宙組 エリザベート貸切公演観劇してきました、ルドルフ 澄輝さん  エルマー 蒼羽さん フランツ真風さんが良かった。家族分3枚申込みましたが、1枚だけ買えました。(そのため私だけ行きました)

2016-09-11-14-15-20



黄泉の帝王と言ってますが、トート =エジプトのトト神。ヘルメスに対するタナトスの象徴をトート、死への異常な興味をもつとされたエリザベートに重ねているんだなと改めて思います。
革命が成功しそうなメンバー。これの発達版が「1789」(月組 日本初演)の小池先生演出につながってゆくという感じがしました。

エリザベートと行動をともにするリヒテンシュタインの方が良かった。
澄輝さやと(あっきー)ルドルフが出てきたときは正に待ってました、という。ノーブルで、なぜドナウ連邦についてフランツに理解してもらわなくてはならないか、理解して苦しんでいる。歌も表現も素晴らしかった。
今回エルマーの蒼羽りくさんとの役替わりも見たいです。
エルマーもハンガリー側の中心として大変よいお芝居でした、演じ分けが素晴らしかったし、ハンガリーの誇りや冷静かつ熱い行動力や意志が台詞や演技から伝わってきた。   
ですのでできれば、この二人の役替わりは行きたいです。
あっきールドルフの日が貸切で買えて良かったです。

ヴィンデッシュ(星吹彩翔)の演技とそのあたりのエリザベートは良かったです。そういえば、星吹さんは銀英伝ではトリューニヒトでしたが、まったく別人で役として見られる。演技派なんですね....
この病院のシーンは、映画「ルートヴィヒ」を観ていたから、当時のドイツ語圏の病院の閉そく性などもちらりと感じられた。慰問にエリザベートが訪れていたのも無理はないというか・・・

しかし、ゾフィーのいうことがそれほどご無体な感じはしないとう。(私だけだろうか;朝五時に起床なんて普通だし...それは今までと同じ意識では勤まらないでしょう。フランス語の授業の最中に木登り(綱渡り?)をして落下して死亡直前(でトートに「出会う」)から、感情的な理解が先立つ人だったのでしょうか、あの当時のルートヴィヒといい、どこか自ら破滅を求めているようなところがありますからね・・・そこがトートとの絡みででてくればいいし、本来なら、黒天使の中にも3位階くらいあったほうがシシィの状態やらトートの存在感というのは増幅されるのでは、と。別格のトート寄り第一位存在はこの作品ではルキーニだと思うので、やはりルキーニは重要な役です。
ルキーニと告知する黒天使第位階のような存在があるともっといいように思うのですが、それは今後この劇団でオリジナルでみて観たいです。(できるはず、と思いました)


せーこさん(純矢ちとせ)ゾフィー良かったです。
マダムヴォルフのうららさん、フィナーレのダンスも好きでした。もっと見たいのに...
みりおん(実咲凛音)さんのシシイはなぜか、感情移入がほどんどわかなかった。立場が変われば義務は生じる。美貌で人民を掌握しようとするのも時代おくれすぎる(そう、エリザベートの世界はもう近代末期なのにシシイの考えはあまりにそのことを理解できてない、人と対話できないシシィすぎて...
ルドルフが夢に見るエリザベートとの戴冠シーン(幻)のあたりは少しエリザベートらしかったのですが。
特に以前のシェイクスピアでもそうですが、なぜロングの髪型(鬘)があれほど似合わないのだろう....この時代の資料とか見ないんでしょうか。でもウィーンに行ってましたよね(特番まで組んで・・・これで・・・なのかと)

フランツの真風さんはフランツ展の資料を個人的に買っていくと云ってましたが...フランツや、コーラス、革命家たちウィーンにカフェあたりは凄くいいと思います。

花組はコーラスが薄かったのと明日海さんの歌い方がずっと同じで、(もし今やられたらあの時よりは変わるんでしょうけれども、死に憧れるという心性が解ってなくて、ビジュアルや歌というみせかけのほうに力を注いでしまったような...先日放送しても、それは思いました。
愛ちゃんルキーニは、大空さんのヴァレンチノでもみて(といいますかイタリアクラシック映画)、もう少しイタリア語を本来的に近づけたら・・・・でも愛ちゃんクラシコイタリアーノにも出てましたよね。これからきっと工夫してくれるはずだと思ってます。。
よい場面もあるのですが、ここ!とは言えない。エトワール瀬音リサさん。やっとシシィの主旋律を本来的な音程と声質で聞けた、と思えるエトワールでした。


できればもう1度行きたい演目です。

初演から20年記念とのことですが、そろそろ黒天使の振付や舞台セットは改定していかないとならない時期に思いました。今の宙組ダンサーは踊れるかたが多いので、黒天使の振付ももっと改定できるような。
フィナーレの群舞が観られて嬉しいですが、やっぱりエリザベートは、比重として歌が多すぎる。
スローテンポな曲での群舞なので今のこの組の演者さんだったら、もっといろいろなフィナーレの緩急がつけられたのかもしれません。
姑嫁的な感覚などが根強い日本では本場よりどこの国よりも上演回数が多いんですよね・・・・
蘭ちゃんの時はサヨナラ公演でもあったので、お芝居の感情表現やドレスも似合っていたんですが。あまりにもシシイの感情がストーリーの要の部分いくつかに、まっちしないというか...
我儘なだけで悲哀がない...

ヴィスコンティの<ルートヴィヒ>をみたから余計かもしれません。
とにかくタイトルロールがエリザベートとしては・・・・ 紺色のドレスは似合ってました。

真風フランツは、本当に何度も軍服を変えてくるので、それは見どころです!!
まあ様の最後のダンスは〜は歌の場面良かったと思います。朝夏さん時代には2本ものでショーありがいいですね、あとまあ様時代にぜひもう一度銀英伝をやっておくべきだと今日の組子さんたちの御衣裳の着こなしをみて思いました。


エリザベート中心すぎるので、ルートヴィヒなども小池先生新作か生田先生あたりが作ってもらえたらいいのにと思いました。宙組の醍醐味は2本立てですね。
思えば、まあ様ラダメスはトートとは真逆の役をやったわけですね。

前回、明日海さんトートはZBOY風、スタジオ54参照...でしたが、まあ様のトートは、一言でいうとですね、櫻井敦司風トート。?? 違ったらすみません、むしろ、エンジェリック カンバセーションあたりを歌い出したら似合いそう。
もう黒天使筆頭は、今井寿みたいでもよさそうな雰囲気です。
いやあまり某BTは詳しくないのですが、一言でいうとこれ。※個人の感想です

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おなじみ公演ダジャレ(というかオヤジギャグ....)デザート。

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この公演で退団されてしまうの天玲さん、次回公演ショーでも見たかったなあとも思いました。
ゾフィーのせーこさん(純矢)、クライマックス、銀英伝・・・あたりからずっと公演のたびにみてますが今回が一番演技が良かった。以前のはどうも人物の役とは違うなあとは思ったのですが。

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パンフレットもう一度読みます。今回のパンフは内容が充実しています。おすすめ。
それから思い出したらまた追記します。



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帰りにインベリアルプラザへ。