クラシック

July 13, 2008

パリ・オペラ座 『ル・パルク』 DVDと追記5

レビューを追加したのでここにも掲載します。

2008年「ル・パルク」公演の際に会場で購入しましたが、再生に問題はなく日本国内のDVDプレーヤーに対応しています。

イザベル・ゲランとローラン・イレールによる初演キャストのパリ・オペラ座の「ル・パルク」です。ジャケット写真は3幕のパ・ド・ドゥのもの。

1幕、2幕の衣装はフランス・ロココの時代、ヴァトーの雅宴画を彷彿とさせる衣装がオペラ座のダンサーに大変似合っています。音楽は全幕モーツァルト。描き出されるのは、普遍的な愛の葛藤と苦しみ、その聖性が大胆に表されていて、その普遍さゆえに現代・モダンな舞台装置や「庭師」の存在などがシャープかつシュールな空間を演出しています。ローラン・イレールが素晴らしい。
ヒロインは『クレーヴの奥方』からインスピレーションを得たそうで、恋を拒み、自らに悩み、純粋であろうする意志をもった女性像で大変興味深い観ました。イザベル・ゲラン、ローラン・イレールは共にこの初演ファースト・キャストです。
オペラ座のコンテンポラリー作品の表現の深さ、解釈の奥深さ、テクニックの高さを観られるDVDだと思います。★を一つ減らしたのは、カメラ・ワークがダンサーに近すぎる時があり、実際の舞台での全体的な雰囲気・空間が観られない部分が1幕にあったためです。

個人的に、1幕、2幕もとてもすきな作品です。
『クレーヴの奥方』も読んでみましたが、成る程・・・と思う文体でした。
文体はシンプルなのですが、心理描写が大変細かいのですね。

ロココ・美術については、『世界美術大全集』や『ルーブル美術館』の大判図録などをみるとよくわかります。とてもあの時代のフランス的な部分(衣装や振る舞い)とそれに抗うような愛や存在の純粋さ聖性の部分がでている作品だと思います。>ル・パルク

ラファイエット夫人自身、ロココの時代の人なのに、アンリ2世の時代の世界を描きだしているところで、きっとロココの世情に違和感を感じていたのでしょう。
フォンテーヌ・ブロー派などのまだ合理的精神で整理しきれない心情や感性、そういったものも人間には必要なのだとそんな気がします。

アンジュラン・プレルジョカージュはそれを動物の部分と語っていますが、なんというか、前近代的な部分、そこには合理性では片付けられない複雑で繊細なものがあるのだと思うのです。そういった問題も、普遍性=モダンといえる。
こういった問題をバレエの舞台で表現できる・しようとするところがとても興味深いところです。

http://www.amazon.co.jp/gp/product//B0015U42FI/ref=cm_rv_thx_view

unica at 23:57|Permalinkclip!

May 29, 2008

『ラフマニノフ』 原題 ライラックの小枝

http://rachmaninoff.gyao.jp/

最近映画も観られてないのですがラフマニノフは観ました。
予告編よりもずっとよかった、というかある意味苦しかった、他人事として感動するというのではなくて、始終共感してしまって。

幼少時のトラウマ、また望郷の念、単に出来事としてとらえられきれないほど実感としてわかる気がしてしまいます。ただ帰りたいと思うのとも違う、「本当にいる場所がなく、いるべき場所がみつからない焦り」価値観のギャップ、それら諸々の問題です。物質的に豊かなら満足できる人もいる一方で、存在根拠が満たされないと苦しいばかりの人もいます。創作や内面性で満たされているときだけ「生きている」と感じられるという実感・・・

幼少時ズヴェリに教えられるときの約束のシーンはどきっとさせられます。
「嘘をつかない」「自慢しない」「裏切らない」
セルゲイと教師両方の心情が解るだけに・・・
後に演奏会のシーンで客席に姿があったときは少しほっとしましたけれど・・
時代・世代の交代や継承、人から人へ継承されていくこと、そのもの・重みが感じられた。技術はそれを体験として持つものからインスピレーションと実体の技術として伝えられていくのでしょう、それゆえに技術の「生きたままの」継承がいかに重要か、重要だったかが解るというか・・・


