のように配置されている。


平野啓一郎のセレクション企画にデューラーがあるので比べてみてもおもしろい。

以下、印象に残った作品。

サン・ロレンツォ教会の内部装飾
二人のザンニ
アルノ川の祝祭(扇状)
ド・ヴロンクール殿、ティヨン殿、マリモン殿の入場

連作<七つの大罪>
日本二十三聖人の殉教
福音書記者聖ヨハネ

水辺の散歩道
ルーヴル宮の見える光景


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反動宗教改革は、対抗宗教改革と記載されていたが、たしかに対抗宗教改革のほうが言葉としてあっているかもしれない。


6月15日まで。

マニエラな気質で描かれ、バロック的な演出、構図を持ち、ルネサンス時代に見出だされたリアリズム、洗練されたカトリシズム、風刺と風景の共存とでもいうべきか、とても見ごたえがあり、文化世相も伝わる展示。


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日伊協会よりお知らせを頂いたときから期待していたラファエロ展。否、換言するならば、ラファエロの絵画がパラッツォ・ピッティから日本に来る、遭いにいかなければ、という心境に近かった。
パラティーナ絵画館は、建築(つまり展示される部屋も)もボーボリ庭園もすばらしいので、おそらく2日かけても見どころすべてを観ることはできないし、かといって駆け足で急いでみるのも相応ではない、というか勿体無い場所。
日本からフィレンツェにいくにはやはり容易とはいえず、すでに真近に観ている作品とはいえ、足を運ばないですますには勿体無い、・・・むしろ、日本で観た<大公の聖母>にもう一度フィレンツェで逢えることを今後の生きがいにしたい、そんな感慨のもと会場に向かいました。
GW開けの週ならば、空いているのではないか?と予想し5月第2週平日に行きましたが、正解でした。
混雑で絵画がまったく見られないというような感想も拝見していましたが、混雑なく、静かな展示室でゆっくりと作品に対峙することができました。
<大公の聖母>を展示室の暗く、ディスプレイ用の照明のなかで観たとき、感嘆してしまった。
フィレンツエでは、明るい展示室で、自然光のもとに作品をみることが普通である。それがディスプレイ用の空間に浮かび上がるということは、ますます、長旅で日本まで運ばれ、展示されてここに在るのだという印象を強めた。人だかりもなく、作品に対峙することができた。嘆息していてはいけないと思うのだが、しばし嘆息してしまうものもる。しばらくして、ルネサンス期に背景が黒いことはありえず、反動宗教改革?の折にか、バロック的に背景を塗り、コントラストを強められたものなのかもしれない・・・・と漠然と思い始めた。そのあたりは展示の説明、図録にも解説があるので参照されたい。

この展示では、ラファエロ生前は、、彼がどのように周囲の画家たちから影響をうけていったかが、わかるように(無言のうちに)されている。すくなくとも私にはそう感じられた。ウルヴィーノからフィレンツェに至る彼の作品は、いくつもの変化が観られる。レオナルドの影響、ミケランジェロとも交流があった等も重要な影響かもしれないが、ラファエロ・サンツィオの絵画の静謐な要素、それは、サン・マルコ修道院(現美術館)の修道士たちによる筆のものが、深くかかわっていると思われた。フラ・バウトロメオの作品は大公の聖母との共通点が見受けられる。ラファエロはおそらく、フィレンツェに来たあと、我々が今日するように、膨大で技術的にも表現でも高度な、作品たちを目の当たりにしただろう。

さて、宮廷画家であった父・ジョヴァンニの作品<死せるキリストと天使たち>も貴重な展示だった。また、黄・ウルトラマリン・緋の三つの色を配した<父なる神、聖母マリア>も貴重な作品だと思う。レオナルドが用いた構図、色彩の調和などの例として分かりやすい。前者は、ウルビーノから、後者はナポリ・カポディモンテ美術館からの出品であって、他にもブタペスト、ヴァチカン、などから集められているので、一同に会すること自体が貴重だと思う。

マルカント・ライモンディのアポロ、キリスト教世界とギリシア・ローマ文化がどのように、いつごろから、なぜ同時に主題となりえたのか、それは私が研究したテーマでもあるのだが、あらゆる文化、社会的な動きには支えとなっている思想がある。その影響は意外と大きなものだ。

ベルナルド枢機卿の肖像画もまた、観ることができて良かった作品である。こちらも、ピッティ宮・パラティナ美術館からの出品なのだが、この作品は現地でみた記憶がなかった。ラファエロは、絵画要素では静物にあたる部分、衣服の記事、宝玉、細工された宝飾品などの描き分けが上手かった、それがローマでの仕事に繋がる一番の理由だったといわれる。レオ10世(つまりロレンツォ・イル・マニフィコの息子)の肖像画はウフィツィ美術館にあるのだが、今回来日した枢機卿の肖像画もおおいに見どころがあった。

