GUCCI ギフトカタログ 2018よりアートワーク

GUCCI　のカタログは毎回装幀、写真、印刷、デザインなど充実しているが今回届いたカタログはまるでアートブック！　美術史、絵画芸術が好きな方にはこれは....というようなモチーフのものがたくさんあったのでいくつか載せてみます。

トンドの形式の絵画。（トンドは御祝い事(結婚や子どもの誕生）のために制作される作品で円形を特徴とする。ミケランジェロのトンドなどが有名。



ブルームのページ。ハーバリウム柄と陶器調のボトルが特徴ですがこの写真も....背景はトスカーナの糸杉がみえる風景歴史画のよう。











トロイモチーフ、と思われます。




ボタニカル・静物画のような写真。このページの写真をとって自分のモバイルの待ち受けにしたいくらい。

時計、傷み始めたりんご、書物などヴァニタスを踏襲している。現代で今年のシーズンギフトカタログだから現代らしくクレジットカードまで描かれている。



たぶん、ダリかキリコがモチーフ。矢が刺さっているのは聖セバスティアヌスを彷彿とさせる。
（もっと元の絵画に詳しい方がいたらおしらせください...）



テントウムシ（太陽のモチーフ）、ペテロの鍵、スフィンクス、そして王冠に真実の目、GGモチーフ（でErrorの表示）




こちらもGGモチーフと蜂。（フランス由来かギリシア由来）百合の紋章（Firenze）





　表紙はこちら。大型本のサイズです。美術館の図録なみ。







見開きで日本もモチーフのページも。
すべて物を作るときには全力で、そしてユーモアとデザインの両立の点でもおもしろいし、イマージュするたのしさのようなスピリットを感じます。
ものは物質だけでなく、還元すれば物質になるけれども、それだけではないということ。


これからゆっくり見るつもりです。

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