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三菱一号館美術館で開催中のオディロン・ルドン展へ。2月から気になっていたもののなかなかいけず、会期終了間近になってしまいましたが行って来ました。
展覧会のタイトルは当初、ルドンの植物誌(仮)だったようで、それもそのはず、初期のボルドー時代からの風景画から、「人間と樹木(Personnages et arbres)」のセクション、「植物学者 アルマン・クラヴォー (Armand Clavaud L'homme de science)」のセクション、またルドンが大規模な室内装飾をドムシー男爵(Robert de Domecy)から依頼されたという大食堂の装飾は、その室内空間装飾を再現する構成で展示されているのが見どころとなっている。
<花の装飾パネル> <灰色のフリーズ><グラン・ブーケ><黄色い背景の樹><花とナナカマドの実>など色彩といままでに紹介されてきたルドンの新たな魅力に満ちている大規模な企画だと感じた。

ドムシー城から現在は取り外されたキャンバスは、現在ではオルセーに帰属しているよう(後ほど図録も読むつもりだが、会場の解説より)フランスで公開されたのも比較的最近とのことなので、この機会に日本でみられることはとても貴重だと感じた。印刷されたポスターなどでも雰囲気はわかるが、実物の<グラン・ブーケ>や<黄色い背景の樹>、初期のルドンの色彩を感じられる風景画などは、絵画芸術あるいはイマージュ、色彩は絶対に作品そのものをみなくてはわからないものがある。

会期終了間近なので、先に写真のみ。
個人的に気になるテーマが多い展示だったのですこし時間をかけてまとめるつもりです。

ドムシー城の食堂装飾は再現された部屋では一部、写真撮影可です。
詳しくは会場で確認してください。

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普段植物に接することが多いので、花とは、植物とは、イマージュとは?ルドンの色彩やその根底にあるものに触れられる展示だと思う。

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中庭のばらやボーダーの花壇もみごろでした。




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丸の内にて。

アルマン・クラヴォーと親交が深く、1857年17歳の時に哲学、文学、科学を学んでいる。両親の薦めでルドン自体は建築を学びはじめたようだ。クラヴォーは50歳の時に自殺しており、ルドンは彼が無きなどに<夢想>(我が友、アルマン・クラヴォーの思い出に)などのリトグラフを作成している。
オディロン・ルドン(本名はベルトラン・ジャン)

なお、他にも室内装飾を行った修道院などもあったようだが第一次世界大戦の時に消失しているものもやはり他の絵画建築装飾や芸術と同様に多い...

(”ルドンは1870年に北仏の町アラスの礼拝堂内に、壁画を描く仕事を請け負っていますが、第一次世界大戦で破壊されてしまい、現存していません。”(公式サイト解説と会場のパネル説明より)


公式サイト→http://mimt.jp/redon/

ドムシー男爵の食堂装飾 

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展示室内に資料と画集がありそのうち数冊が気になった。







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