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*講演中は撮影禁止です。

ラテン語学習会で御一緒のS様からお知らせを貰いまして、獨協大学名誉教授・鈴木道彦先生の講演会(オープンカレッジ特別講演)へ行ってきました。3月4日午後、天野貞祐記念講堂にて。

自分のことを少し書いておくと、サルトルに関してはアランとの対話からフッサールの現象学に出あったこと、また斉藤慶典先生のフッサールの授業で現象学について学び発表した時にも当然参照していた。また文学(一般)科目の、文学と社会参加についてのテーマではアンガージュマンの文学としてサルトルを択び、メルロ・ポンティなども参照しつつレポートを作成した。しかし実は「嘔吐」を部分的に引用したものの、それでもサルトルについて多くを知っているわけでもなく、私が生まれたのは70年代後半だからリアルタイムでのないのである。高校の時実家で叔父が使っていた部屋に移ったので、そには大学時代に集めた蔵書がたくさんあり、その中にボーヴォワールの岩波文庫もあり、他にはエーリッヒ・フロムや羽仁五郎などとにかく、それまでの祖父の日本美術史の蔵書、父の趣味蔵書であるニーチェなどに加えて、とにかく「よくわからないけれども読んでみる」といったことをしていたのが14歳から18歳くらいである。自分の蔵書が加わるのは、17歳以降だと思う。

サルトルが来日したのは1966年であった。商業的なことでは来日したくないという意向のもと、京都の人文書院が実務を、招致は慶應義塾大学が行い、最初の講演を慶應義塾で、そして京都と日比谷公会堂の計3回の講演が行われたようだ。サルトルはボーヴォワールを伴い、通訳にはサガン翻訳者の朝吹氏が担当された。
講演に先立って、海老坂先生ほか帰国日から2日前に、鈴木先生、平井先生、白井先生、海老坂先生の4名とサルトルが対話したとのことである。

講演会の冒頭では、昨年2016年JNN TBSで放送されたドキュメンタリーが流れた、この放送は見逃していたのでアーカイブされるとかJNN公式Youtubeか何かしかのアーカイブでこれから学ぶ方がアクセス可能であるといいと思う、とてもいい番組ドキュメンタリーであった。

28日のサルトルの来日は、能を見たり、精力的に日本各地に赴き、広島の原爆ドームもおとずれた。
この被爆者との対話を「憩いの家」で行ったサルトルはもっとも印象深い、インプレッションだったと述懐している。

鈴木先生は御年80歳を超えられるが、特にこれからの未来と未来に生きるかたを非常に気がかりにされていた。国内の報道はもはや国外メディアを通じたほうが正確なニュースを得られるし、福島の原子力の問題も、日本のメディアではなく、ル・モンドを見ているほうが逐一情報が入る。

レジュメに多くのメモを残したので追記するが、我々の未来は我々の選択で作らねばならず。

メモした資料をもとに追記しますが、なるべく早いうちに、と思い、一旦投稿します。

追記していきます。

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アルジェリア戦争における不服従宣言の知識人の声明を行ったのは主に次の人々だった。

モーリス・ブランショ、アンドレ・ブルトン、マスコロ、デュラス、シュステル、サルトル、ボーヴォワール、ブーレーズ、レネ、ロブ=グリエ、その他。(後にビュトール、サガン、トリュフォーその他 1960年9月)
 ・われわれはアルジェリア人に対して武器をとることの拒否を尊敬し、正当と見なす。
 ・われわれは、フランス人民の名において抑圧されているアルジェリア人と援助と庇護を与えることを自分の義務と考えるフランス人の行為を尊敬し、正当と考える。
 ・植民地体制の崩壊に決定的な貢献をしているアルジェリア人の大義は、すべての自由人の大義である。
121人宣言 (参考資料より)

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図書館企画展示も。貴重書、鈴木先生の撮影されたサルトルの葬列、5万人が自然的に参加した様子を、鈴木道彦先生が撮影されており、レファレンスにて声かけすれば、図書館で観ることができます。
貴重な写真でした。

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獨協大学前に4月から駅前が変わります。
(草加松原)

もう少し加筆しますので少々お待ちください。





嘔吐 新訳
J‐P・サルトル
人文書院
2010-07-20





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松原駅(4月からは獨協大学前)




4月には三田慶應にてでバタイユとジャン・リュック・ナンシーが講演するとか。

獨協大学には湯浅氏も教授をされています。
再度学びたくなります....
後程追記します。

モリス・ブランショ
現代思潮新社
1973

至高者 (1973年)
モーリス・ブランショ
現代思潮社
1973



無為の共同体―哲学を問い直す分有の思考
ジャン=リュック ナンシー
以文社
2001-06-15


神的な様々の場 (ちくま学芸文庫)
ジャン=リュック ナンシー
筑摩書房
2008-06-10