これまたCSで放送していた、「翼ある人 ブラームスとクララシューマン」が思いのほか良かったので、少し感想を。「シェイクスピア」(生田先生 宙組)を観たあと、朝夏さん、伶美さん主演とのことでDVD買おうかと思っていた作品、タイムリーに放送されたのを録画して、時間さがあるものの3,4回観てしまった。
音楽の秀逸さ、朝夏さん演じるところのヨハネス(ブラームス)も、伶美さん演じるところのクララ・シューマンも素晴らしかった。特に伶美さん・・・美しいしお芝居に芯がありヨハネスをウィーンに送り出したり、シューマン一家を実質支えたり気概もあり、優しさもある。暁の歌を歌うときも好きでした。退団されてしまったすみれ乃麗さん。私はれーれが好きだったので、やめないでほしかったなあと・・・・
それからヴァイオリニスト、ヨーゼフ役の澄耀さん。Bravi!です。本当にあっきーさん(澄輝さん)のヴァイオリンから奏でられてるよう。
上田先生は、どちらかといえば、1500席(今年でいうならばKAAT、日生)くらいの劇場(固定型)のほうがうまい方なのではないかとも思ってました。

衣装美術が、ベルリン(バレンボイムが指揮をしている白鳥の〜:まだベルリン国立にマラーホフが来る前です)の白鳥のときのような淡い色合いの衣装で上品かつオネーギンのようなおちつき。
この作品のカラーはなんとなく、秋。そんな繰り返しを感じました。

CS未加入の方、または演者さんのファンの方はDVDおすすめです。
凰稀かなめさんの時のゲルダ・タローといい、朝夏さんのときのクララといい、伶美さんとのお芝居はしっくりきます。前回の真風さんとのベスもですが・・・
宝塚は、トップ娘役のほかに男役の演者さんと同じくらい娘2番手、ダンサーと芝居特化、ダンサーと歌、歌とダンスと少し専門をわけたらいいのかも。もちろん役にはまる見た目は当然として・・・
ビジュアルが、といいますが、ダンサーはバーの前で10年レッスンします。
つまり見た目というのは、生まれもった以上に、それはその人の心がけや努力の代物でもあるのです。

実力という一人歩きがやや気になるこのごろ。
努力しないでやっていけるほど、の世界ではないと思います。

それからベートーヴェン?の凜城きらさんもよかった!りんきらさんは、思い切りがいい・・・(笑
これは演出と演者さんに拍手;しかもコアな演出に絡んでいる。

芸術の秋の季節に、また再放送するといいですね!

それから、忘れるところだった、フランツ リストの愛ちゃんこと愛月ひかるさん。
リストってこんな人だったのでしょうか?多分そうだろうとおもいました。。いやこの、ずっきーさんははまり役です。
緒月さんも雪組時代と、宙初期は苦手だったんですが、この作品や、風とものベルなどは良かったです。
なにせニジンスキーのインパクトが・・・
(宙組再度見始めたのは、きたろうさんと七海さんが組み替え・退団されたからでもありまして)


劇中冒頭に出てくるブラームスの交響曲3番を。
私はアバド好きなので、こちら。




22分から例のテーマに使われる旋律が始まります。



アバド(クラウディオ)
ユニバーサル ミュージック
2015-05-20



にほんブログ村 演劇・ダンスブログへ