1DAY-25HOURS デザイン・フォー・ライフ

from ousia@web 高嶺(Takane)によるデザイン・フォー・ライフ. テキストと写真で綴ります.

タグ:フィレンツェ

4
2017-03-31-10-47-44


1月27日から4月2日まで都美術で開催されていたティツィア―ノ展。あたたかくかって落ち着いたら以降と思っていましたら、3月の忙しさにあっというまに月末になり、駆け込み的に行って来ました。
フィレンツェのガイドさんで帰国中だったゆきさんが、今回はウフィツィでほとんど展示されていない絵画が多くでているとおっしゃっていたので。それは観なくては、と急いでいった次第です。

ティツィアーノとタイトルに冠がありますが。ティントレット、ヴェロネーゼとヴェロネーゼの工房。また個人蔵であるアンドレア・スカヴォーネによるグレーヴィング、エッチング、ドライポイントなどが展示があった。もちろんエッチングだり小さい作品だが、個人的には、ミネルヴァ、マルス、井戸の前のリベカなど国立西洋美が終章しているもの以外はすべて個人蔵だったのが、ゆっくり観た。

Venezia派はやはり肖像が多い。また順番にみていくとさまざまな点に気が付くだろう。タブローが多いのはフレスコ画との相性もあろうかもしれないが、やはり個人的な邸宅を飾るためのタブローが多いのではないか。

いくつに書き作品もあるため、特にめをひいた作品とともにいくつか抜粋してみようと思う。

ジョヴァンニ・マンスエーティ <博士たちとの議論> (1500-10) フィレンツェ・ウフィツィ美術館

東方三博士を用いた作品は、ゴッツォリをはじめとしなくても数多い作品がある。
この三博士は議論をするモチーフで、ルネサンス時代の古典古代様式を取り入れているようでもあり、どこかほかの様式ととりれたかのような、建築が見事である。そこに博士と見える人々が夥しく描かれている。
本を手にしたのが作者さろうとされているが、この点も、ボッティチェリを描きこんだりロレンツォを描きこんだりする系統である。建造物といい議論するドラマ性も、アテネの学堂との類似が興味深い。
そしてアテネの哲学以前は、賢者たちは、東方三博士だったはずであろうから。
(フィレンツェ郊外に別荘を持つことはローマに倣ってこの地でも比較的行われていたことだった。例えば、コジモの息子(いわゆる痛風もちのピエロ)はバビロニアの空中庭園に憧れていたという資料もある。フィチーノにしても彼の書簡を読めばとにかく、ツァラトゥストラが出てくる、つまりかの「魔笛」でいうねればザラストロなのだが、有力な都市国家では異教の文化学芸を知る学ぶ上で他宗教のこともかなり詳しくしっていたのだ。このあたりは英語では翻訳されているので興味がある方は読んでみるとよかろう。これとて私がまとめている最中のものの一つではあるのだが...
話を戻すと、この古代風の建造物にはこのように書かれている。
TEMPLVM SALOMOMS


論争が多いとされている、ティントレット <ディアナとエンディミオン>(もしくはウェヌスとアドニス)はどうだろうか。この作品は秀逸だ。そしてタイトルのとおり主題として挙げられているのが二つある。

さて、どうみるべきか。
私が思ったところによれば,]
この作品は《ウェヌスとアドニス》 であろう。なぜか。

1、ディアナは狩の女王だが、星を模したものはない、弓矢はたしかに近くにあるが、これはアモール/クピドのものであろう。そしてディアナにしては豊満すぎて、なおクピドは赤子の姿でどちらかといえばウェヌスに近い。
(この時代は、特に肉体の生成、出産、物質的豊穣さとそうでないものを分けているふしがある。)
2、たしかに猟犬が3匹描かれいる。だが、青年はアドニスに近いだろう。アドニスを描くための構図ではないだろうか。月桂樹も描かれてはいる。アドニスの連れていた猟犬をアドニスの背後に描いたのであって、エンディミオンではないように思われる。

主題は、こうして考ええてみると、もしディアナを発注者が描かせたければ今少しディアナらしく、おそらくクピドはつけないだろう。そしてウェヌスを描く際には裸婦となり、アドニスを描くにも充分となる。

もしこれあディアナを注文したら、エンディミオンは姿を替えられた後だったりいくらでも描かないですむことができる(!)のだが、アドニスと猟犬も秀逸に描かれていることが重要に思われる。
なおこの絵画も、フィレンツェ・ウフィツィ美術館蔵(Galleria degli Uffizi)で今回特別に閲覧ができた絵画である。