後継者たちのセクションでは、ジローラモ・デッラ・ロッビアの作品が、フィレンツェでのルカ・デッラ・ロッビアを思い起こさせた。ルカの作品は、バルジェッロ博物館のドナテッロの間で観ることができる。今回は、フィレンツェ国立図書館から作品が来ている。

おそらく、日本でのルネサンスに対する興味が大きいことと、優れた研究者の先生が多いためか、今年はミケランジェロ・ブォナローティの展示も企画されている。こちらは、カーサ・ブォナローティから浮彫などが出品される。ミケランエロの作品は、・・・彼の作品とプロト・ルネサンス時代の作品は、建築と一体化し空間としているために現地に足を運ぶしかない!しかしそれだけの価値はもちろんある。ほとんどの作品は足を運ばねばならない。カーサ・ブォナローティにいくと、人間は何よりも「成長できる」ということを強く感じる。
願わくば、再度、確かめなければならないような問題のために、彼らの作品と生そのものに再会できることを願う。
生そのもの・・・肉体は死しても作品はのこり、見たものとの間に思いは再生する。

もし再度赴くことができなくても、彼らの作品に対峙することは、幸福、つまりこれ以上はない、という感慨を経験するものだ。

最後に、図録の印刷は上質。解説も詳細にわたっている。簡易版の図録もありますが、取り寄せを考えている場合は通常版の図録をお勧めします。



三巨匠 レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエッロ (NHK フィレンツェ・ルネサンス) [大型本]

それにしても、なぜレオナルドには「天才」というキャッチフレーズが付くのだろう?
それに対して、ミケランジェロには「神のごとき」という言葉が生前から付されていたのだが、これはあまり日本では聞かない。おそらく、作品を観るには、本気でそのためにイタリアへいく必要があるからなのだが、いうまでもなく、その価値は十分にある。
私は時々思うのだが、彫刻や建築を観るためには、少なくとも3次元における認識が必要なのではないかということ。つまり、二次元の世界を好むということ、二次元の世界により親近感を抱くということは、実のところ、3次元にいることの認識に至っていないか、あえて留まっているということなのではないだろうか。・・・時間の概念と認識が鮮明になったとき、おそらく大文字のルネサンスもまた、3次元を強く認識したのではないか、・・・フィレンツェのバルジェッロ博物館や、マザッチオのサンタ・マリア・ノヴェッラのフレスコを観るとき、それを感じる。
そしてそこには、アダムの死として、死を忘れるなの警句が、まさに三次元の画面で描かれているのである。

願わくば、アレッサンドロやリッピの絵画も展示会を・・・という希望も書き添えておきたいと思います。




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後日記入です
ramaramaのyukiさんから招待チケットでゴヤ展をお誘いいただきご一緒しました。
一部で話題な(しかしチラシもない・・・告知ポスターだけ!)ウィリアム・ブレイク・版画展もご一緒しました。
おたがい大変に時間が限られたなか、それでもご一緒できてよかったです!
ゴヤ展、 いつもと展示順路が異なります。
(途中で映像・休憩ホールに戻ってこれないので映像をみたい方は最初にみたほうがよいです。しかし我々は時間がかぎられていたので、絵画閲覧室へ・・・)

わたしは日本でのゴヤイメージがやや魔女オカルティズムに偏っている気になるのですが、ゴヤの肖像画や聖画も美しい。
ロバの道徳訓戒絵などのカードを買いました。

闘牛批判やナポレオン軍による戦争被害など告発的なクロッキーも。

ただガリレオに関する説明は違うように思います。

ゴヤは動物が上手い!

新しい時代なのか古いのか・・・みていてよくわからなることがしばしば。
十八世紀は地域差や激動の時だから…?

ブレイク展はゴシック復活以前の版画で主題はヨブ記など旧約が多いのですが、装飾がおもしろい。

西美はミュージアムショップは入れるので、ブレイクの版画集やカードがうられてるか確かめたいです。

ゆきさんときゃんこちゃんのこと美術史のことにこのこと私の研究と修正状況など話し+聞いてもらい短い時間を絵画とともに共有できてよかった!