いろいろあるのですが、1900初頭のロシアのアーティストたちは本当に大変だったとニジンスキーやバレエ・リュスの映画のときと同じような目線でみていました。
ニジンスキーが帰りたいと願ったロシアの大地はもうなく、帰れたとしてももうロシアはなくソ連しかなかったこと。二重の喪失が彼らから離れることはなかったと思う・・・苦しいです。

ロシアの、スラブの豊かさ厳しさ、美しさが旋律になって流れている。

欲をいえば、一楽章くらいずっと聴いていたいと思う。
映像のコラージュと音楽のまとまりでみせる部分があってもよかったかと思う。

他にもありますが、個人的な感傷が入ってしまいそうなので・・


unica at 09:22|Permalinkclip!

June 14, 2007

ブラームスとチャイコフスキーと魔笛

都響のプロムナードコンサートに行ってきました。
サントリーが改装中なので久々に東京芸術劇場(いけぶくろ)へ。

金聖響さんはデモニッシュ・ディオニュソス的な音楽性と颯爽としてる指揮振りで数年前からファンなんですが(おっかけとかではなくて普通に音楽性が好きなんです、念のため)この日もとても繊細さと大胆さが同居していて久々にオケのコンサートで満足できました。前回は3月に行ったのですが満足できずすぐに消えてしまった・・・

矢部さんのヴァイオリンも良かったです。
もう少し良い席をとればよかったなぁと思いつつ。
(姫も一緒に、都響はジュニア割引が半額なので助かる)

ブラームスの「ヴァイオリンとチェロのための協奏曲」
たまたま昨日はヨアヒムの特集をしていてTVでこの曲やらヨアヒムとブラームスの関係などやってました。たまたまじゃないのかもしれませんが。
和解のコンチェルトというよりも、平行線でも元に戻れなくても対話は続けたいというブラームスの気持ちが出てると思うのですが・・・小気味よい不協和音。

圧巻はチャイコフスキーの5番。
都響も聖響さんとの演奏会を待ってましたというような一体感でした。

音楽は眼に見えないものですが、テキストを読むように聖響さんがスコアを読んでいるといつも思う。
スコアの♪の繋がりを通してみえないものを現前させる力、それがあるかないかで随分ときこえる世界が違ってくる。

何でもいいのですが、自己主張的な表現はもういいよ、と言いたくなるという事もあり・・・。

前日は朝8時から夜までずっと仕事だったのですが行けて良かったです。

バッハのアリアがアンコールだったのはロストロポーイッチ氏の追悼の意味もあるのだろうと。とても良い演奏でした。拍手が早すぎて残念。
もっと余韻を大事にして聴きたい。

unica at 22:06|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

February 16, 2006

メンテナンスの日程3

無料メンテナンスの日程が2/24までに完了します、ということだったのですが、まだその後の連絡がきません。まぁ信頼できないわけではないので焦りはないですが、この時期仕事で忙しいために、2月頭には日程連絡がくると思っていたのですが。はて。
スケジュール調整が難しくなってしまいます....

全館空調の室外機というのが思いの外、風が強くご近所に対して更に配慮したい、、と思うので、風向版、を設置してもらうよう頼んでいるのです。その見積もりで時間がかかるのでしょうか、そんなはずは無いのですが。
明日あたりまた電話してみようと思います。

先日お雛さまを出しましたが...もし2月中に工事をするとなるとやや心配です。
今年はリビングに飾っています。あとで写真をUPしよう。

去年の日記をみていたら全館空調の設定温度が23度でした(暖房)
今年は、24度で寒い!ときは25度設定。26度にはしませんでしたが、かなり寒い冬なのは間違いありません。

結露は..まったくしませんよ、これは本当に嬉しい。
アパートでは結露で、かびが発生したり本当に嫌でした。
24h換気システムのためかやはり乾燥のほうが問題です。今年は加湿器を2台購入。



unica at 22:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!
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高嶺(タカネ)
EMH(エヴァソン)にてブリティッシュ・コロニアル輸入住宅を建築。興味ある方は輸入住宅/庭のカテゴリーをご覧下さい。カーテンはローラ・アシュレイ(HOME)で揃えました
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