この展覧会はVeneziaにあるベネツィア派よりも多くの、ナポリ・カポディモンテ美術館(Museo di Capdimote )、ウフィツィ美術館などから多くの絵画が寄せられている。まさに展覧会ならではだった。



個人蔵およびもう観られないかもしれないエッチング。グレーヴィングだが、アンドレア・スキアヴォーネによる《ミネルヴァ》と《マルス》であった。


2017-03-31-09-56-18



2017-03-31-10-45-16

2017-03-31-10-58-49


   
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

にほんブログ村 住まいブログ 輸入住宅(施主)へ ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


いくつかのカードを購入してきたので、飾ったらまた写真をとったり花をあせてたり。

日本に来たかもしれないウェヌスやヘルメス、春とともにフローラを、またアドニスや西風をおそらく運んできて、また今頃は他の場所へ。死していく運命の我々にとってもルクレティウスのように春の歌をささげたくなります。
そしてこうした生成の力と美のあたたかい力を。
・・・・
      
        

日々の読書や文献の記事ブログトーナメント - ライフスタイルブログ村
日々の読書や文献の記事ブログトーナメント
作成しました15記事エントリーあります。読書は限らず、人は言葉とともに。




都美術の正面のミュージアムショップ、好きです。
今回もヴェネチアングラスを買いました。
   

5


DSCN0115

Firenzeのテラスガーデン。真冬なのに花でいっぱいでさすがに、花の女神フローラとマリアを冠したデル・フィオーレを大聖堂にもつ元都市国家(コムーネ)です。
シクラメンのコンテナ、グリーン、室内にも花や植物が欠かさず。
自然をうけいれるということは、それぞれの特性を見極めること、花を知り季節をしり手入れを知り、美しく、人を歓喜や喜ばしい心持にさせること。優美、Grazia. 質実剛健のローマ市民精神とこの二つの言葉がフィレンツェにはあてはまるような。


DSCN0116


春水堂 タピオカ鉄観音ミルクティー ピリ辛トマト麺 (表参道)

小樽にてガラス工芸製作 ミルフォリ トンボ玉 カフェ

比叡 彦根城

中世ルネサンス研究

9月キーワード9PC版:ハワイ マリオット(オアフ)ロイヤルハワイアン 

宙組  <エリザベート> (於:東京宝塚劇場 日比谷 有楽町)

L. ヴィスコンティ 映画 <山猫 -IL GATTOPARDO> 4K修復版発売

9月のキーワード(モバイル版) TDRSEAポルト・パラディーゾ奥 ケープコッド

ベルリンの至宝展(於・東京国立博物館・東博・平成館)

大英自然史博物館展(於:国立科学博物館・上野)Best of London's Natural History Museum2017.3月より 概要と見どころについての記者発表会


映画「パリ・オペラ座のすべて」ポスター写真 追加

秋ばら New Dawn (クラシックローズ)

特別展 <古代ギリシャ展>Treasures of Ancient Greece(於:東京国立博物館 平成館)

漱石 『行人』 風化する人と自然

パット オースチン English rose

北海道庁旧本庁舎(札幌)歴史と資料

北大植物園〜札幌の御寿司〜小樽

『メディアの夢』 A.プレルジョカージュ メディア伝説とグリルパルツァーのテクスト

弥生美術館のCafe 9月記事一覧(10位まで)

和食 <丹頂>秋の味覚 (於:札幌 日航タワーホテル)

モーリス・ベジャール <ザ・カブキ>東京バレエ (於:新国立劇場 初台)

10月のキーワード・モバイル版 新国立劇場 秋鮭の冷製 真鯛とボルチーニ

emirates エミレーツ航空とドバイ空港

大葉と紫蘇の実 秋鮭の白だし煮冷製 シマトネリコ

gucci 4rooms (Gucci GINZA )

グレース ケリー展 於 松屋銀座8階

クルクマ そけいの盛花



  にほんブログ村 花・園芸ブログ バラ園芸へ にほんブログ村 花・園芸ブログへ にほんブログ村 演劇・ダンスブログへ にほんブログ村 住まいブログ 輸入住宅(施主)へ

Innovation is GREAT
http://www.innovationisgreat-jp.com/



にほんブログ村


    FirenzeかAthens、ギリシアかバリ島に行きたいなあと思いつつ。ばらの手入れに関しては別記事で。

4
DSCN0073


DSCN0066
説教段。かなり丸彫り彫刻の前段階がみえます。

DSCN0071

未完のピエタ。ミケランジェロ。
こちらは未完ながら近くでほぼ一人占めできるくらい。
何時間も見てしまう。

DSCN0058
アルノ河の氾濫のときに被害をうけた、ドナテッロの木製の、マグダラでマリア。砂漠荒野で改悛をする姿のリアリティ。迫力。
修復され、洗礼堂から大聖堂付属博物館にうつされている。