「ヴェネツィア展」に行きそびれるような気がひしひししますが、沿線上なので可能ならばどうにか立ち寄りたいものです…
せっかく関東に巡回してきていた酒井抱一は無理でした…
(目黒区美術館などでやってもらえないものか・・・・)


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1月から開催を期待していた古代ギリシア展、図書館へいく途中へまずは立ち寄りました。

まだ行かれていない方も多いとおもうので、細かい感想はこの時点では割愛しますが、思っていたよりもはるかに「円盤投げ」の大理石彫刻はすばらしい。
ハドリアヌス帝のヴィラから18世紀になり発見された古代ローマ時代の模刻です。

360度からその全貌を見渡せます。
「踊るサテュロス」展を思い出しました。
動と静、身体と精神、力と思慮、それらのバランスがこの彫刻の特徴だと思う。

そしてもし、ミケランジェロやブルネレスキやドナテッロがこの像をみていたら、彼らはこの像をどうとらえようとしたのだろうか?と思う。すばらしい彫刻を見るたびにそう思うのですが....


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自宅書斎にドナテッロの「ダビデ(メルクリウス)」と「円盤投げ」の写真を並べてみました。

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この展示は、古典期のギリシア美術と、ローマ時代の模刻作品が展示してあるので、本来ならば古代ギリシア・ローマ展としてもよい気がするのですが、ロンドンオリンピックを記念して、世界を巡回している特別展なので、原点としてのギリシア、がよくわかると思います。

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そして、その原点としてギリシアとおおまかにとらえられてきたものを、美化しすぎることなく、より詳細に文化として扱っているところがよい展示になっている理由です。

9月25日までの開催期間中、おそらくあと2回は脚を運ぶと思います。


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図録表紙

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図録のほかに、この展示を記念してギリシア産のはちみつといちじくをつかったラベイユの限定品が。
ギリシアのアンフォラ型のガラス容器に入っています。

チーズなどに合わせるとよいかも?とおもい購入。
キプロス島の白ワインなどもあったのですが、図書館資料を持っていた+向かうところだったのでそれは断念しました。

4
ハンマースホイ展に行ってきました。
詩情というよりも、心象風景的な絵画。
感情を排した上で残るものや、内に向けられる自己を秩序づけた空間によって精緻に表現されている。

ルーブルの古代レリーフ(浮き彫り)の模写は極めて写真的な再現でありながらも、絵として訴えかけてくる。
絵画の技法とは何か?写真との境界は何なのか、そんな事も思った。

全く知らなかった画家で、フェルメールー室内画(光と陰影)の繋がりで日本に紹介されたのかな、と思っていましたが、室内画、風景画(というべきなのかどうか?)、肖像画と多くの絵をまとめて観るととても興味深い展示だった。
北方の写実的・自然主義すぎる肖像画は絵画としてはあまり興味がないので好みが別れる所だろう。肖像画だけ数点みたらおそらく興味は抱かないかもしれない。

街並みを描いた絵では虚無を、誰もいない部屋の絵では不在としての存在感と空間を感じる。
厳格に秩序づけられた空間の消失点から、画家の目線・静かに凝視する空間が見えてくる。

風景を描いた絵では、屋根、壁、石畳、街路、扉、窓枠などまったく質感が消えている。にもかかわらず、雪を被った城を描いた絵からは雪景色と冷ややかさを感じる。
風景画ではこの絵と、ロンドンを精密な正遠近法で描いた絵が興味深い。

灰色の空模様の微妙な色彩、床の陰影、そういった色彩感覚が印象深い。
チラシではモノトーンの、とあったが、グリザイユ(淡色画)のような効果を感じた。

室内画では、質感の描きわけが丁寧に成されている。この画家の書きたいものが何かということが伝わってくる。
ロイヤル・コペンハーゲンのパンチボウル。
ピアノ、テーブル、白い食器、銀のボウル、白いテーブルクロス、窓枠と白いドア。
それらは温かみある質感で描かれている。
テーブルクロスや壁の陰影の自然さに驚く。

部屋ごしに描かれる光。
光というよりは、空間そのものを描きたかったのではないだろうか。

それは不在の部屋として描かれるのだが、いくつか解釈はできるとしても、それが正しいかどうかはわからない。


モノ以外ない、しかし物質も虚無と無縁ではないと思ったのかどうかはわからないが、現代人のほうがきっとこの絵を様々にみることができるだろうと思う。
物理的なものと心理的なものの境界、存在と不在の違和感を思い出す。

フリードリヒの絵と類似していると思った絵がいくつかあり、この作家についてもう少し知りたいと思った。ドイツロマン主義のように、自然に神秘性や価値を見出さなかったらしいこの画家はどういう系譜にあたるのだろうか。
唯一野外と青空を描いている絵はまるでシュルレアリスムのマグリットのようだと感じた。


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追記今日では、ハンマースホイ展で展示された作品は常設展でいくつか見ることができる。
ミュージアムショップにもポストカードがあるのではないか。

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