DSCN0040
ヴェッキオ宮殿。

パリでの洪水の報、毎日伝えられる写真で、やはり以前に被害をうけたフィレンツェ アルノ河氾濫について思いださざるをえない心境です。

にほんブログ村 住まいブログ 輸入住宅(施主)へ  

美術館 博物館 ART 2016(2)ブログトーナメント - 美術ブログ村
美術館 博物館 ART 2016(2)ブログトーナメント

5
2015-10-13-14-19-56


夜は仕事なのでランチタイムに誕生日とのことでグッチカフェのランチに行って参りました!
路面店のディスプレイも美しく模様替え!

2015-10-13-12-14-302015-10-13-11-52-51


新しいカタログも頂戴しました。GUCCICafeの平日ランチは、アペタイザー、パスタ、リゾット、ラザーニャ、カツレツ、パテのオーブン焼き、スフォルマートなどのお料理とドルチェから1つずつチョイスしたコースにすることができ、お茶(紅茶・コーヒー、バンブーやフローラのオリジナルティも)セットになっているという大変お得なランチメニューなのです!
私は誕生日ということでイタリアンビール(イタリアではビッラで通じます)もオーダーしてしまいました。

2015-10-13-12-00-09 アペタイザーのパテ。果物のソースがちょうどあいます。

パン粉でかるく焼いてあるのであたたかい前菜としてこの季節にはおすすめ。、
赤ワインがあいそう。

2015-10-13-12-00-25家人がお気に入りのミラノ風カツレツ、ポーチドエッグ添え。
このカツレツは美味しいです!ランチメニューにいらしたらぜひ。

2015-10-13-11-43-28

店内がゆったりしているのもグッチカフェのいいところ。
早めの時間なら混雑はそれほどしないのでは、ただし通常は予約をしていないので、土日のお昼から夕方にかけてはお電話で混雑状況をきくとよいのではないでしょうか。状況を教えてくれると思います。

私は二階か三階などに用事があるときに行くことが多いので最後のCAFEによることが多かったり、
あとは平日あとアペリティーヴォですね!

家人が帆立とジェノヴェーゼのリゾットを2品目にチョイスしたのですが、席が私のほうからはお写真をとれませんで、これは載せませんが、とっても美味しかったです、帆立とジェノベーゼのクリームをあわせたやさしい味のリゾット。これはもう一度いただきたいくらいです。(リゾットは日替わりです)
フォッカチオと白ごまのパンもつきます。パンもお変わりはできます。お料理との兼ね合いで。(残すのは関心しませんので最初にサーブされる分が適量かと。でも美味しいのでときどきお変わりお願いしてしまいます)

2015-10-13-12-45-12


ドルチェにメッセージをいれてくださいました。
このドルチェは期間限定です。
シュークリームのなかのクリームが3種かな?ピスタチオのクリームが美味しかったです。
チョコレートのソースをおこのみでかけます、おいしいソースでほぼかけながらいただいてしまった(笑)

2015-10-13-14-19-01

帰宅前に、新しくなったディスプレイを写真をとらせていただきました。
(許可を得て写真をとっております)

ご担当者さまにも、フロアの方にも今日はゆっくりお会いできよい半日を過ごせました、ありがとうございます!

2015-10-13-17-04-03

自宅で昨日家族からもらったバラ、ガーベラと一緒に。

2015-10-13-16-53-23
自宅のヴァニティ。
フローラガーデン。(愛用)
新しいバンブーもフレグランスもおすすめです。ボトルがとてもかっこいい。


FBを通じてのメッセージもありがとう御座いました!
メッセージをいただいた方にお返事できるのが愉しいですし、それぞれの分野のこと、それに再会できるのがまた楽しみになります。



livedoor

過去返り...


10月のキーワード モバイル版 インペリアル・プラザ...

インターコンチネンタル バリ Intercontinental Ba...

10月のキーワード (1)

絵画技法 画家:古賀郁さんによる 油彩とテンペラ混...

にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村 花・園芸ブログ バラ園芸へ

にほんブログ村 住まいブログ 輸入住宅(施主)へ

◇ 重要文化財についてのトーナメント作成しました。お気軽にエントリー下さい。

おでかけ 散策 重要文化財ブログトーナメント - ライフスタイルブログ村
おでかけ 散策 重要文化財ブログトーナメント

5
2015-07-05-10-52-582015-07-04-13-27-54




忙しくなってしまって更新が毎日できておりませんが、ルネサンス研究会に出席した時の講演、セレーナ博士の講演は大変興味深かった。ロンドン大学准教授のセレーナ博士によるイタリアの政治的情熱の起源をめぐる講演で、質問もさせて頂き、懇親会でもお話をさせて頂いたのだが、彼女によればダンテにその発端はみえるという、マキアベッリや近著についてもお話させていただき興味深かった。
フィレンツェ出身でロンドン大学で教え研究をされている。

根占先生、甚野先生、伊藤先生ともお話させて頂き大変貴重な時間だった。日本研究をされているパトリック氏ともキリシタン史などお話させていただきました。

都市が持つ美徳、それを共有する形で公共性は形成されていくのかもしれないし、法整備がそれに倣うかもしれない、我が国の場合はどうだろうか。私もそうした公共知、公共の、パブリシティに備わる美徳が人と習慣意識に自然な法概念をうえつけるかもしれないと思う。本来の民主政治とは何なのか、本来の法とは、議会とは、投票行動とは、目的因をみうしなうことなく、考え現実に適応していかねばならないだろうし、本当に正しいのかどうか、それは常に考えられるべき事柄であると私には思われる。

ルネサンスとは形式美の世界ではない、常に客観性と自然を問い、先人の生を再生する態度、行い、それを探究する学術学識と技術の復興であり、公共性の反映であると私は捉えている。
(そして付言するならば、古代オリエントの学問と技術を包括する意味での古代地中海世界への憧憬と復興を含むものであるはずである。)


image


ルネサンス研究会の国際シンポジウムのポスターです。











ジョヴァンニ・ピコ・デッラ・ミランドラ
国文社
1985-11






















4

mainvisual2image





アレッサンドロ(ボッティチェリ)の絵画に惹かれたのは昔のことではない、私が中学生の頃は歴史ではミケランジェロ<ダヴィデ> ボッティチェリ<ヴィーナスの誕生>が<ルネサンス>であり<文芸復興>として記憶すべき言葉として教科書に掲載されていたと記憶する。小さなモノクロ印刷の印象である。私がルネサンスつまり大文字のルネサンスであるフィレンツェ・ルネサンスに惹かれたきっかけは、美術史の授業で遠山公一先生の講座を受けてからである。イタリアの建築彫刻フレスコ画は、建築と空間として制作されており、多くは現地にいって身をおいてみて初めて理解できる(understand)ものであると感じた。当初はミケランジェロの彫刻、ノン・フィニートの美学などをテーマに考えイタリアへ行ったが、その後ドナテッロ、ブルネレスキらプロト・ルネサンス期を知ると、なぜこうした作品が生まれたのか、当時の時代とその思想についてより興味をもつことになった。ボッティチェリは一度目のイタリア滞在で<>そして柘榴の聖母、アペレスの誹謗といった絵画に惹かれた。しらべるうちにオニサンティ教会に墓があること、そこにフレスコ画も残していること等も知った。フィレンツェの街並みはあまり500年前と変わっておらず、晩年のボッティチェリもそのあたりを歩いていたであろう感慨があった。神々が作り出したかのような人の手の仕上げが残らない完璧さ(フィニ)を彼の作品からは感じられるだろう。またいきいきとした目はフィチーノの眼と視覚の記述を思い起こすようでもある。



さて課題を出したので、自分もまたそれに簡単に応えてみようと思う。ボッティチェリ <受胎告知> コジモ・ロッセリ <東方三賢者の礼拝> フランチェスコ・ボッティチーニ<大天使とラファエルとトビアス>である。これに道具・工芸である「フィレンツェの公益質屋の金庫」とジョヴァンニ・デッラ・ロッビア<パッツィ家の紋章>(インプレーザ)が加わる。

コジモ・ロッセリ<東方三賢者の礼拝>は当時集団肖像画ともなっていた主題かつ、三博士が東方から黄金、乳香、没薬を持参したという設定からも華美で絢爛な装飾画としても描かれることが多かった。ボッティチェリの作品では彼はそこに自画像を残している。本展に展示されたコジモ・ロッセリの作品はどこか、人物の描写がマザッチョのようでもあった。動物、人物、若い王と見どころが多く、現在唯一当時の面影を残しているメディチ=リッカルディ家の<東方三博士の礼拝>ベノッツォ・ゴッツォリとは違うやや素朴な印象が良かった。この主題は観ていて画家と注文主がなにを残したいと思っているのか解読するのが興味深い。フランチェスコ・ボッティチーニのラファエルとトビアスは、大天使の特徴をよくとらえていて(旅支度、若者の庇護)、トビアスが持つ魚も味がある。また同一空間上に違う物語が背景中に描かれている点も面白い。ロッビア工房の彩釉テラコッタは美しいものが多いが、よくみるとカエル、トカゲなど虫なども描かれていて果物のトンド形式の中に納まっている。そして、この時代に流行したこれら美しい彩釉テラコッタの作品モチーフを、研究会のシンボル画として古賀郁氏に描いてもらった。古賀氏の細密画の技巧がいかんなく発揮されている本作品は、講座のときには会場に展示することになっているのでぜひ、参加者のかたはよくご覧になってください。また本作品は講座と古賀郁さんの展覧会(新宿と銀座)を記念してポストカードにしました。言語文化研究とのコラボレーションのカード。

最後に、私もじつに4回この展示には脚を運んだのだが、ボッティチェリはフレスコ画でどれほどの空間を作り出したのか、考えてみた。

midokoro_pic7

<
受胎告知>を観てほしいのだが、おき柱で区切られた回廊とその手間、回廊部分、回廊から外へ続く通路まで、中庭の分割、植栽による壁前、壁、その直後にある糸杉、低い山、やや遠い山、湖、その向こうの一番遠景の峰・・・遠近法を用いたフレスコ画は多くある。しかしながらここまでの空間分割と美的調和、自然とトスカーナの風景画、幾何学を意識した装飾、天使の動とマリアの静の対比、ガブリエルの特徴である突然にあらわれ、秘密を告知する使者、絵画の魅力としても空間構成の方法も実に秀逸であり、優美(グラツィア)である。


midokoro_pic6


DSCN0164

現モバイル版の背景画像に設定しているのは、ヴェッキオ宮の室内装飾です。
芸術家列伝の著者、ヴァザーリが手掛けた室内装飾には、キリスト教およびギリシア・ローマ神話のモチーフが調和した形で描かれている。
このモチーフは今日では、それほど驚かないかもしれない。
しかしながら、マルシリオ・フィチーノがヘルメス文書を翻訳し、饗宴註解ほかプラトンのラテン語訳を完成させたのちに書いた「プラトン神学」の思想的影響なくしてはこの世界観が西欧に根付いてはいないのだ。

現在公開されているボッティチェリ展の年譜には、フィチーノの影響はそれほど反映されてはいない。
フィチーノは感覚的芸術をそれほど快くは思ってはいなかった、しかしながら、視覚および目でみるもの、観ようとする意志についてはその意味を主張していた、彼自身がむしろ芸術といったときに、音律と調和を重視する音楽をより優位においていたせいか、実のところ美術史ではそれほど深く言及されることはない。
だが、フィチーノ思想は彼の意図とは別に、あるいは想定をこえて、影響を及ぼすことになる。
キリスト教とプラトンは相反しないという考えは、<アテネの学堂> <プリマヴェーラ>などにも反映されていくことになる。

DSCN0102

WEB版の背景はサンタ・マリア・ノヴェッラ。
東西合同の公会議が初めて行われ、ゲミストス・プレトンら400人の学者がビザンティオンから招致され、フィレンツェ市民と哲学者はおおいに影響を受け、この地での市民レベルでのギリシア語習得が上昇することになる。もともと、自らの書き残しておくべきことがらを自らの家のために書いておくべし、というローマ共和政以来の伝統によってラテン語の読み書きは高水準であったが、14-15世紀の多言語主義には驚嘆を感じる。
ピコ・デッラ・ミランドラはヘブライ語も習得しており、フィチーノもアラビア語圏のアヴェロエス主義などを読んでいた。

本来、知識と経済の発展には、多言語主義、多様性は不可欠である。
ルネサンスはロマン主義的観想よりも客観性および実践、技術において自然と科学、芸術・学芸を復興させたのだ。

はたして我々は我々に欠如しているものに対して配慮しているだろうか。

多様性は少なくとも2010年までは重視されていた。
しかしながら、今日ではあまりにも内部吸引性が強すぎるために、他の国、他の地域、他の言語でより先進的な事柄を受け入れ活用していくという姿勢、もっといえば気概が失われているように感じる。
また、物事を受容し、判断するための客観性も十分といえるだろうか。


5月のキーワード モバイル版(1/2)山紫陽花 瀬戸の...

New Dawn(1930 CL)ニュー・ドーンが咲き始めまし...

窓辺に咲くTeasing Geogia , TATE BRITAIN / 20...

六本木ヒルズ モルツ香るエール フェスタ (六本木...

庭の様子 New Dawn 多年草のハーブ 紫陽花の蕾


にほんブログ村 住まいブログ 輸入住宅(施主)へ

Innovation is GREAT
http://www.innovationisgreat-jp.com/

ブログネタ
2015年の抱負は? に参加中!
ブログテーマ:2015年の抱負ということで、短く抱負を。

1 おくらいりになってるピレボスについてまとめる。
  
2 名古屋帯を結ぶ。(全然練習できてない)

3 語学。イタリア語、ラテン語。フランス語復習。外語学校に通おうかな....と去年も思っていました。

イスタンブルに行きたい。書道か華道を少し学びたい。


写真はトルナブォーニベアッチの冬のテラス。

そして2015年春には、古典文学と神話、寓意、イコノロジーやアトリビュートについてのコラムを担当させていただいた書籍が出版される予定です。
2014年の半ばは、文献表の整理、暮れは赤入れ作業をしていました。







ローマ人の名言88
山下 太郎
牧野出版
2012-01








ピレボス (西洋古典叢書)
プラトン
京都大学学術出版会
2005-06




それとは別に、元旦に実家にいったときに、硫黄島へいき内地戦闘になる前に帰ってきたという祖父がずっとつけていた日記を整理することを、祖母と父から許可を得たので、整理したいと思う。


2015-01-05-02-38-18

清水寺からの遠景古都。


4
image
ついにサンドロ・ボッティチエリ展がBunkamuraで。20153月から。 ストラスブール美術館あたりから出品されるようです。

4
フィレンツェのマエストロ (銀座)が来日して職人の熟練した技術を一同に見られる企画。
ご招待いただき行ってきました。
場所はGUCCI銀座のイベントスペースです。


image


フローラのシルクスカーフに花文字で銘入れする職人さん。

花文字はフローラ(フィレンツェの名前に由来する花の女神フローラ(エトルリア時代の女神でもある)から来ているように思うのですがどうなのでしょうか。写本などに用いられているカリグラフィなのではないかと思っているのですが)


image


image


image



おみやげにいただいた、フローラの箱入りチョコレート。

image



フローラは日本上陸50周年とのことでフローラがあしらわれた函が美しいですね!
フローラ・ガーデン(フレグランス)は使いやすいのでプレゼントにもおすすめだと思います、このチョコレートも4階のカフェで買えます。(ギフトにもいいかもしれません)

フローラの函が綺麗なので、チョコを頂いたあとはたくさんあるポストカード入れにしようかと思っていますが..

フィレンツェで1921年に生まれたGUCCI, フィレンツェ・トスカーナは皮革製品の技術の高さで有名です。
鮮やかな色などとてもクオリティが高く使いやすいのもいいです。
職人さん方が10名以上来日してその場で名入れやプレートを付けたり技術を間近に見ることができました。

P1230414


P1230415



P1230416


修道院が廃止した時にそこでの技術を活かすことでイタリアの職人の技術が保たれていったと記憶しています。
サンタ・マリア・ノヴェッラの薬局の香水やせっけんは有名ですが、蜂蜜やせっけん、ハーブ、調香などの技術が生かされているように感じます。
アルノ川を渡たり、マザッチオのフレスコ画がある初期ルネサンスの特色を持つ地区、ミケランジェロが生前デザインしたままのサン・スピリト教会などがある地区からピッティ宮などがフィレンツェの職人たちが居住していたエリアです。現在も美術、顔料などの専門店やアート関連のお店が多い地区ですね。
フィレンツェは今年から月1で美術館が無料の日ができたというニュースが最近聞こえてきました。
またゆっくり訪れたいものです。

4
image



ジャック・カロ展観てきました。

ローマ時代のカトリック主題から、フィレンツェ時代、ロレーヌ時代、反動宗教改革、戦争、風景、アウトサイダーと時代と場所、主題別のセクション構成で見ごたえがある。

エングレーヴィングの技術、遠近法、建築、町並み、風景、動物のデッサンも狂いがなく、寓意表現もデザイン性が高い。

思ったのは、明るさがあること。デューラーなどに比べて、版画のイメージよりずっと明るさがある。それは明瞭さからくるのかもしれないし、過不足ない技術の高さからかもしれない。

フィレンツェ時代の町並みには、アルベルティが描いたあの無機質な町並みがとりいれられている。バロックとルネサンスの間、絵画から音楽とスタンツェ、後のオペラの先駆けになる文化が反映されている。

反対に、ロレーヌ時代には遠近法を使いながらも、人物配置は重要人物は大きく描くという、マザッチョ以前の表現になっている。享受する側が、遠近法のリアリズムではなく、中世的な認識方法をしていたためではないだろうか。
ただし、アレゴリーはギリシア風で、ヘルメスなどが描かれる。それが中世の七美徳のように配置されている。


平野啓一郎のセレクション企画にデューラーがあるので比べてみてもおもしろい。

以下、印象に残った作品。

サン・ロレンツォ教会の内部装飾
二人のザンニ
アルノ川の祝祭(扇状)
ド・ヴロンクール殿、ティヨン殿、マリモン殿の入場

連作<七つの大罪>
日本二十三聖人の殉教
福音書記者聖ヨハネ

水辺の散歩道
ルーヴル宮の見える光景


image



image


反動宗教改革は、対抗宗教改革と記載されていたが、たしかに対抗宗教改革のほうが言葉としてあっているかもしれない。


6月15日まで。

マニエラな気質で描かれ、バロック的な演出、構図を持ち、ルネサンス時代に見出だされたリアリズム、洗練されたカトリシズム、風刺と風景の共存とでもいうべきか、とても見ごたえがあり、文化世相も伝わる展示。



imageimage


ポルディ・ペッツォーリ展で注文したポッライウォーロとサンドロ・ボッティチエリの額装、届きました。

GW明けに届いてましたが、やや忙しくなり写真撮る余裕が。

ボッティチエリの額装。
意外とサンドロ・ボッティチエリの額装は多くないように思う。
後期作品はサヴォナローラ時代以降のフィレンツェをよく表している。
ボッティチエリのテンペラで好きなのは<柘榴の聖母> <アペレスの誹謗> そしてもちろん<春>などです、しかし今回ポルディ・ペッツォーリ展で来日している<死せるキリストへの哀悼>に絵画に描かれる表情はボッティチエリの深い精神性が現れている。

サヴォナローラをフィレンツェに呼び寄せたのはピコ・デッラ・ミランドラだったとされている。
ロレンツォ・イル・マニフィコとアカデミア・プラトニカに集った人文主義サークルの影響から<春>や<ヴィーナスの誕生>は依頼作成された。(もっともロレンツォとボッティチェリはパトロンというよりももっと友好関係にあった)
それに比較する後期作品にみえる変化。
タブロー以外にもフィレンツェとヴァチカンにはフレスコも残っている。
サンドロ・ボッティチェリ作品を観るときには、作品を通して当時の社会的・文学的・思想的な多層が見えてくる。そして彼自身の心情の変化、境遇の変化の大きさも見えてくる。


<a href="http://livedoor.blogimg.jp/unica/imgs/d/0/d00f94dc.jpg" title="image" target="_blank"><img src="http://livedoor.blogimg.jp/unica/imgs/d/0/d00f94dc-s.jpg" width="300" height="500" border="0" alt="image" hspace="5" class="pict"  /></a><br />


ポッライウォーロ<貴婦人の肖像>1470年 テンペラ
サンドロ・ボッティチェリ<死せるキリストの哀悼>1500年 テンペラ



ポルディ・ペッツォーリ展は25日までBunkamuraで開催。










5
P1200879


P1200876
P1200880


ワークショップは展示作品から作品と刷りあげる用紙を選びます。ブルー、シルバー、ホワイトから私はシルバーに石楠花にしました。

乾かす間にプレビューのときにみた作品をもう一度みたり、エスプレッソを頂いたり。

時計ににこさんの刻印をしてもらったのが出来上がりそれも受け取ってきました。

版画は好きで創るのも好きですがシルクスクリーンは初めてでした。刷っているところをフラッグシップ店のS様が撮って下さったので載せてみますね。(笑)続きを読む

4
DSCN1439



DSCN1434



旗艦店よりご招待いただき、GUCCI秋冬コレクションに。フィレンツェ好きなのでフローラの香は旗艦店で購入しており、ポンテ・ヴェッキオの店先を思いおこさせるような細かな作品といえるようなものづくりのこだわりを中二階で見せて貰うことが多く、紀伊国屋書店に寄るときなどに立ち寄ります。イデーと質料、調和 ハルモニアとはなどと考えているときに香りは気分を切り替えてくれますし、ボトルデザインも美しいのです。

コレクションの前にはレセプションがありやや遅くなってしまったのですが小さなオードブルはエビやガレット、チーズを使ったものから小さなデザート、スパークリングワインなどこのところやや??疲れやら胃腸の不調の私も少しずつ頂くことができ、会場のライティングからグラスの選びかたも統一されていて良かったです、ご招待いただき感謝。
間近にコレクションも観られ、写真では観られないプリフェイス、後ろ姿のシルエットやドレープ、生地などが観られ良かったです。マザッチオのビザンツからの貴人に描かれるような、あるいはブーリン家の姉妹で着られていたヘンリー統治下で流行ったシノワっぽい織物と柄も印象的でした。

もともと城北会総会出席のために
9c997a58.jpg

8ec0cdb6.jpg

58acff2e.jpg

30a527a2.jpg

8月5日まで行われる三階フリースペース ジミー大西展案内とともに。ヒカリエ会場のレセプションの雰囲気。サティが流れ、ライティングが美しく。

ジミー大西はちゃんと作品をみたことがなかったのですが、額縁のデザインやカラーリングもカラフルだが調和的で EU タンザニア、そして勿論フィレンツェも良かった。もっと感覚的に描かれているのかとおもいきやかなりモチーフと色彩配置が計算されていて色使いが調和されていました。店員のS様といっしょに作品を観たのですがいろいろこどもたちとのワークショップやオブジェを木材から運んで作成した過程なども伺えました、5日まで無料で公開されています。この展示スペースでもエリック・サティがかかり照明や展示空間が作品配置とともに良かったです。セールや家電量販店の新宿喧騒を離れ是非に期間中、見ていただきたいなと思える展示です。

同時にマニックスと建築設計のFさんから教えていただいた大友原画展も5月に見はぐったのが惜しまれてきました。

GUCCI新宿のワークショップ作品は被災地に届けられるそうです。東北はいい美術館が多いのでどこに入るのか気になります。因みにジミー氏は自分の作品を売らないそうです。いろいろお話をききながら作品を観られ良かったと思います。
続きを読む

5
トルナブォーニ・ベアッチはサンタ・トリニタ広場に面した場所にあるプチホテルです。
私のようにミュージアムや教会、建築物を訪ねる目的のフィレンツェ滞在者にとってとても心地のよいホテルでした。フロントスタッフも、ベルボーイの方も、ルームメイクのスタッフも朝食ホールのスタッフも大変親切で笑顔が素敵で、旅の拠点にしていて落ち着くホテルです。
朝食は暖かい季節ならばテラスでも食べられますが、朝食ルームも落ち着いています。
テラスはいくつかのホテルサイトでも案内されているように、季節の花で丁寧に管理されてとても居心地のよい空間でした。サンタ・マリア・ノヴェッラ教会のファサードや鐘楼がテラスからみえ、カフェやエスプレッソ、バーで注文したベッリーニなどのカクテルで一息つくことができます。私が行ったときは冬でしたが、シクラメンやレモンの木が植えられて、テラコッタの空間がとても温かみのある自然でした。
街の賑わいから離れて、空中庭園のようです。
イタリア語と英語が多少できれば、心地よく過ごすことができます。クラシックなインテリアや庭が好きな方にはおすすめです。近代・現代的すぎる感覚の方や人とコミュニケーションをとるのが嫌いな方にはもっと他のホテルを利用してほしいと思います。
ホテルスタッフと話をしていると、フィレンツェをとても大切に思っているのがよくわかります。
フィレンツェらしい、パブリックスペースがとても充実しているプチホテルです。

P1010750


P1010688


P1010692


P1010613

4
8d41a783.JPG
blogにも少しは載せているものの、4トラベルで写真ブログパーツが出来たらしく、サイドバーに設置してみました。今後、時間があるときに写真を追加できればいいと思います。
※この機能良かったのにサービス終了しましたよね。

フィレンツェは前回バルジェッロ美術館へ行きそびれたのがもの凄い心残りです。

現在、義務的な調べ物中にかかりきりという事もあり、もの凄く気になるのです。自分で確かめないと気が済まないという性分です....が我を通せるほどでもなく、心配事も重なっていることもあり。
でも今一番の望みはフィレンツェに滞在すること。

ドナテッロ、ベロッキオ作品、アルベルティ、ヘルメス文書とプロティノスの痕跡、カーサ・ヴォナローティやリッカルディ宮など、疑問と確かめたいという思いに駆られてしまいます....アッシジ、ラヴェンナもですが、やはり土地勘があるフィレンツェです。ただ、今年の春以降体調は芳しくないので、忙しい時期が続いているなか体力的耐久できるのかどうか、・・精神的にはそれ以上満たされることもないように思うのですけれど。

写真は、ピッティ宮殿からボーボリ庭園内通路(フィレンツェ市街地へ下りていく下り坂の道)すがら撮影した街並み。
いつも出掛けると大抵大雨・悪天候にあたりますが、この日は本当に素晴らしい晴天でした。






ルネサンスをテーマにイタリアに行くなら、最初は、Venezia、Firenze,Romeの順、またはFirenzeからRomeへいくのがいいかと思います。
3都市2日ずつ、またはローマから入りFirenze、またはVenetiaで帰途につくといいかもしれません。
私は最初はVinezia《マルコポーロ空港)から入り、ローマ発でした。
イタリアは最大3都市が限度。みるものが多いですから・・・・

イタリア、ロンドン、ノルマンディーに行きたいですな。それからシャルトル。


にほんブログ村







このイラストガイドはとてもおすすめ。
読み物としても、旅の計画を考えるにせよ。